お茶室倶楽部 topics topics top
 
原美術館や開東閣(旧岩崎邸高輪別邸洋館)など、歴史的な建物に囲まれた、御殿山のHotel Laforet Tokyoの緑深い庭園の中に、現代の数寄を尽くした茶室があります。

設計は磯崎新氏で「有時庵」と号しています。2畳台目の小間に立礼席の付いた小さな茶室ですが、そこに使われている素材は実に変化に富んでいます(平面図と素材説明参照)。「新建築」等でも鉛壁の床の間や薬師寺の古材を使った床柱などを、取り上げていたと思います。床柱は茶道口を開けると穴が見えたりします。

席料が1日10万円とのことですので、なかなか個人で借りて茶会をするのは厳しそうですが、好事家がひっそりとお茶会をするには良いかもしれません。
 
 
有時庵 各部使用材料

1、雨落 敷瓦小口使い洗い砂目地/2、壁石 スペイン産ライムストーン/3、躙石 瀬田川の虎石/4、躙口 ステンレス/5、覗石 加茂の真黒石/6、床柱 薬師寺古材の桧/7、 床の間地板 木曾栗/8、床壁 鉛板/9、中柱 丹波の椿/10、囲い板 屋久杉/11、貴人石 山石サザレ石/12、土間 深草砂利及び赤土叩き/13、ベンチ ステンレス/14、 水屋棚 秋田杉/15、簀の子 白竹/16、踏石 白川石/17、壁面 チタニウムパネル/18、柱 丹波の栗/屋根 鉛・ステンレス複合板/軒裏 ステンレスパネル/天井 アルミニウムパネル

平面図・材料説明:ホテルラフォーレ東京パンフレットより
平面図をクリックすると、拡大画像が別ウィンドウで開きます

 
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