食空間の変遷と未来を展望する

キッチン

[design]インテリアフェスティバル+IFFT2005
昨日から東京ビッグサイトで始まった、インテリアフェスティバル+IFFT2005に午前中から出かけた。インテリアフェスティバルは「インテリア産業協会」の主催と言うことなので、旧通産省系のイベントと言う事になるのだろうが、今はどうなっているのか分からない。
「インテリア産業協会」はインテリアコーディネーターの母体と言うことで、インテリアコーディネーターのコンクールなどもある。
それにしても案内チラシのデザインの悪さは半端でない、新聞の折込チラシも真っ青ではないか。インテリアデザイナーはやはりグラフィックもそこそここなさないとまずいような気がしないでもないが・・・。
まあ、それはそれとして、今日の目的は「食空間の変遷と未来を展望する提案ブース」を見ること。文化女子大の内田青蔵教授が企画監修で、明治から現代までの台所の解説パネルと、大正と昭和後期の台所の再現が行われている。未来の展望としては、卒業生による5つのキッチンのスタイルが、模型で提案されている。
IFFTも含めて5時間ほど見て回った結果、幾つか面白そうなものを見つけたのでまとめておく。
ルーバー
中央のチルトロッド(操作棒)を上下させることでルーバーが開閉する。
JBSのLOUVRE SHUTTERS:これは木製(スギ又はシナ)のルーバーがチルトロッド(操作棒)で開閉する建具。外部には使えないが、内部でいろいろな使い方が出来そうなもの。値段もそこそこ真っ当な価格になっているように思えた。ルーバーが緩んでしまった場合、框を締めるロッドも入っていて機能的にも良く考えられている。
中村引戸
引戸に取り付けたサンプル(閉まった状態)。
中村カタログ
左下の金物が「小型カンヌキ」で、実際は真鍮とニッケルらしい。
inex
INEXのスライドボルト
Y邸
左の真ん中辺りにあるのが、INEXのスライドボルト。
高岡銅器団地協同組合の小型カンヌキ中村好文氏デザインの引戸用金物。引戸用の金物にはなかなか良いものがない。そんな中で中村氏のデザインした「小型カンヌキ」はシンプルでデザインも良いし機能も良いように思える。
ベース部分が彫り込み式でややクラシックなイメージがある。中村氏の設計する吉村順三譲りの「ヒューマンな」イメージの建物にはぴったりだと思う。ただ、もう少しシャープで更にシンプルなデザインの場合には、このベース部分はないほうが良いかなと・・・。
以前udfがデザインした住宅では、山下和正氏デザインの旧オーシマ(東洋シャッター)のiNEXシリーズの内締棒(free sliding bolt)を使用。沸くとのクリアランスなど難しい部分もあるが、取り付けは slid boltの裏側に固定ビスがあるので納まりは綺麗。
木星
20ピースの例。15Wまでの電球型蛍光灯用。
アサヒ突板工業のAT LABO:極めて薄く突いた板を、透明のプラスチック板に貼り付けてパーツを作った照明器具。切り抜かれたパーツを組み合わせていくと、コードペンダントのシェードが出来上がるもの。デザインに斬新さは余りないが、PTT-Bの授業で使った方法と同じ(円形の(曲げワッパのような)パーツを薄い突き板を透明の板に張って作成:0.27mm)発想だったので。
soon
SOON:IFFT2005デザイナーズギャラリーと銘打って、若手のデザイナーのブースがまとまって置かれているコーナーで結構面白い。
[Days]フードショー
■結局ビッグサイトは1日がかりになってしまって、帰りに渋谷の「フードショー」で夕食のおかずを買って帰る(往復とも木場行きのJR+臨海線を利用)。後期は1週間に3回「フードショー」を通るが、買い物をするのは極めて珍しい。「鰤のアラ」と「お刺身」を買ったが食べ切れなかったので、「鰤のアラ」は明日のおかずになった(どうでも良いが)。帰りは汐留に出て「ウイリアムモリス展」を見て、渋谷のハンズに寄る予定だったが、重い荷物を持って5時か以上歩いていたので流石に疲れてしまって予定変更。


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