BRUNO・TAUT/吉田鉄郎

馬場立面図
南立面図。聴秋閣的望楼は6畳の広さがあり、おそらく当時は海を見るための部屋だったのではないか。
馬場南面
すでに足場が架かりはじめているが。
馬場外壁
茶室周りの外壁DETAIL
呼び鈴2
呼び鈴のBOX?
[建築]熱海馬場氏別邸:続き
一昨日書いた、吉田鉄郎設計の「馬場氏熱海別邸」を昨日(11日)見学してきた。移築のための解体の準備のため、足場の設置が始まったところで、足場をくぐりながらの見学となった。
現場には、「吉田鉄郎建築研究会」代表の樋口清氏、実測を行った理科大の山名氏、沖塩名誉教授、内田祥哉氏などが訪れていた。天気が良く暖かかったので見学日和だった。
この建物については先日書いたように、「住宅建築2005年2月号」に詳細に紹介されているので、ここでは省略。
建物は移築されるとして、庭をどうするのか気になるところ、現在は荒れ果てているが池やアプローチなど、往時の魅力的な風景が偲ばれる。是非庭も保存してもらいたいものだが、移築場所はそのような状況には無いらしい。
馬場氏別邸移転に関する「北国新聞」記事⇒http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-197.html
可動ルーバー
可動ルーバー(蔀戸)
可動ルーバー2
可動ルーバー(蔀戸)詳細
竹
竹のスクリーンのDETAIL。隙間を空けないように節の形に隣の竹を削りこんである!
金物
竣工当時の建具と金物
[建築]旧日向別邸
熱海での二つ目の見学は、ブルーノタウト設計の旧日向別邸。地上部分の和風建築は渡辺仁の設計だった。それだけでも一見の価値はあるのだろうが・・・、タウトのビデオを30分見た後見学。案内してくれた人はかなり建築に造詣が深く、建築家の見学に寛容であった。かなりおかしなメンテナンスがされていて残念な部分もあるが(雨戸がアルミサッシュに変わっていたり、ビニルクロスが張ってあったり・・・)、特徴的なワインレッドのクロスなどは、写真で見るよりはるかに深い趣のある色彩だったり、羽が金物で動くルーバー状の蔀戸が機能していたり、いろいろ驚くことがあった。ここのデザインが良いかどうかは、と言うか好みかどうかは、かなり微妙なところ。
この作品には、吉田鉄郎の役割も大きかったようだが、それはもう少し調べて別の機会に。当時、タウトには常に私服警官が尾行していたと言うことだから、そんな状況でタウトを支援すると言うことは、かなり勇気がいることだし建築が好きだからこそ出来たことなのだろう。
杵屋
杵屋別邸の現状
杵屋作品集
竣工当時の杵屋別邸(現代日本建築家全集3 吉田五十八:三一書房刊より
[建築]旧杵屋別邸
三番目の見学は、吉田五十八設計の「杵屋別邸」。日向邸の庭から特徴的な勾配の屋根が見えたので、帰りに見に行ってみたが、近くて遠いと言うか近づく道が分からない。散々探した挙句、また日向別邸に戻って再度場所を確認してやっと探し当てた。ほとんど原形をとどめていないと聞いていたが、まあ、屋根の勾配は残っていた。
熱海には多くの著名な別荘建築があるが、多くは原形をとどめることなく忘れ去られているのではないだろうか。日本の建築文化のそこの浅さはそんなところにも垣間見ることが出来るかもしれない・・・。
真鶴
遠く真鶴半島を望む:車窓より
[Days]11日:見学+打合せ
■朝から、東横線と東海道線を乗り継いで熱海へ。予定より前倒しで早めに着いた。東海道線は土曜日でグリーン料金が安いので迷うことなくグリーンへ、ゆったりと気分転換の旅はグリーン車に限る、ほんのチョッとの贅沢はたくさんの元気の源!
miwa-house】新幹線で戻る予定が、連絡があまりよくなかったので、帰りもホームに止まっていた東海道線で。発射間際に「鯵寿司」を買って飛び乗る。誤算は車内販売が無く、水分無しでお寿司を食べることになったことぐらいか。家に戻って車で下北に送ってもらい、吉祥寺近くで11時ごろまで打ち合わせ。
平井パース
東京ハウスのオープンハウスのパース
平井内部2

平井内部1

[Days]12日:打合せ+見学
【momo-house】午前中クライアント代理人と打ち合わせ。そろそろプランの詰めに入った。吹き抜け・温室・屋上庭園などは結局実現せず、かなりオーソドックスな建物になったが、DETAILや仕上げなどで質の高い住宅を目指したい!
■昼は3人で銀座アスターへ。なんか今日は味がヘン!食事の後、クライアント代理人と「東京ハウス」のオープンハウスに行く。平井にある建物だが、初めて「平井」と言う駅に降りた。かなり遠いようなので往きはTAXIに乗る。帰りは歩いたが道に迷って20分で駅に着くはずが、40分ぐらいさまよってしまった・・・。
外調機
平井7丁目辺りで見かけた不思議な外調機の群れ


About this entry