HOME OF CHARLES AND RAY EAMES−2

イームズ図面

[建築] THE HOME OF CHARLES AND RAY EAMES

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昨日に続いて、イームズ自邸。この記事は樋口清氏(「吉田鉄郎建築研究会」代表)が書いているが、先日の「熱海旧馬場別邸」の見学会には、元気に参加されていた。その中で、「イームズは自身に次の問いを発した」として3つの命題を立てている。
空間はどれだけ贅沢にとれるか?
▲現在われわれの有する建築工業はどれだけ役に立つか?
鋼鉄はどれだけ軽いか?
これらの命題に対する解答を詳細に解説している、と言うのが記事の構成になっており、それをビジュアルに見せるための写真などがちりばめられている。
最初の命題、「空間」は極端に単純化すれば、高い階高と吹き抜け、二番目の「建築工業」については、よく言われるように「カタログ化された技術」の駆使、「船や飛行機の設備のカタログを貪欲に読む」イームズについて語っている。最後の「鋼鉄の軽さ」については、トラスで構成された軽量鉄骨は、重量鉄骨とは異なった材料、として説明されているが、このあたりは戦後材料不足の時代に作られた、坂倉準三の鎌倉の近代美術館を思わせるものがある。
この建築に関する解説はさまざまなところで見ることが出来ると思うので、この程度にしておく。
またしても時間が無くなってしまったので、写真は明日以降まとめてアップすることにする。
[days] MOROSO 展示会
ドリアデスクリーン

詳細

手すり
通路側の納まり:床の位置にどうしても埃が入り込み、ガラスを透してその汚れがみえてしまう。これが後1年も経ったらどうなってしまうのだろう・・・?
手すり2
スロープ側の納まり:巾木部分がガラス面に写りこまないところは流石だが・・・(黒い部分は床のボーダー)。
BWU】久しぶりの授業、学生諸君は全般的に熱心に課題をこなしている。時間的には厳しいと言う状況は変わらないが、熱心さがそれを解決してくれることと思う。
■帰りにアドヴァンのショールームに寄り、その後、表参道を登って初めて「表参道ヒルズ」に入ってみた。「通りがかり」と言った感じで特に感想を持つにはいたらなかったので、改めてゆっくり見学してみたい。その脚で「ドリアデ」で開催されているMOROSO展示会のレセプションにまわった。かなり盛況で、「スパークリング・水」を一杯頂いて、ざっと見学して帰宅。
ポリプロピレンだろうか、植物や鳥をモチーフにした「透けるスクリーン」が綺麗だった。
表参道の地下鉄に至る地下道に、エスカレーターが付けられていたが、リニューアルであるため機械スペースを取るためにスロープが付けられている。その手すりがかなり無理なデザインになっている。「表参道ヒルズ」のファサードを「引用」したのかもしれないが、矢張りデザイナーはある意味で「誠実」でなければならない。「デザイン」は「アート」ではないことにそれなりに気を使わないと、「デザイナー」そのものの信用が失墜する恐れがある。それにしても最近のジャーナリズムに取り上げられる「デザイナー」は、「紳士」からチョット遠ざかりすぎているように感じないでもない。まあ、どう生きるかはまったく個人の「自由」に属する問題ではあるが、「職能」全体を危うくするようなことがあってはならないだろう、と思う今日この頃・・・。


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