伊丹潤展
*[建築]伊丹潤展
建築家伊丹潤氏の展覧会。今の時代にもてはやされている「軽く」「薄く」「透明な」建築とは対極にある建築を作りだす、現代の数少ない(かどうかは分からないが)建築家。
直接作品を見たことは余り無いが、赤坂五丁目の「Mビル」は外観からすぐに伊丹潤氏の名前が浮かぶ。イメージの「共通性」としては白井晟一氏が浮かばないでもないが、白井晟一氏の方がはるかにストイックかもしれない。最近の作品を伊丹潤氏のホームページhttp://www.junitami.com/index.htmlで見ると、少し作風が変わっているようにも見える。でもやはり「上手いなあ」と思う。「Mビル」辺りの作風は韓国の現代建築家金壽根 (キム・スグン)氏を彷彿とさせるが、やはり文化的な背景を引き継ぐものがあるのか、あるいはそう言う問題ではないのか、そこのところはよく分からないが、建築としての「力」を感じることができるのではないだろうか。
羽根木にある伊丹氏の事務所は時々車で前を通るが、打ち放しの、伊丹氏としては若干控え目な雰囲気がする。勿論、「Mビル」にしても羽根木の事務所にしても内部を見たわけではないので、その内部空間については何とも言えないが、今回の展覧会で、もう少し伊丹潤氏の全体像を知ることができればと思う。必見の展覧会ではないだろうか。
■会場:乃木坂・TOTOギャラリー間 http://www.toto.co.jp/gallerma/ex120417/index.htm
■会期:2012 年4月17日(火)~6月23日(土)
■時間: 11:00~18:00(金曜日は19:00まで)
■入場:無料
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