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[建築][書籍] JIA「現代日本の建築家」
どの作品よりも林昌二氏の文章が面白いかもしれない!
大賞の「梅林の家」(新建築のサイトより)
「日本建築家協会」http://www.jia.or.jp/から「年鑑」が届いた。書籍の名は「現代日本の建築家」でサブタイトルが「優秀建築選2005」ということで2005年の年鑑であり、200作品が掲載され、その中から「日本建築大賞」と「日本建築家協会賞」が選出されている。
この種の試みはすでに建築学会で「建築選集」があり建築士会にも似たような顕彰システムがある。「賞」がいくつあっても良いが、同じような顔ぶれが同じような作品を並べているのは如何なものか?
今回の年鑑の巻頭文を林昌二氏が書いているが、矢張り同じような危惧を抱いているようだ。林氏が立場上言えないであろうと思われることを・・・。建築学会もそうだが、かなりはっきりと組織内部で勢力が分割されている。建築学会では、「独断と偏見」で言えば、「大学派」・「アトリエ派」・「大組織事務所派」そして「ゼネコン派」と言ったところで、各種選挙戦になるとかなり露骨になってくる。当然「作品選集」にもその勢力分布が反映していると思わざるを得ない。
「日本建築家協会」は勿論「ゼネコン」は除外されているので、完全に「アトリエ派」VS「大組織事務所派」と言うことになる。その中には「当然」協会員で無い建築家は含まれない、それがまた問題かもしれない、何しろ「日本建築大賞」と銘打っているのだから。
いずれにしろ、林氏が述べているように「賞のアイデンティティが失われがちになることが心配です。」おまけに今回の年鑑は200作品とは言え、同じ建築家の作品が何点も選出されている。まあ、「作品を選ぶので当然」と言うことだろうが、どこか違和感がある。「年鑑」を作るのも「賞」を創設するのも良いが、納得できるものであって欲しい。
ちなみに受賞作品は以下のとおり。
■日本建築大賞:妹島和世―梅林の家http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/sk/magazine/sk2004/sk03/work/002.html
■日本建築家協会賞:
芦原太郎/北山恒/堀池秀人―公立刈田総合病院http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/sk/magazine/sk2002/sk06/work/05-03.html
櫻井潔(日建設計)―泉ガーデンhttp://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/sk/magazine/sk2003/sk01/work/07-01.html
陶器二三男―国立国会図書館関西館http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/sk/magazine/sk2002/sk11/work/01-01.html
ちなみに、この4作品が選出された理由が分からない!?
[days] 確立された「個」!
小田急のパスネットカード
■またサッカーの話だが、ジーコの指導方法を非難する声があるが、負けるとすぐに槍玉に挙げるというサモシイ根性の輩が多い。まあ、いろいろ意見があることはそれ自体良いことだが、矢張り「力のある個」が必要だし、徒党を組まないと何も出来ないと言うのも寂しいことだ。サッカーに限らず、「個」が自立していないとおかしなことになる。そういった点でもジーコはある意味正しかった。「日本人」はもっと「個」を鍛えていかないと、W杯にも勝てないし、何よりも「社会」が良くなっていかない、そんな気がちょっとするが・・・。
【momo-house】今日は午前中に矩計などの基本図に手を入れ、午後から小田急線のM氏と打合せ。テキパキと進みそうな感じになってきた。帰りに「パスネット」を買ったら、図柄が小田急ロマンスカーだった。デザインは建築家の岡部憲明氏でなかなか格好良い、「建築家のデザインで雨漏りがする」と言う話だが、それって本当かなあ?新しいものも良いとは思うが、個人的には、昔のロマンスカーのほうが良いと思うのだが・・・(が、が多い!)。
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