Guide for unique style of bookstores with various book topics.



[書籍]ブックストア・ワンダーランド
東京電力のフリーマガジン「Graph TEPCO」が本屋さん特集。
まず、「ブックストア・ワンダーランド」のコンセプトが書かれている。丸善や紀伊国屋あるいは文教堂やbook1stと言うわけではない。
その文章を引用しておく。

本屋さんが変わり始めている。
一つのテーマで本をそろえたり、
カフェもあって、雑貨も売っているなど、今までにはない本屋さんを紹介。
はたまた、デジタルな読書や本の移動販売、
人生が詰まった本屋さんなどの話なども聞いて、
「読書の秋」先取りの、ブックストア特集!

となっている。チョッと古いのではないかと思うが、東京電力のフリーマガジンとしては、読者のターゲットが理解できない。これは「家庭の主婦」を想定しているのか、あるいは・・・。この内容だと20代〜30代の働く女性、と言ったところか。
2頁分のインタビューもRobertHarris氏。J-WAVEでよく声は聞くが、写真で見るのは初めて。
雑誌を開けるといきなり見開きで「NADiffhttp://www.nadiff.com/ が紹介されている。「NADiff 」の前身が「アール・ヴィヴァン」だとは知らなかった。「本+アート雑貨+café」と言う組み合わせは、確かに「NADiff」が最初と言った感じではないだろうか。もっとも、そういった組み合わせからいえば、「クレヨンハウスhttp://www.crayonhouse.co.jp/home/ は、30年近く前にオープンしていることになる。当時から飲食スペースが有ったかどうか記憶にないが。「NADiff」は以前にも書いたが、東急文化村と仙台のメディアテークにあったと思う。
他に紹介されている書店は以下の通り。
ヴィレッジヴァンガードV-FORThttp://www.village-v.co.jp/〜“何か”に出会えるセレクトショップ〜。以前TVで紹介していたが、「ポップ」が張り巡らされて、迷路か倉庫かと言った店舗のようだ。雑貨メインといった感じがしないでもないが。
BOOK246http://www.book246.com/ 〜旅心を誘う新感覚のブックストア〜
教文館ナルニア国http://www.kyobunkwan.co.jp/Narunia/ 〜プロも訪れる子どもの本の専門店〜
書肆アクセスhttp://www.bekkoame.ne.jp/~much/access/shop/〜地方・小出版社の魅力にハマる〜
タコシェhttp://www.tacoche.com〜ガロ系サブカルチャー中心の不思議空間〜

ロバート・ハリス氏−GraphTEPCOより−
夢の本屋EXILES BOOKSHOP と言うことで、ロバート・ハリス氏のインタビュー記事。
『作家、J-WAVEナビゲーターとして活躍するロバート・ハリスさんが、青年時代の1978年に、シドニーで実際にオープンさせた「エグザイルス・ブックショップ」。ここから目指した理想の「本屋」の姿、さらに、本と人生について語る。』

・・・・・
本屋が面白い存在だと思うのは、お店では“モノ”を売っているけど、実際のその中身は、歴史、人物、物語・・・・・と、人間のすべてが詰まっている場所だと言うこと。だから、すごく磁場が強い場所でもあると思う。そういう意味でも本屋って大切だなと思うし、これからインターネット・ブックショップがどんどん普及はするけど、だからこそより本屋という「場所」が必要だよ。
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まさしくその通りだと思う。今は余りにも「ヴァーチャル」なものが闊歩しているが、やはり、手に取り内容を確認し、手触りや重さを感じる、本と言うのは存在そのものにも、随分と「価値」があるのではないかと思うが・・・。
最後は、“BOOK style”Newcomer!と言うことで、デジタル化と移動販売について。
e-bookと呼ばれる本〜電子書籍で広がる身軽な読書スタイル〜
どうも松下電器のパナソニックとソニーの対立と言う、“β”と“VHS”と言う一昔前のビデオ戦争を思い出してしまうが。「e-bookコンテンツ+専用端末」と言うことで、『パナソニックの「Σbook」とソニーの「LIBRIe」・・・両社は、各端末向けに「Σbook .jp⇒https://www.sigmabook.jp/ 」(Σbook向け)、「Timebook Town⇒http://www.timebooktown.jp/」(LIBRIe向け)、という専用のコンテンツ配信サイトの運営を行っている。・・・・・』
デジタル化されたものを、液晶画面などで見るのはなんとなく物寂しい感じがする。本の装丁などdesignとして重要な部分が抜け落ちているようにも思える。もっとも、内容の問題と言うこともあるだろうが・・・。


旅する「本屋」と「本」〜本がつなぐ人との出会い〜『人と本の出会いを願い、たくさんの本を積んだトラックを街角に止め移動販売をする本屋“トラベリング・カウブックス”。』
目黒川沿いにある「COW BOOKS中目黒http://www.cowbooks.jp」の移動店舗。そもそもの初めはトラック1台からのスタートだったようだ。『トラベリング・カウブックスには、「街の風景として本屋があればいい」という理念がある。』そうだがまさしくその通りで、巨大店舗を持つチェーン店が街の本屋さんを駆逐していくのは如何なものか、人間も街も理性や知性を捨て去ってしまってよい訳がない。都市の「ヘタレ保守」(某評論家言)も盛り場の「馬鹿ニイチャン」(某TVコメンテーター言)も本屋さんを見捨てないでほしいものだが・・・。
以上、東京電力のフリーマガジン「Graph TEPCO 2005.9」の話だったが、なかなか良く出来た雑誌だと思う。
Graph TEPCOhttp://www.tepco-switch.com/life/g-tepco/200509/index-j.html

 

 

 

 

 


 

 

 

[Days]戦前の「新建築」誌

事務所に積んであった古いSTAEDTLERの箱。上は“MARS LUMOGRAPH”で金属製の箱。下は、“Tradittion”の箱で紙製。勿論両方とも中身が入っている。
■午後から以前亡くなった叔父の設計事務所の片付けを手伝いに。内藤多仲(東京タワーはその代表作)の研究室を出て、戦中は空母赤城の技術将校?戦後はスキッドモアの事務所などにいたらしいが詳しくは不明。もともと宮大工の家に育ったようで、入母屋の「おか組」など自分で出来たらしい。
そこの事務所に「新建築」の古いものが何冊かあって、その中には同潤会江戸川アパートの完成記事が載ったものや、土浦亀城自邸の完成記事が載ったものもあった。かなりな「貴重本」ではないかと思う。他にもいろいろありそうだが、今日は時間切れでまた日を改めて片付けることにした。時間が有れば、改めてそのあたりを紹介してみたいと思う。


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