brushwork
[art] 錆漆を愉しむ−十時啓悦展
DM
漆芸と言うと「松田権六」http://shofu.pref.ishikawa.jp/shofu/intro/HTML/H_S30601.htmlの名前ぐらいしか頭に浮かんでこない、と言うのも困ったものだが、「工芸」系の知識も不足していることは間違いない。北陸出身の知人と話していると、特に金沢辺りの工芸家のことをよく知っている。やはり伝統の力というものだろうか。
ところで「MITATE」http://www.le-bain.com/gallery/mitate/index.htmlで行われる展覧会の作家は十時啓悦氏、読み方は「とときあきよし」、「十時」の姓は「柳川藩」の家老職http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E8%8A%B1%E5%AE%97%E8%8C%82の流れを汲むものではないかと思われるが(ごく親しい知人も「十時」姓で柳川の出身のようだ)、ご本人は武蔵野美術大学の教授で漆芸家。作品の写真を見ると「陶器」と見間違えるものもあるhttp://totoki.exblog.jp/i6/。「蒔絵」の漆工芸を思い浮かべるとまったく違った「漆」が現れる、「brushwork」というのはそのことなのだろうが。
■会期: 2006年9月12日(火)〜9月24日(日)
■時間:11時〜19時(最終日は17時まで)月曜定休日 入場無料
■作家在廊日 9/12(火)、13(水)、16(土)、17(日)
[art] 大地の芸術祭―2
「空家プロジェクト」のパンフレットについているマップの一部。「脱皮する家」は松代峠にあり、マップの一番左にある3つの赤い丸の内、一番上にあるもの。
マップの裏にある各空き家の外観写真で見る「とうふや=脱皮する家」
空家プロジェクトのパンフレットより「とうふや」。このパンフレットはコンパクトによくまとめられていると思う。平面図・断面図・模型写真・解説・内外観写真で構成されている。「アートフロントギャラリー」でも入手できるかもしれない(?)
この写真ではチョッとわかり難いが、小屋組みにも丁寧に「彫り」が加えられている(野地板にも彫刻が!)。
階段の段板にも細かな彫刻がされている、これって「ノンスリップ」になるかも知れない!
「日芸彫刻 越後妻有」の文字が入った、「彫刻手ぬぐい」これを被って彫刻する姿が「日曜美術館」に写っていた。チョッとお洒落なので購入、我が家の吹き抜けにある「障子(以前建っていた家の「平書院」の障子を再用したもの)」に留めてみました!(見てると目がおかしくなる?)
「越後妻有アートトリエンナーレ」見学記のつづき。今日は日大芸術学部彫刻コースの学生さんたちの、「パラノイア」的迫力が圧倒する「とうふや」(作品名は「脱皮する家」)、アーティストは「キャロル・マンク」氏。この作品は「空家プロジェクト」の一つで、「とうふや」と言う名前は「旧屋号にちなんで」とあるだけで「豆腐屋」だったかは不明。
「空家プロジェクト」のパンフレットによると、「築100年を超えるとうふやは、大きな扠首組による寄棟屋根を持つ、中門造りの民家である。」(中門造りはL字型の茅葺き農家で、秋田、山形、新潟で広く見られる。「信州の民家」http://park2.wakwak.com/~do2000/minka/yanegata.htmlより)と言うことで、ここでの見所は「扠首」(※扠首:さす=棟木(むなぎ)などを支えるために合掌形に組んだ材。民家の屋根、社寺建築の妻飾りなどにみられる⇒「安土町メールマガジン」より)による小屋組みということになるが、それよりも何よりも隈なく施された「病的な」彫りにあることは間違いない。扠首組の民家は他にもあるとして、執拗に掘り込まれた木肌を持つ建物はこれしかないし、その小屋組みのダイナミックさとあいまって、独特の空間を醸し出している。今回新しく作られた作品の中では、間違いなく「五指」に入るのではないかと思う。
松代の「農舞台」で「空家プロジェクト」の展覧会http://www.noubutai.com/soft/gallery/2006_akiya.htmlがあったが、構造模型がかなり精巧に作られていて(学生さんの作品)、図面などもそろえられている。パンフレットによると、「本展では、第3回芸術祭の大きな目玉である「空家プロジェクト」を建築サイドの視点から追った展示を行います。」と言うことでかなりしっかりした展示になっている(東京でも開催されると面白いが・・・)。
今日は余り時間が無いので、つづきはまたそのうちに。
[days] 確認申請書
【momo-house】今日は昨日に引き続き朝から確認申請書の添付図面作成。申請の緩和条項を使うと書類的にはかなり簡素化される。申請する側からすると随分助かるが、本当にそれでよいのかとかなり疑問。もともと簡略化した行政側の動機は「不純」なのだし、建てる側(ディベロッパーなどではなく、ごく一般的な個人建て主やマンション購入者)にとっては決して手放しでは喜べないのが現実。「姉歯事件」も基本的には「金儲け」しか考えない供給者と、どこかの言いなりになっている行政の無節操が引き起こしたもので、ひどい眼にあうのは「国民」と言うことになる。
【吉−house】代人さんからプレカット図の最終的な質疑が上がってきた。床の構造用合板と筋違・間柱の納まり、それに小屋組みの一部変更。
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- Published:
- 9.6.06 / 9pm
- Category:
- art
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