Tibet Inspiration

[建築] チベット・インスピレーション
ときの忘れもの

石山修武展(外苑前にある、ギャラリー「ときの忘れもの」での第135回企画展)。何年か前からDMは来なくなっていて、基本的にmailでの案内だが、建築家の展覧会の時にはDMが来るようだ。建築家と言っても、磯崎新氏・安藤忠雄氏・石山修武氏の3人ぐらいだと思った。そう言えばこの3人はオリンピック誘致に絡んだ3人と言うことになる。安藤忠雄氏VS磯崎新氏+石山修武氏ということで、建築的には明らかに(と言うかまあ、好み、と言えば3人とも嫌いではないが)磯崎新連合軍のほうが面白そうだ。
それはそれとして、石山修武氏の版画を購入する人っているのかなあ・・・?
それはそれとして、DMにある石山修武氏のコメントが面白いので引用しておく(面白いと思うかどうかは、個人の勝手です!)。

ヒマラヤに行くぞ、と言われたので古い小さな肩かけザックを持って家を出た。いかにも歴戦の強者の風をして
磯崎新はといえば立派な大型の皮革のカバン。旅の荷造りでその人物の考えを計り知る事ができる。立派な皮革のカバンを見て考えた。磯崎のヒマラヤは頭の中にあり、私のは背中にある。

二人の建築に対するアプローチの違いが実に鮮明に出ているコメントのような気がする。今、建築の雑誌をにぎわしている中堅どころの建築家に、「磯崎」のような「知的」なアプローチをする建築家が居るだろうか?どうも昨今の日本国民の生き方(行き方)と同じように、昨今の若手(中堅)建築家のスタイルもどうも・・・。
■会期:2006年10月6日〜10月21日 http://www.tokinowasuremono.com/ 
この版画は、チベットを描いたと言うこともあるが、チベットで描いた、と言うところが凄いかもしれない。
 
[days] AMERICAN HOUSES
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本の表紙。正式な書名は「A FIELD GUIDE TO AMERICAN HOUSES」
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イラスト:このような「概念」的なものの他に、パーツ(窓・屋根等)やDETAILなどのイラストも豊富に掲載されている。
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「Tudor」の写真だけでも数頁にわたる。マッキントッシュを髣髴とされるものもある。
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「Tudor」らしき住宅もずいぶんある。
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エントランス周りの屋根勾配の変化は他の「様式」の中にも出てくる(下屋の架かった納屋の発展系?)。
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ハーフティンバースタイルは「Stick」と言うスタイルの中でも少し出てくるようだ。
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この規模の住宅になると「暖炉」が複数出てくるようだ・・・。
先日のアメリカ旅行で2冊だけ本を買ったが、そのうちの1冊が標題の「AMERICAN HOUSES」。この本はアメリカの住宅を、一つは「歴史的に見る」、そしてもう一つ「様式から見る」と言う二つの切り口から構成されている。といっても、時系列的に「様式」が出てくるので、この二つの切り口は「必然的」なのかもしれない。
イラストとモノクロ写真で構成されている、500頁強のペーパーバックの本(168mm×232mm)だが、英語が不得意でもかなり面白い。そこにある歴史的な様式の建物の亜種が、街中に普通に存在しているところが、また面白いところかもしれない。
詳しく紹介すると大変な時間を要するので、さわりだけチョッと紹介しておくが、時間があればもう少し詳しく書いて見たい。
今日はその中の「Tudor」スタイルの部分と、SLCの街で見たそれらしき建物を紹介してみる。アメリカは所得格差で地域的な住み分けがあるようだ、この「Tudor」スタイルの住宅を見たのは、いわゆる「中産階級」が住む緑豊かな落ち着いた住宅街(「LAN管理者」が車で案内してくれた時に車内から撮影したもの)。
[days] 面積調整
eko-house】午前中平面詳細図の作成、午後からの打ち合わせに備えて面積調整。
午後からクライアント夫人が来訪、細かな部分の調整を行う。木造部分とRC造部分をスリットで繋ぐと言うベースについては、今日の確認でも了解を得られた。
■今日は「時差ボケ(実は単なる寝不足?)」がかなり解消してきている、もう一息か。


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