巨大下宿
[art] 写真と映画と
展覧会チラシ(詳細案内は下記ホームペイジ参照)
「G8」と「ガーディアン・ガーデン」での本橋成一氏の作品展http://rcc.recruit.co.jp/g8/index.html。「デビュー作『炭鉱(ヤマ)』から、チェルノブイリ三部作、新作「バオバブ」まで」と言う副題が付いている。’68年『炭鉱(ヤマ)』で第5回太陽賞を受賞している、と言うことは1940年生まれなので28歳で「メジャーデビュー」と言うことのようだ。映画も何本か上映されるようだが、感じとしては「G8」の小部屋で上映といったところだろうか。
例によって、写真にはトンと縁がないので知識もないが、’60〜’80年代のものを見ると、社会的な題材が中心の作家のようだ。
■会場:
第一会場:クリエイションギャラリーG8
第二会場:ガーディアン・ガーデン
■会期:2007年5月7日(月)-6月1日(金)
■開催時間 11:00a.m.-7:00p.m (水曜日は8:30p.m.まで) 土・日・祝日休館入場無料
[建築] 本郷館
本郷館の取り壊し可能性を伝える「朝日新聞」の記事。
「巨大下宿」を横から見たもの、かなり巨大!
木造3階建ての「巨大下宿」本郷館が取り壊される可能性が出てきたと言う記事が、4月26日の朝日新聞に載っていた。「本郷館」といっても余り馴染みがないかもしれないが、名前のとおり東大正門の近くにある。だからといって東大生が下宿していると言うことでもないようだ。最近は基本的にこの手の大学には、高収入の親が存在することが定番らしいので、壊れかかった木造の下宿には「建築好き」が集まっている、と言うことだろうか。
勿論「既存不適格建築」であることは間違いないが、だからといって壊していたら、日本に歴史も文化も残らないことになる(?)。有形の文化財はもっと国が積極的に保護していかなければならないと思うが、どうもそうはなっていないようだ。「美しい国、日本」とか言っているが、文化なくして国の美しさなどありえようはずもない、と思うのだが・・・。
また改めて書きたいと思っているが、実は先日現場の忙しいさなか、途中で抜け出して「求道学舎」のリノベーションを見学しに行った。その折、この本郷館の姿を目にしたが、西側から見るとその巨大さにビックリ仰天する。DETAILなどはさておいて、本郷と言う場所にこのような巨大な木造建築が存在し、まがりなりにも現役だと言うことが驚異!
用途は別にして、何とか残せないものだろうか?
耐震性については技術的な補強は当然可能であろうし、防火性能についても、防炎塗料やドレンチャーなど技術的に対応することも可能だろうと思う。要は国がこのような残り少なくなった「文化財」に資金を投ずるかどうかだが、まあ、余り期待はできない。1機200億円するステルス戦闘機を買わされそうらしいが、他国に脅威を与えるよりも、自国の文化財にお金を使ったほうが良いのではないかと思わないでもない。
ところで、「求道学舎」と「求道会館」は東京に現存する「武田五一」の唯二(?)の建築で、「求道会館」の方は時々公開しているようだ。
[days] 憲法記念日
岩波ブックレット「憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言」より。
■現憲法が生まれて60年の節目と言うことだが、どちらかと言うと否定的な雰囲気が漂っている、と言うか、そのような雰囲気が意図的に作られているともいえるのかもしれない。渋谷に映画の切符を買いに出かけたが、ハチ公前も時々あるように日の丸を掲げた車が停まっているといった感じで、特に憲法を擁護するような街頭宣伝も無いようだった。
いろいろ意見はあるのだろうが、国同士の意見の相違は「武器」ではなく「言葉」で解決すべきではないのだろうか。やたらと戦争をしたがるどこかの国と一緒になって、日本の若者が武器を持って海外に出かけ、他国の国民を傷つけることは「美しい国」のすることでもないように思うが・・・。
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