JIA横浜大会基調講演など

横浜の夕景(左:クイーン、右:BankArt外壁部分に川俣正氏の作品が高所作業車を使って「工事中」)

前川國男氏設計 世田谷区民会館(サンクンガーデン)

昨日、世田谷区役所での打ち合わせの後、横浜の県民ホールで行われた建築家協会横浜大会の田中優子氏の基調講演を聴き、その後「BankArthttp://www.bankart1929.com/で開催の川俣正氏の展覧会(会場がJIAの展示会場になっているので、JIA大会の間(12月1日まで)は入場無料になっている)を見てきた。田中氏の講演は「足るを知る」と言うテーマで、専門分野の江戸時代の循環社会としてのシステムや文化を、1時間と言う短い時間であったが画像などを含め楽しく説明されていた。「電気のない時代は不自由だったのか」と言う部分では、江戸時代、如何にわずかな明かりを有効に使い、楽しんだのか等、実にタイムリーな講演であったと思う。基調講演者に田中優子氏を選んだJIAに敬意を表する。そもそもこのテーマは、3.11をきっかけに高度成長時の発想でそのまま進んでしまっていた、日本の社会をもう一度見直すべきでは、という提言に基づいている。「堤防」と言う人の作りだしたもので「津波」と言う自然を抑えられなかったこと、「原発」と言う人の手ではコントロールできない、とんでもないものを作ってしまった、と言う思いが有るとのことだった。

先日、脱原発を軸に「日本未来の党」が結成されたが、脱原発以外に女性の視点、若者の立場に立つ、子どもを守ると言った点も大きな特徴のようだ。11月29日の東京新聞によると、「社民党」の福島瑞穂氏は未来の党との連携を行うとのこと、原発以外でも多くの課題が山積みの現在、おおいに女性の力を期待したい

 法政大学教授 田中優子

 日本未来の党 嘉田由紀子党首(東京新聞2012.11.29)

 社民党 福島瑞穂党首

 

 


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