和菓紙「こぞことし」

 

(DM:テクスチャーや色の再現が難しい)2度のクリックで拡大

日本には「押物」と呼ばれる伝統的な和菓子が有る。「木型に、湿り気をつけて砂糖と寒梅粉などを混ぜたものを入れて押し、乾燥させたもの。」と言うことで、型を使って作った独特の風情のある干菓子を愛でるという文化が有る。花鳥風月、縁起物と様々なデザインが駆使されている(押物について以前少し書いたことが有るので参照されたい⇒http://d.hatena.ne.jp/udf/20050402)。

永田哲也氏の「和菓紙」と言う作品を初めて目にしたのは、たしか西麻布のギャラリーMITATE http://www.le-bain.com/gallery/index.htmlだったと思うが、しばらく前から松屋銀座でも展覧会が開かれるようになっているようだ(MITATEでの展覧会は⇒http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-247.html)。

作品は、その木型に菓子の材料ではなく、和紙をおいて型を取るというシンプルなものだが、実際に出来たものを見ると、ほとんど干菓子にしか見えない。貴重な木型をどうやって手に入れるのか分からないが、京都や金沢に行くと古い木型が手に入るのだろうか。一点ずつ作成する文字通りの手造りの作品だが、(こんなことを言うとはしたないのかも知れないが)結構良い御値段、と言うことで、まずは眺めて楽しむという感じだろうか。

とにかくその肌触りと言うか、テクスチャーは「干菓子」そのものでビックリする。

 

■会場:松屋銀座 遊びのギャラリー http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20121226_nagata.html

■日程:2012/12/26(水)~31(月)

■時間:10:00~20:00(終了時間延長の場合もあり)

■入場無料

 


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