ブリキの舟に乗って

G8

[design]ささめやゆき展
新橋の「Creatio Gallery G8」での展覧会⇒http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2005/g8_0510.html。どこかで見たような気もするし、全く違った個性の一つのようにも見えるし・・・。イラストレーターって一杯いるんだな〜、と言った印象。でもやっぱり、よく目にするイラストレーションのような気がする。
「G8」の案内を引用しておく。

今回、展示します作品の多くは長年にわたり、月刊文芸誌「すばる」の表紙を飾ったものです。文芸誌といえば出版社の看板です。その表紙ともなれば顔といってもよいかもしれません。つまりこれは遣り甲斐のある仕事でした。そしてプレッシャーもかかりました。ひん弱なイマジネーション、何も浮かばず、白い紙の前でただただ絶望していたこともあります。これだけ長い間絵を描いてきたのだから、すこしは仙人のようになってもいいのではないかと思うのですが、みちはまだまだ遠いです。  ささめやゆき

「雨ふり水族館」と言う本の紹介ページ(http://www.junposha.co.jp/guide/4bun/etc/ame.htm)に、「生きてきた道」みたいな文章があるので、それも一部を引用しておく。

東京に生まれる。戦争で家が焼け、群馬に疎開。やがて逗子に移り、同地で高校まで通ふが、凡庸にして目だたず、以後も惚けて何も発露せず、24歳の冬をむかへる。その日はじめて絵を描く。多摩川の風景をスケッチしたのだ。その時悪い夢にとりつかれたのだと思う。わけがわからないまま、今日までずつと絵筆を握ることになつたんですもの。 いま人生の最終章にさしかかって自分のことを鳥渡おもんぱかるとかすかな疑念が胸のうちをななめに通りすぎる。ほんまにこんなんでよかったんかしらん。

■会期:2005年10月3日−10月28日
■開館時間:11:00a.m−7:00p.m(水曜日は8:30p.mまで)/土・日・祝日休館(11/3は開館)
■会場:クリエーション・ギャラリー・G8
■クリエーティブサロン:10月12日7:00p.m−8:30 ゲスト:ささめやゆき 和田誠
[Days]計画における採算性/小規模アトリエ事務所
■今日は、TUTAYAとMUJIに行った以外は家に居たが、やはり仕事はほとんど進まない・・・。途中文教堂で立ち読みした雑誌に、同じようなコンペ(多分、擬似コンペ的なものだろうと思うが)で建った集合住宅があったが、良く考えられているように見える。2、3どんなものかと思うような部分(部屋が細分されているとか、アプローチにピット式の駐車スペースが並んでいるとか・・・)も有るが、写真で見る限り外部空間も良い。
容積もほとんど使い切っているし、一戸あたりの面積も90崛宛紊醗貭蠅梁腓さを確保している。小規模ディベロッパーの仕事のようだが、やはり「売れて」採算が取れないと仕方が無いので、設計者のコスト感覚がかなり問題となる。
しかしこの手の「擬似コンペ」的なシステムが一般的になるとしたら、建築家側としてはどう考えれば良いのか結構問題はある。この雑誌の「コンペ」では400程度の作品が集まったとある。
ディベロッパーの資質にもよるだろうが、きちっとした「コンペ」が数多く実施されれば、建築家としては歓迎すべきこと。しかし、手っ取り早く、費用もそれほど掛けずに「使えそうな設計案」を集める手段として、安易に擬似的「コンペ」が頻発するようだと、そこに参加するかどうか建築家にとっては難しい判断を迫られることになる。
毎年大量の建築家予備軍が世に送り出され、リストラ等でスクラップされる大手ゼネコンの設計者も、かなりな数独立せざるを得ない状況と思われる。
住宅の分野について考えれば、ハウスメーカー、さまざまな規模のディベロッパー、大手設計事務所等々が参画し、小さなアトリエ事務所は厳しい状況に置かれている・・・。
C1000


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