前川國男氏の建築解体
[建築] ピラミッド校舎
前川國男氏設計のピラミッド校舎。KEN Platzhttp://kenplatz.nikkeibp.co.jp/記事より(写真)
報道によると、あの「ピラミッド校舎」を解体撤去してビルを建てるということらしい。またしても大学当局の蛮行!
まあ、大学と言うと「良識の府」と言うことになっているが、今や、公立・私立を問わずその中枢にいる人々は「小人」となってしまったか?
今日、長い時間電車に乗ることがあり、「ちくま」の12月号をパラパラ眺めていた。「なだいなだ」氏が、連載している「人間、とりあえず主義」の中で最近の論語ブームについて書いている(「君子と教養人」)。
「君子もまた窮することありや。君子もとより窮す。小人は窮すればここに乱る」らしいが、すなわち窮すると乱暴(?今回の件は乱れるなんてなまやさしいものではない、かもしれない?)になるのが小人。小人とは何か、と言うと、最近の論語ブームで日本語訳が沢山出ているらしいが、「小人」は「知識人」と言う訳になるらしい。「知識」だけしかない「知識人」って一体何者・・・。
学習院大学の中枢部は「知識人」すなわち「小人」なのだろうか?こともあろうに、前川國男氏の建築を次々と破壊し、ろくでもないビルにしようとしているのだから。ちなみに「君子」は「教養人」と訳されるらしい、まあ、「教養人」は「文化」や「物の価値」を見分ける力はあるのだろう。願わくば、学習院大学の中枢を担う方々が「教養人」であるとよいと思うのだが・・・。
大学はそれぞれに個性があるべきで、その個性は勿論形に見えないものが中核をなすのだろうが、形に見えるそのキャンパスも重要な個性であるべきだと思う。大体、取り壊しの理由が「論理的」でない、いくらでも「そうではないでしょ。」といえるようなことばかりを並べている。
東京女子大におけるレーモンド氏設計の寮の解体、あの保存に熱心な立教大学での歴史的木造洋館「宣教師館(校宅11-12号館)」の解体等々、大学は一体ナンなんだ!
「KEN-Platz」より<建築・住宅/建材・設備>
▼前川国男の「学習院大学・ピラミッド校舎」建て替えに、卒業生らが保存要望書を提出http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20071217/514326/
前川国男の設計で1960年に竣工した「学習院大学ピラミッド校舎」が取り壊されることが明らかになり、同大学の卒業生や建築専門家らで構成する「学習院大学ピラミッド校舎群の保存活用を願う会」が12月14日、福井憲彦学長に保存活用要望書を提出した。
[days] AtoZcafe
授業用のレジュメ(付録)、建築と解説文は「AtoZ」のホームページから、奈良美智氏の絵は「ちくま」の12月号表紙。「ハト」のスタンプはSPIRALで購入したもの。
紅葉したミニ・モミジ、2階のバルコニーに置いて水をやったり、霧吹きで水分を与えたりかなり気を使って育ててはいるのだが・・・。
■今日は【KGJC】の今年最後の授業、全体的にかなり押しているのでずっと話のみで、画像などは無しとなった。90分話を黙って聞くのは学生諸君にとってはちょっときついかもしれないが・・・。レジュメが3枚で両面コピーで無駄が出ないように、caféの紹介を1枚追加した。
「AtoZ」café http://www.jellyfish.bz/topics/0602/0602-atoz.htmlで奈良美智氏に興味をもたれる人には、「聖地」(チョットオーバーか?)のようなcaféだと思う。インテリアデザインから見てもかなり面白いと言うか、時代のある種の雰囲気に良く合ったものではないかと思う。先日訪れた時は、たまたま、奥のソファーの席に座ったこともありとても居心地の良いcaféだった。もっとも昼ごろはかなり混んでいるのではないかと思う。遅めの昼食を「だるまや」ですませて、30秒ぐらいで行ける「AtoZ」でお茶と言うのも良いかもしれない。
■このところ冷え込む日が多く、昨年の生き残りモミジも綺麗に紅葉した。やや苔の具合が悪いようだが、平盤で育てている苔は今のところ順調なので、植木鉢の形の問題があるかもしれない。
■今日の授業が終わり、明日の【BWU】の残った採点が終われば、今年の定番作業は一応終了。このところ、文書の作成や【katsura-house】のスケッチのCAD化の作業が25時を過ぎる日があったりして、かなり疲労が溜まっている感じ・・・。寄る年波・・・?「眠い!」が口癖になってしまった。
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- Published:
- 12.19.07 / 8pm
- Category:
- 建築
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