HOUSE VISION

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あなたがもし日本の未来を見たいと思ったら、〈HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION〉へ来てみてください。http://house-vision.jp/exhibition.html

と言うフレーズでフライアーは始まるわけだが、「日本の未来」はそれほど甘いものには見えない。「すべてが実寸大の「家」に集約」されていると言うことで、展覧会は建築家と企業のコラボレーションによる「生活」の提案、程度のことだとは思うが、面白そうな展覧会であることは間違いないようで、必見か?「建築・建材展」もあるので、来週は「お台場詣で」か?

この日、この場所から、日本に潜在する新しい産業活性の芽をあなた自身の目で見つけてください。

とフライアーのコメントは結ばれている。

今日、週刊東洋経済をぱらっと立ち読みした、特集は「2030年あなたの仕事がなくなる」 http://www.toyokeizai.net/shop/magazine/toyo/detail/BI/801a32fcce7a19c41c29ab824a9972e1/ と言うもの。2030年になくなるのは原子力発電所のはずだが、東洋経済によると建築関係の仕事はかなりなくなる、大工さんの仕事も、建築技術者の仕事も大きく減少する予想だ http://www.toyokeizai.net/shop/magazine/toyo/docs/tachiyomi/t_9900111320_4.html。たしかに消費税値上げの駆け込み着工が一段落し、ディベロッパー・ゼネコンが食い荒らしてしまった都市の再開発(神宮外苑周辺などほんのわずかが残るのみ)もほぼ無くなることを考えれば、東洋経済の予測もまんざら外れてもいないような気もする。だからこそのHOUSE VIUSIONと言うことなのだろうが・・・、それほど甘くないのでは。数年前の統計では、日本の空き家は約700万戸、これからますます高齢化社会で少子化が進むことを考えれば、建築関係の未来はいささか心もとない。

現在のような格差社会が続く限り、住宅などの建築関連の需要は伸びるはずも無い。どうも分からないのが、そのような状況の中でなぜ国民の多くが自民党政権を選択したか、と言うこと。もちろん安倍晋三氏が格差を解消しようなどと思っていないことは明瞭なのだが・・・。このままでは、企業はますます焼け太り、生産活動は海外で、利益は企業の内部留保で一般庶民には回ってこない、それをあたかも給料が上がるかのような幻想を振りまき、マスコミ共演のパフォーマンスで参議院選挙もだましきろうとする・・・。ついつい怒りがこみ上げるが、まあ、「汝怒るなかれ!」である。

話がそれたが、全体のコーディネートは、無印良品を牽引する原研也氏、そこに「一流」の建築家と企業が競演する、と言う展覧会なので、実際のところかなり面白いのではないかと思う。

■会場:お台場「青海」駅前 特設会場

■日程:2013年3月2日(土)〜2013年3月24日(日)

■時間:11:00~20:00

■入場料:大人1800円、学生1500円

昨日、「世田谷発 電力を選べる社会へ」 http://transition-japan.net/wp/archives/323と言うシンポジュウムが、保坂区長高橋洋氏エネ庁の安永氏などが参加して行われた。そちらの方が「未来」がより鮮明に見えるような気もする。


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