建築の記憶

[建築] 建築の記憶
庭園美術館
片山東熊設計の赤坂離宮の写真を使ったチラシ。ポスターがJIAに張ってあったが、なかなか迫力がある。赤坂離宮は村野藤吾氏の改修後の見学会で内部を見たが、流石に見応えがある。
庭園美術館2
チラシの裏側に、説得力のあるコメントと作品がいくつか載っている。この中のいくつかは美術館のホームページで写真を見ることが出来る。
前川國男
作品の一つ、前川國男氏の目白のカテドラル案模型写真(指名コンペ)
目黒にある、といっても今や白金台駅からのほうが近いのではないかと思われるが、東京都庭園美術館http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.htmlでの展覧会。サブタイトルは「−写真と建築の近現代―」と言うことで、写真として記録された「建築の記憶」と言うことになる。
対象となる時代は、明治の初めから現代までとなるが、明治の初めはほぼ江戸と同じではないだろうか。例えば今が明治4年として考えると(展示作品に明治4年の「旧江戸城写真帖」と言うのがあるが)、江戸時代はつい最近となる・・・。余り関係ないが。
この展覧会の案内にも書いてあるが、「動くことのない建築」(1960年代に「動く建築」が大きく取り上げられた時代もあるにはあったが:ピータークックやロンへロンが活躍したアーキグラムなどは典型的だったhttp://www.arttowermito.or.jp/archigram/archij.html)は、写真と言う情報手段が、人々にその「建築」を伝えるのに有効なものであることは異論のないところ。
模型の授業でも、写真を撮ることとプレゼンテーションボードを作る技術について、かなり多くの時間をとっているが・・・。そのときにも、写真と言う伝達手段が建築やインテリアデザインにとって、如何に重要なものであるかはよく話している。
カメラそのものの原理から始まって、どのようなアングルで撮るのかまで話はするが、それでもやはりこれも経験をつまないと、ある意味どうにもならない部分はあるように思える。
郵政での経験では、大型カメラを覗かせてもらったり、アングルをカメラマンと繰り返し繰り返し打ち合わせたりと、色々やってみても、最後はカメラマンの腕と熱意しだいと言うことになるが。それも設計者の側に、それに勝るとも劣らない熱意がないとだめなことは間違いない。
まあ、それはそれとして、この展覧会は一見の価値がありそうだし、何よりも「面白そう」だ。以下に案内文の一部を引用しておく。

建てられた地から動かすことのできない建築は、実際にそこを訪れない限り見ることはできません。また様々な理由により形を変えられてしまったり、時代の変化とともに失われてしまうこともあります。したがってわたしたちの建築体験の多くは写真によるものなのです。建築家の意図を的確に反映し、表現してくれる写真により、建築は多くの人々に共有され、歴史の中で普遍化されていきます。そして写真は、時として建築家自身も気づかなかった建築の新たな魅力を引き出してくれることもあります。

■会場:東京都庭園美術館
■会期:2008年1月26日−3月31日
■時間:10:00−18:00(入場は17:30まで)
■入場料:一般・1000円
[days] 代官山ヒルサイドフォーラム
ハインツテイザー
ハインツ テイザー建築展の一部。写真よりはるかに実物の方が良い!
■午前中【katsura-house】の図面修正、昼は「チョッパー」で刻んだ野菜が沢山入ったドライカレー(昨夜の夕食)を一人でたっぷり食べて外出。
■代官山のヒルサイドフォーラムで開催中の、「ハインツ テーザー建築展http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-477.htmlへ。思っていたよりはるかに面白い展覧会だった。模型は基本的に「合板」で作られている。螺旋階段や「コンター」模型の表現に思わず見入ってしまった。建築そのものも十分楽しめるものだった。久しぶりに「MOLESKINE」の方眼手帳にメモなどをとった。
■代官山でちょっと時間を使いすぎてしまった上に、電車の連絡が悪く、叔母のお見舞いは調度夕食時になってしまった。
■その後、地下鉄を乗り継いでJIAの部会に出席。次回の見学会の段取りが進まないが、また、横浜方面での企画を検討中。今日は修士設計展担当の教授が見えており、今後の方向について意見交換。
■帰宅後、夕食をとりながら「鞍馬天狗」をみる。今日は、時間が余ったら図面を修正しようと、ThinkPadを持ち歩いていたが、その時間は結局無かった。隣地の今日の作業は「地盤改良」、すぐに「関東ローム」が出るのに、何で?現場管理している人に聞いたら、今時ほとんど地盤改良するそうだ・・・。


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