KAZARI

[design] KAZARI
サントリー1
「KAZARI」のチラシ、チラシ自体の色使いも華やか!チラシの上部にあるのは、江戸時代の絵巻物で、かなり細密に描かれている。
サントリー2
チラシの裏側、戦国時代の兜には実に奇抜なアイデアが満ち溢れている!
サブタイトルは「日本美の情熱」、その説明として「華麗、奇抜、斬新、世界が驚嘆する、かざりの世界。」となっている。もう少し言うと「古来より日本人は、日常生活から祭礼や神仏信仰、戦いの場にいたるまで、身に付ける物や身のまわりの品々などを、奇抜な独創力と旺盛なエネルギーをもって華麗に「かざり」たててきました。」と言うことで、基本的に装飾についての展覧会。と、括ってしまうのが正解かどうかは分からないが、縄文から明治までと言ったところなのだろうか。
「装飾」が失われてきたのは、生産方法の変化によるところが大きいことは、デザイン史を多少勉強していれば良く分かることだが、それだけが全ての要因としてしまうのも良いかどうか?
日本でも装飾というものが失われるのと、多くの「職人」と言われる人たちが消えていったのとはほぼ時を同じくする・・・。「職人仕事」と「大量生産」とは基本的に相容れないであろうから、これからの時代にいわゆる「装飾」が生き返るのは難しいだろう。
建築に関して言えば、金物の飾りも、大工の組み物も、左官の鏝細工も、それに今や「図面」も手で書く時代ではなくなっている。
30年前の卒業設計の図面は「烏口」で、最大限の注意を払いながら書いたものだが(まずは、烏口を研ぐことから習熟しなければならなかったのだから、それはそれで大変だった。研ぎすぎればケント紙は切れてしまうし、研ぎが甘ければ綺麗な線は引けないし)、いまや、CADで線の太さを決めれば、まあ、それなりに誰でも書けると言うことになっている。
また話がそれてしまったが、今回の展覧会は「装飾」と言っても、奇抜さ、独創性、エネルギーといくつかキーワードがあって、単なる装飾とは少し違うかもしれない。
「日本の美」と言うと一時期、「侘び寂び」しか無いかのごとき風潮があったようだが、最近は日本人の「装飾好き」に少しは関心が持たれているようで、ある意味健全な路線にもどったのかもしれない。言うまでも無く、安土桃山や元禄の豊かな装飾を見れば、本来日本人が持っている「飾る」ことへの「情熱」がもう少し評価されても良いように思うのだが・・・。
■会期:2008年5月24日〜7月13日
■会場:サントリー美術館http://www.suntory.co.jp/sma/
■時間:〔日・月・祝日〕10:00〜18:00 〔水〜土〕10:00〜20:00
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
■休館日:火曜日
■入館料:一般1300円
[design] 構築される器
MITATEガラス2
MITATEのDM、まさしく「構築」されたガラス!
なんだか凄いテーマの展覧会だが、「構築的デザイン」と言うのは、かなり一般的な考え方で、建築のデザインにも、あるいはグラフィックデザインの世界にも日常的に登場するアプローチの方法だとは思うが・・・。
何の器かというと、「矢野志郎のガラス」と言うことで、ガラスの器の展覧会http://www.le-bain.com/gallery/mitate/index.html
「板ガラスを貼り合わせ、削り、磨いていくという作業を日々繰り返す。」まさしく「構築的」なデザインそのものといった感じがする。DMの写真を見ても、直線的に構成されたデザインは、ビシッと決まってとても美しい姿をしている。矢野志郎氏はまだ30歳、若いアーティストだhttp://www.ne.jp/asahi/ukiroosh/glass/about-shirou.yano.htm
■会期:2008年6月3日〜6月15日
■会場:MITATE http://www.le-bain.com/gallery/mitate/index.html
■時間:11:00〜19:00
■休館日:月曜日
■入場無料
[design] 空気を包む
MITATE ガラス2
MITATEのDM 曲線が美しいく、かつ柔らかなイメージをかもし出している。
同じく、MITATEでの展覧会。「構築される器」の後は、対照的な柔らかなフォルムに包まれた、やはりガラスの器展。作家は高梨良子http://www.toyama-garasukobo.jp/ga/takanashi.html、形もさることながら、色使いも綺麗な作品を作る作家さんのようだがhttp://www.carrozzeriajapan.co.jp/karanis/tenrankai0712.html、ガラスと言ってもいろいろあるものといったことを改めて認識させてくれる、MITATEの一連の展覧会。
■会期:2008年6月17日〜6月29日
■会場:MITATE http://www.le-bain.com/gallery/mitate/index.html
■時間:11:00〜19:00
■休館日:月曜日
■入場無料
[days] 枇杷と尾長
尾長
鳥もえさを食べるにはそれなりの足場が必要と言うことのようだ(ハチドリは別か!)。
■昨日庭の枇杷を収穫したが、今日早速「尾長(?)」が実をついばみにやってきた。ちょうど小枝が足場になるところの実からついばんでいたが、少し食べただけでどこかに飛んでいった。三軒茶のこの辺りも家が建て変るたびに敷地が狭くなり、樹木もどんどん少なくなっている。とは言え、それでもまだあちらこちらに実のなる樹木は散在するので、小鳥たちも何とか姿を現すことが・・・。
建て変ると言えば、近所の「マルフジ」がいきなり店を閉めて(閉めるのは来週らしいが)、近々解体という案内が出ていてビックリした。また、マンションでも出来るのだろうか、「伊勢屋」が無くなり今また「マルフジ」も無くなるとなると、かなり不便になる。
■【katsura-house】仕上げの修正案を作成、今日中に送付予定。


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