村野藤吾・建築とインテリア

[建築] ひとをつくる空間の美学
村野展覧会松下電工汐留ミュージアムのホームページより(チラシを入手次第差し替えの予定)
新建築
「村野藤吾」の作品を概観するには手ごろな新建築の建築家シリーズ
内の装い
村野作品を少し詳しく知るにはちょうど良い建築資料研究社の「村野藤吾のデザイン・エッセンス」全6巻(手元にあるのは1・3・4のみ)
ディテール再考
INAX REPORTに連載されていた「ディテール再考」
装飾の復権 柱
INAX REPORTに連載されていた「続・装飾の復権 柱」
松下電工汐留ミュージアムhttp://www.mew.co.jp/corp/museum/での、「村野藤吾・建築とインテリア」展が昨日から開催されている。村野藤吾氏の装飾的な手法については、今となってはいろいろな意味で実現できない、と言うか、再びこのような手法を駆使できる建築家は出てきそうにない。
「渡辺節建築事務所」から38歳で独立、1929年村野建築事務所開設、1949年「村野・森建築事務所」と改称し、1984年93歳で亡くなるまで作品を作り続け、なくなる前年完成の「谷村美術館」では92歳で足場に上ったとか・・・。
いずれにしても近現代の日本の建築を語る上で、最も重要な建築家の一人であることは間違いのないところ。
作品については、新建築社の「日本現代建築家シリーズ・村野藤吾」が全体像をつかむには最適かもしれない。村野藤吾氏の作品では和風のものも見逃せないが、今回の展覧会の企画に「グランドプリンスホテル新高輪 茶寮 惠庵 建築見学と茶会」というものがあるので時間があれば参加してみたいが、以前「茶室見学会」で、「惠庵」を見学しているが、どの部屋で茶会があるかが結構問題かもしれない。敷地の高低差をうまく使った空間構成が面白い「汀の間」などがあるが、25名ということなので「曙の間」と言うところだろうか。そのときの見学会では「秀明」も見せてもらうことが出来て、非常に有意義な見学会だったが、郵政を辞めてからはそのような機会もめっきり少なくなった。今はJIAで見学会の企画を担当しているが、茶室の見学会は難しいものがある。
東京に村野藤吾氏の建物がどのくらいあるのか調べたことはないが、以前、村野藤吾氏が渡辺節建築事務所時代に担当していたと言われている、「日比谷ダイビル」が建て替えられる前にロビーなどを見たが、「森五ビル」のエントランスロビーと同じように、とても綺麗なガラスモザイクの天井だったことを記憶している。その印象が強く残っていたので、設計を担当していた、「さいたま新都心郵政庁舎」の1階エレベーターホールの天井にガラスモザイクを使ってみたが、全体のデザインが発注後大きく変更されたため、若干ちぐはぐなものになってしまったのはチョッと残念だった。でもまあ、ガラスモザイクタイル自体が綺麗なので少しは救われたかもしれない。
そんなこんなで、村野藤吾氏の作品には学ぶべきことが多いように思える、この展覧会は是非時間をつくって見に行きたいと思っている。
■会期:2008年8月2日(土)〜2008年10月26日(日)
■開催時間:10:00より18:00まで(ご入館は17:30まで)
■休館日:月曜日(9月15日、10月13日は開館)、8月11日(月)〜8月18日(月)
■会場:松下電工 汐留ミュージアム
■入場料:一般500円(65歳以上400円)/大学・高校生300円/中・小学生200円
改築後の「日比谷ダイビル」⇒http://blog.goo.ne.jp/nancy0101/e/4098e23ebb592902bac8a6afe3ca479c
[days]  伊豆再掲
プール
■このところ暑い日が続いている、こういうときには泳ぎたくなるが、なかなかそう簡単に出かけることは出来ない。先日の伊豆では久しぶりに海で泳ぐことが出来たが、この夏のうちにもう一度ぐらいは伊豆の海またはプールで泳ぎたいのだが・・・。写真は30年は存在する「ルネッサ城が崎http://www.le-nessa.co.jp/jogasaki/の子供用プール、昔はアザラシの口から水が勢い良く吹き出していたのだが、ここ何年かは余りプールの管理も良くないような・・・。
■【katsura-house】は、土曜日に上野毛のキッチンハウスhttp://www.kitchenhouse.jp/でクライアントも含めて打ち合わせ。いつもいろいろアドバイスをしてもらっているインテリアコーディネーターの協力を得て、おおむねキッチン周りのイメージが出来上がった感じ。平面詳細と展開に入ったが、やはり変更の修正に結構時間をとられてしまう。
■久しぶりに【吉-house】へ。土曜日の夕方から、工務店の社長さん、設計者と顔をそろえて夕食会。クライアントが実に楽しそうに住みこなしているのを見て一安心。やはり、完成後クライアントが心地よく暮らしているのを見るのが一番楽しいかもしれない。


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