東京・大阪中央郵便局の文化財的価値

[建築]  緊急シンポジウム
      東京・大阪中央郵便局の文化財的価値
大阪
大阪中央郵便局・立面図(昭和60年吉田鉄郎設計原図展パンフレットより)
東京
東京中央郵便局・スケッチ(昭和60年吉田鉄郎設計原図展パンフレットより)

現在、再開発計画が進められている東京・大阪中央郵便局について、その建築的 価値がどこにあるのか、学術的観点から総合的に議論を行う。当該建物は昭和 6 年、昭和14 年に逓信省営繕課の吉田鉄郎により設計され、文化庁からは重要文化財に値する価値があると評価されている。しかし、駅前という好立地のため、郵政事業民営化により、開発計画が進められている。文化的価値と経済利益の挟間にあるこれらのプロジェクトは、建築物の保存、文化の継承と経済行為の中で、持ちあがる普遍的な課題である。現在の日本の法制度、経済システムの中で近代建築を保存する手法はあるのか、各方面の専門家を交えて議論する。

■主催:日本建築学会建築計画委員会
■日時:2009 年 3 月 22 日(日)13:00〜18:00
■会場:建築会館ホール(東京都港区芝 5-26-20)
■<プログラム>
  (1)開会挨拶斎藤公男(本会会長)
  (2)主旨説明布野修司(建築計画委員会委員長/滋賀県立大学教授)
   南一誠(芝浦工業大学教授)
  (3)富山テレビ「吉田鉄郎物語」
休憩
  (4)主題解説
   「開発利益と建築文化の狭間で」 前野まさる (東京藝術大学名誉教授)
   「東京中央郵便局を重要文化財にする会の活動」
   多児貞子大橋智子山本玲子(東京中央郵便局を重要文化財にする会)
   「都市開発の景観問題の背景」 五十嵐敬喜 (法政大学法学部教授)
   「海外における近代建築の保存と活用」 宇野求 (東京理科大学教授)
   「文化財保護行政の観点から」 文化庁(調整中)
  (5)まとめ南一誠 (前掲)
■定員:200 名(当日先着順)
■資料代:500 円
中央郵便局
東京中央郵便局:立面図と計画案の模型(「郵政建築 逓信からの軌跡」より:建築画報社刊)
[days] 設計図と現場
■このところまったくblogを書く余裕がない。【katsura-house】の詳細図と現場対応に追われる日々。もっともその間にもいろいろ処理しなければならない案件があり、寝不足、過労、ストレス、で、近々「湯治!」に行く予定。持ち物は「RealDesign無印良品のつくりかた)2009.05号」・「pen(今こそ知りたい、アールヌーヴォー)no.241」それに、「Case BRUTUS日本のモダン建築と、7人の巨匠たち)No.109」、SD選書250「様式の上にあれ――村野藤吾著作選」の予定。


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