その悲しみが「憎悪の連鎖」となってはならない

後藤健二氏の母親が、コメントを発表。

<後藤さん殺害か>「今はただ、悲しみ」 母がコメント

毎日新聞2015年2月1日(日)10:44

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが後藤健二さん(47)を殺害したとする映像をインターネット上で公開したことを受け、後藤さんの母、石堂順子さんが1日午前、報道関係者に読み上げたメッセージは次の通り。

 健二は旅立ってしまいました。あまりにも無念な死を前に、言葉が見つかりません。

 今はただ、悲しみ悲しみで涙するのみです。

 しかし、その悲しみが「憎悪の連鎖」となってはならないと信じます。

 「戦争のない社会をつくりたい」「戦争と貧困から子どもたちのいのちを救いたい」との健二の遺志を私たちが引き継いでいくことを切に願ってます。

2015年2月1日 石堂順子

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後藤健二さんが救出されなかったことを本当に残念に思います。
後藤さんのご冥福を祈ると共に、ご遺族に対し心からお悔やみを。

早くも、テレビを中心としたマスコミや政府は、後藤さんの死を日本が戦争へと進む、宣伝材料に利用し始めました。
典型的なものは、イスラム国のビデオにある、安倍首相を名指しで批判した部分の削除、後藤さんの母親が、殺害映像が公開された後記者会見でのコメントの、「その悲しみが「憎悪の連鎖」となってはならないと信じます。・・・」と言う部分をカットして放送し始めていること。
NHKの日曜討論では、安倍首相の2億ドル支援について批判していた、「生活の党と山本太郎となかまたち」を政党要件を満たしているにもかかわらず排除していること等々。

これからますます、戦争への流れが強まるでしょうが、どのような理由があれ、「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。(日本国憲法第9条)」それしかないのだろうと思います。
子ども達の未来のために、武力によらず、平和な世界を実現することを、願ってやみません。

・イスラム国メッセージ全文
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015020101001360.html
・後藤さんの母親のメッセージ全文
http://news.goo.ne.jp/…/mainichi-20150201k0000e040118000c.h…

War is over! if you want it
https://www.youtube.com/watch?v=yN4Uu0OlmTg

●クリントイーストウッド BuXcqvSCAAA9X-w←クリックで拡大

安倍と戦車

 

今回の人質事件のスタートは、安倍首相のエジプトでの発言、「 ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。」について、マスコミはすでに「無かったこと」にしたいようで、ほとんど触れられることが無くなっている。でもそれで良いのだろうか、知りうることを出来るだけ知り、一生懸命考えて、自分の考えを整理しないといけないだろう。

安倍首相のエジプトでの発言全文(首相官邸ホームページ:よ~く読まないと問題点が分かりにくいが、人道支援以外にも使えるような話になっている。勿論、人道支援だろうがなんだろうが、支援した相手政府がどうその資金を使ったかなんて分からないのではないだろうか?)http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/0117speech.html

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得意満面に「 ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。」と「日エジプト経済合同委員会合」で演説する安倍首相。このときすでに2名の日本人がISIL(イスラム国)に捕らえられ、水面下で解放の交渉が行なわれている最中のことなのだから、この国の首相は、この国の国民の命より、大企業の商売を優先していたわけだ、何故なんだろう?


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