太陽光発電成長の夏
川内原発が再稼動したが予想通りトラブルが発生している(復水器の一部に海水混入)。「世界原子力協会のデータによると、3年以上停止した原発の運転が再開されたケースは世界でも7例しかない。そのすべてが運転再開後にトラブルに見舞われている」と言うことなので、誰もが予想した「想定内」のことなのかもしれないが。配管の穴が見つからないと言う報道があったが、その後どうなったのかほとんど報道されていない。
川内原発の再稼働は電力事情からではなく、原子力業界と「アーミテージ・ナイ・レポートhttp://iwj.co.jp/wj/open/archives/258755」に見られるような一部政治家の都合から、ということでしょう。
相変わらず、政治レベルでの再生可能エネルギーに対する冷遇は目に余るものがある(「長期エネルギー需給見通し(5頁グラフ等)」経済産業省http://www.meti.go.jp/press/2015/07/20150716004/20150716004_2.pdf)。
しかし、世の中はそう原子力村の考えるとおりには進まない。今日の東京新聞で、今年の夏の電力事情についてのレポートが興味深い。毎年問題になる電力消費のピークをどう乗り切るかと言う点について、太陽光発電の果たした役割が説明されている。具体的にはグラフのとおり、太陽光発電と揚水発電でまかない、太陽光発電の効果が明らかにされている。原発のない沖縄電力を除くと、唯一、四国電力がデータの提供を拒否している。四国電力のこのような姿勢はどこから来ているのか、理解に苦しむ。
もっとも、天候などに左右されない、バイオマスや地熱の利用が成長しないと、原発や化石燃料をなくしていくことは出来ない。日本にはバイオマスに使える森林資源や、火山国としての地熱には恵まれている。エネルギー安全保障からも、日本の経済立て直しのためにも、是非、再生可能エネルギー分野の成長を促す政策を進めてもらいたいものだが、安部政権にはまったく期待できないのが困ったところ・・・。
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- Published:
- 8.30.15 / 11am
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