槇文彦展「光、素材、情景」
[建築]槇文彦展「光、素材、情景」
展覧会のチラシ:展覧会場にこのスクリーン部分の模型もある
展覧会のチラシ:槇文彦氏のコメントと展示作品が載っている
ヒルサイドフォーラム前の掲示板(cafeのランチもお手頃価格になっている)
展覧会場入り口:奥にタワーマンションの模型が見えるが、画像が小さい!
槇文彦氏は1928年生まれで1965年に槇総合計画事務所を設立、今年で事務所設立45年と言うことになる。その間多くの作品を生み出しているが、何と言っても最大の功績は、朝倉家http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/asakura.htmlと共同で進めた代官山のヒルサイドテラスの一群の建築の蓄積ではないかと思うhttp://www.maki-and-associates.co.jp/project/1.html。
今回の展覧会は最近海外で完成した建物を5つ取り上げて、スケッチから模型、さまざまなDETAIL(実際のモックアップ的な部材も展示されている)と完成後の使用状況(情景?)をシミュレーションした部分模型等々、建築の展覧会の「王道」あるいは「正道」を行く久しぶりの展覧会を見たような気がする。
雑誌「新建築」の最新号(2010年1月号)に、槇文彦氏の2つの作品が掲載されているが(http://www.shinkenchiku.net/sk/index.php?_w=thisMonth&_x=detailshow)、やはり3次元で見ることのできる展覧会にかなわない、と言うか、元々比較するようなことではないが。
展示プロジェクトは「5つ」と紹介されているが、最初に展示されているタワーマンションについては6番目と言うことだろうか、チラシなどに説明が無い、タワーマンションのプロジェクト作品としてはとても興味の持てるものだ。
展覧会を見に行った時は、中年の外人の男性と日本人の女性が話をしながら見ていて、なおかつ知り合いらしい日本人の女性が合流して、大きな声で長いこと世間話をしていて、どうも集中して作品を見ることが出来なかったので、もう一度見に行きたいと思っている。話をしながらみたいという気持ちも分からないではないが、展覧会のマナーは守ってほしいかな・・・、まして良い年をした大人がそうでは、ちょっとまずい気もする。
それはそれとして、チラシに槇文彦氏本人の展覧会に関するコメントが載っているので紹介しておく。
近年、槇総合計画事務所の設計活動は、カナダ、米国、東南アジア、ヨーロッパの各地に拡大しつつあり、特に2009〜2010年には、複数のプロジェクトの完成が見込まれている。時にその設計環境は、日本より複雑な設計意図決定のプロセス、法的制約の存在、そしてそれぞれの地域特有の建設産業の実態への直面など、数倍の努力と時間を費やすことが要求されることもある。
しかし一方で、どのような特殊な環境、設計条件下であっても、建築を作るという目的は、いささかも変わるものではない。そして、こうした問題を克服しながら、我々は誇り得る建築を完成させることができた時、この喜びは一際大きなものとなる。
この展覧会では、5つのプロジェクトを取り上げ、初期のコンセプトの展開、実施設計における、特にディテールに対する配慮、完成した建物の臨場感のある空間の描写、そしてその空間がどのように利用され、そこにどのような情景が展開しつつあるかを包括的に報告したいと思う。 槇文彦
今回の展覧会の3つのテーマのうち、建築の展覧会では余り聞きなれない「情景」についての説明が分かりやすく書かれているように思う。
「新自由主義」的な風潮がはびこり、建築設計界全体が「実業の世界」のようになってしまっているような感のある今の時代、「建築家らしい建築家」槇文彦氏のさらなる活躍に期待したい。
■会場:代官山ヒルサイドフォーラム(http://www.hillsideterrace.com/art/100121.html)
■会期: 2010年1月21日(木)− 2010年2月28日(日)
■時間:11:00〜19:00 月曜日休館
■入場無料
[days] 代官山〜白金〜外苑前〜原宿〜渋谷
代官山ジラフのショップカード
giraffeの場所は「D棟」の地下でチョット分かりにくい。
谷口吉生氏の新作:左側は吉村順三氏の青山タワー(と言うことはホールが無くなった?)右側のなにも建っていないように見えるのが隈研吾氏設計の「梅窓院」のアプローチ。
谷口吉生氏新作:夜景・奥にみえるのは「梅窓院」
谷口吉生氏新作:エントランス・足元の空間はあるが、エントランスの青山通り側は壁でふさがれていて、横から入るような形になっている。
キャットストリートに新しく出来た建物:如何なものか?かなり哀しいファサードのような・・・。手前の看板に見られるデザインと、キャットストリートの2つの代表的なスタイルだと思うが・・・。
混沌とした世界:板による外壁・すさまじいDETAIL
混沌とした世界2:なかなか楽しくてよい「デザイン」だと思う
安藤忠雄氏の建物:内部改装中
北山恒氏のパタゴニア
■先日、極々近しい知人のお見舞いに白金に行く途中、代官山で「槇文彦展」を見たあと、久しぶりにヒルサイドテラスのショップに寄ってみた。「SUN’S COURT」 http://www.sbfoods.co.jp/sunsc/index.html に 「+d」 http://www.plus-d.com/jp/index.html などの雑貨があるのにちょっとびっくり、だいぶ前から置いているらしいが。
以前から行ってみたかったネクタイの「giraffe」http://giraffe-tie.com/にも寄ってみたが、気にいった柄のものの、あればよいのに、と思う色が品切れ(最初に無くなる色だそうだ)だったのでまたの機会に寄ることに。
帰りに見学会の資料を取りに「外苑前」のJIAに寄る。谷口吉生氏の新しい建物を今日は明るいうちに青山通りの反対から眺める。JIAから時々通る裏道を歩いて原宿に出てキャットストリートを通り、先日寄れなかった「hhstyle.com」でイサムノグチ氏の「あかりシリーズ」の展示を見る。
キャットストリートは来るたびに何かしら変わった発見がある。今回は新たな建物ができたいたのと、KIDS用も置いている、「ド派手」で面白そうなショップ、それに安藤忠雄氏の設計した仮設建物の新しいテナント、パタゴニアの建物の夕景、不思議な空間にある児童公園のフレームだけになったブランコ・・・。
*[画像連載] 建築家の家
内観:居間
内観:食堂・囲炉裏の横にテーブルと言うこれはこれで、と言うか、どんな生活なのだろう?
内観:台所
内観:浴室
今回も前回に続き江口義雄邸の内部の写真を。
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- Published:
- 1.31.10 / 11am
- Category:
- 建築
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