東京文化会館・小ホール

[建築]東京文化会館・小ホール
小ホール写真
小ホール:「昇屏風」、「野倉打の壁」、照明器具:流政之氏
小ホール写真2
小ホールホワイエ:実際の空間の方が写真より良いと思う
文化会館配置図
全体配置図:現在のかたちは第2案で、第一案は都市と建築の関係を重視した案であったようだが、敷地が半分になったと言うこともあり、「コンパクト」に凝縮した現在の計画になったようだ(大高正人氏「おぼえがき」による)
文化会館2階平面図
2階平面図:「8」のスロープからアプローチする時の感じが素晴らしかったように記憶しているが・・・(昔昔)。
小ホール断面詳細図
小ホールの断面詳細図(大ホールの詳細図は以前紹介している)
※写真、図面はすべて「建築」1961年6月号より
東京文化会館については以前何回か書いているが、今日は「小ホール」の話を少し、と言っても最後に小ホールで演奏を聴いたのは一体いつだったか・・・。
東京文化会館は1961年にオープンした、前川國男氏の設計による、日本でもトップクラスのクラッシク音楽やバレエ、オペラ専用の大ホールを持つ劇場として有名である。「オペラ劇場と音楽堂の兼用のホールにする」ための装置の一つとして、両袖に付けられた向井良吉氏のデザインの反射板が特徴的であり、「その重量は両袖共で実に約35t」となるそうである。これは「音源のすぐまわりをかこんでいる反射板は、できるだけ固い重い材料でつくられて容易に振動しないようなものが望ましいからである。」と言うことだが、音響設計家の永田氏によると「天童の将棋の工場で縦割りに積層したカチカチの駒を作ってもらったんです。」と言うことになる。このあたりの話は以前取り上げているので省略する。
小ホールは元々は室内楽兼国際会議場用として作られたもので、単純に考えるとそれはそれで矛盾した仕様と言うことになるが、これも永田氏の話では「文化会館の小ホールは他のホールでは聴けない独特の響きがある」そうだ。一体、残響時間はどうなっているんだろうかと思わず考えてしまうが、音響設計はNHK技研が担当している。NHK技研が音響設計なら間違いないだろうと思うが、音響の世界は数値だけではどうにもならないもののようなので、建築家の「腕」がものを言う部分も大きいかもしれない(参考:「建築」1961年6月号、「INAX REPORT」 音場を究める)。
ちなみに、完成時点でのホールのデータは以下の通り。
大ホール:オペラ音楽兼用、2,339席、17,300㎥、7.4㎥/人、残響時間(聴衆80%)設計値1.6秒
小ホール:室内楽・国際会議両用、700席、6,300㎥、9.0㎥/人、残響時間Full 1.2秒、空1.4秒(設計値)
小ホールは会議場兼用なので(現在は音楽専用と思うが)、残響時間や音質等いろいろな意見もあるようだが、何と言っても魅力はホワイエの空間の豊かさにあると思う。建物全体の空間の豊かさは、あまたある音楽ホールや劇場とは比べ物にならない。どうも最近のホール等は「聴ければいいんでしょ」的なものが多くないだろうか、 音楽にしても何にしても、その前後の時間や空間すべてをトータルに考えないと、どうもペラペラな文化しか育たないような気がしないでもない。
世の中全体がぎくしゃくする時代、すべて原点に戻って、人間にとって何が大切で、何が不要なものかを一度考え直しても良い時期に来ているのかもしれない。
そこで、ホール建築を考えてみる機会として、一度、東京文化会館小ホールで音楽を聴いてみるのも良いのではないかと思う。以前blogでも紹介した(http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-629.html)、ピアニストの三浦一宏氏のリサイタルが、来月、小ホールで行われるので是非聴きに行ってみたいと思っている。演奏曲目も余り聴くことが少ないかもしれない、ハンガリーの作曲家の作品となっている。
以前、udfで東京文化会館を取り上げたblogは以下の通り。
http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-129.html 
http://d.hatena.ne.jp/udf/20050703 
http://d.hatena.ne.jp/udf/20040808 
三浦さん
三浦一宏氏リサイタル
http://www.t-bunka.jp/calendar/calview.html?ym=20103&d=17&m=small
このサイトの「料金」違っているような・・・
■会場:東京文化会館小ホール
■月日: 2010年3月16日(火)
■時間:19:00開演 
■チケット料:4000円(全自由席)
[days] ドーナッツ・floresta
フロレスタ ドーナッツ
先日、極々々近しい知人がお土産に持ってきてくれた「フロレスタ」のドーナツ。
奥に見える可愛い手は、極々々近しい知人の極々々近しい知人。
フロレスタ外部
お店の外観、まあ、普通かな
フロレスタ ショップカード1
ショップカード、奈良市が本拠地だけあって「鹿」だが、なぜキノコかは知らない。
フロレスタ ポイントカード
ポイントカード:木の幹があって、300円分購入すると葉っぱのハンコを押してくれる、葉っぱが一杯になるとドーナツになる。
フロレスタ チラシ1
やはり「鹿」がメインか?
フロレスタ1
森のクマさんも登場する。
フロレスタ チラシ0
クマさんも主役級。
フロレスタ カレンダー
ついでと言ってはなんだが、カレンダーも購入。
■最近、三宿(池尻)に新しいドーナツ屋さんがオープンした。本店が奈良市で「姉妹店」が全国展開すると言う、ちょっと変わったドーナツ屋さん「florestahttp://www.floresta.jp/。時代を反映してナチュラル志向の手造りドーナツで、「体にやさしくおいしい」と言うだけあって、本当になかなか美味しい。傾向としては「はらドーナツhttp://haradonuts.jp/と同じではないかと思うが、両方とも美味しいことは間違いない(個人的な感想!)。三宿近くの国道246(玉川通り)の南側は以前からいろいろお店ができているが、北側は「春秋」、「ラ・テール」等数えるほどしかなかったが、OXストアーができたこともあり、やや雰囲気が変わりつつある。
■最近、家でパソコンをするのに、「手甲」をはめているがなかなか使い心地が良い。「手甲」と言うと昔は、「役場の事務員さん」が必ずはめているのが「お約束」のように一般的に見られたものだが、最近はとんとお目にかからない。今使っているのは調査の仕事で栃木の方に行った時だったか、野菜販売所のようなところに置かれていたもので、かなり安い値段だったような気もする。でも便利だ!
手甲
今時の「手甲」は洒落ている。
[画像連載] はお休み!


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