石上純也展

[建築]石上純也展
資生堂ギャラリー
建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?(資生堂ギャラリーのサイトより)
2010KAIT工房
「神奈川工科大学KAIT工房」(見学会のおり撮影)
朝日記事
朝日新聞2010.09.07「ベネチア・ビエンナーレ国際建築展 セジマが問う空間の本質」より
銀座資生堂ギャラリーでの展覧会。サブタイトルは「建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?
資生堂ギャラリーでの建築家の展覧会と言うのは珍しいのではないかと思う(多分初めて)。石上純也氏の建築がそれだけ「アート」に近いものとして認識されているのであろう。それにしても主な作品と言えば、2008年の神奈川工科大学KAIT工房http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-592.html)が有る程度で、その他は、いきなり2008年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本代表、と言うのもすごいと思うが、2009年に建築学会の作品賞を受賞している。建築学会の作品賞と言えばそれなりの蓄積を積んで受賞するものと言うイメージが有るので、ほとんど実作の無い石上純也氏が受賞すると言うのは、建築学会の作品賞に対する認識を少し変えないといけないのかもしれない。もっとも、妹島和世氏の事務所でどのような作品を担当していたのか、それによっても評価は随分変わるのかもしれない。
JIA神奈川の「神奈川工科大学KAIT工房」見学会で、本人とお話ししたところでは、とても感じの良い人だった(建築作品とかかわりが有るのか分からないが)。「先生と呼ばれるほどのバカでなし!」と言う川柳があるが、「先生」と呼ばれてその気になっているような軽薄さは少しもない。
「KAIT館」の設計者になる経緯等を見ていても、今年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の企画部門で金獅子賞を取るについても、実力+「運」(実力以外の「何か」)を感じる建築界のある「部分」も存在するだろう。
しかし「前衛」を評価できる土壌を持つことは「正しい」、ただし、「前衛」は「前衛」であって、それ以外の何物でもない。深澤直人氏が「d」で連載していた「ふつう」の意味は深い。現在の建築ジャーナリズム(既にジャーナリズムと言えるような建築媒体は存在しないような気もするが)は、「ふつう」でないもの、話題性や新奇なものをもてはやす傾向が有ることは否めない。完成して数時間で倒壊しても国際建築展の金獅子賞となる訳で、そこいら辺りに資生堂ギャラリーで、初めて「建築家」が取り上げられる理由のようなものが有るのでは・・・。
資生堂ギャラリーは天井高さ5mという銀座としては破格の展示空間を持っている。オープン展示だったのだろうか、「ヤノベケンジ」氏の「チェルノブイリで被ばくした人形が巨大化し立ち上がるという想定の、ダイナミックな新作」http://www.japandesign.ne.jp/HTM/JDNREPORT/010307/shiseido.htmlがその大きな空間を見事に生かしていた展示を見た記憶があるが、今回の石上純也氏の展示も期待できるのではないかと思う。
この展覧会、資生堂ギャラリーからのメールで情報を得ていたが、始まりと終わりの日とを勘違いしていた、既に開催中だった。見逃せない展覧会がまた一つ増えた。
■会場:銀座資生堂ギャラリーhttp://www.shiseido.co.jp/gallery/
■会期:2010 年8月24日(火)〜10月17日(日)
■時間:平日 11:00〜19:00 日曜・祝日 11:00〜18:00 毎週月曜休
■入場無料
●展覧会の様子は「ARTiT]で⇒http://www.art-it.asia/u/admin_expht/Qxd3FchCblmYpzfHkUP1
[days] ステンドグラス(大宮2)
ステンド デザイン
いつものように、フリ−ハンドのスケッチをもとにパソコンでガラスの正確な割り付けを行う。
ステンド仮枠
仮枠を作成、今回は520×520の正方形。この仮枠が無いと正確な大きさに作るのが難しいので、素人としては避けられない作業。
ステンドUレール
作業手順としては、「Uレール」を先にカットしておく(丸めて売られているので真直ぐに伸ばすのが大変!)。次にガラスを切るのだが、相変わらず長いものが上手く切れずに、かなりガラスを無駄にしたが、今までのカット済み材料を生かして、若干デザインを修正。「Hレール」をガラスに合わせてカット、後は組み立てて半田付けすればほぼ完成。今回は高温のなまりに触れて火傷を負う、ガラスと言い半田付けと言い、かなり危険を伴う作業。
ステンド パテ
両面パテ詰めをして完成。両面にパテを詰めるとかなりしっかりする。
ステンド 完成
いつものようにドライエリアをバックに記録撮影。実際はピアノに写っている色の感じが正しい(ピアノに傷を付けないように細心の注意をして撮影)。ステンドの向きと裏表を間違えて撮影、正確には裏返して細長いガラスが上に来るのが正しい位置。
■以前リフォームした家の部屋に窓が二つあり、一つはすでにステンドグラスを作って設置したがhttp://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-692.html、もう一つの小さな窓にもステンドグラスを設置することで、だいぶ間が空いてしまったがやっと作成した。ガラスは以前と同じものを使用、デザインもバランスを考え同じ雰囲気で作成した。2種類のデザインをクライアントに見せて正方形のもので決定、両側が少し空くことになるが、様子を見て、必要であれば細かな格子を付けようかと思っている(片側は開閉可能にする)。
[days] 樹木と鉄板の家
鉄板の家-1
道路側は見事に樹木に囲まれていて、家が有るのが良く分からない。郊外で見られる昔ながらの「防風林」のよう。
鉄板の家-2
トップライトらしきもの等が少し見える。
■今日もひどい暑さだったが、郵政時代の知人の個展(絵画)を見に神楽坂に出かけた。途中で鉄板構造の面白い住宅を見かけたが、設計者を思い出せない・・・。すっかり樹木に囲まれ(断熱?)上部のみ姿を見せているが、どんなふうに住んでいるのだろう・・・。
[days] 神楽坂茶寮
神楽坂茶寮カード
神楽坂茶寮外観
外観・木造住宅のリニューアルで有ることが分かるが、デッキを配して外部建具はほぼFIX、道路が有るので延焼線にかからないようだ。
内観-柱
中廊下の構造体をそのまま残しているかのようなプランだが実際のところは分からない(余りほぞの跡等じっと見るような雰囲気ではないし)。
内観-2
窓の見せ方なども上手だ。
ランチ
一番簡単なランチ(部分)、極めてヘルシーな構成。
デザート
デザートも美味しい(これは別料金、飲み物はランチについている)。
■知人の建築家から以前教えてもらった「神楽坂茶寮http://www.saryo.jp/でランチ、確かに地震がきたら「即倒壊」と言う感じの(実際は大丈夫なように設計されているのだろうが・・・)、実に「潔い」デザインでなかなか良い空間になっている。ランチは美味しくて安い、デザートもいける。
[days] ATELIER MUJI
MUJI イス-1
展覧会チラシ表
MUJIイス-2
展覧会のチラシ:ジャスパー・モリスンの作品も載っている。
MUJI 会場
有楽町のアトリエムジの会場
MUJIソファベッド
家具を少し見た、居間のソファをこのソファベッドに替えることを検討。http://www.muji.net/store/cmdty/section/S13306
■帰りに有楽町に回ってビッグカメラとMUJIに寄る。アトリエMUJIでは、「クリエーター50人からの贈りもの展」(じぶんでつくる紙管こどもイス)http://www.mujiyurakucho.com/atelier/index.aspが開催中(明日、9月8日までだが、10月下旬に「東京ミッドタウンMUJI」での開催が予定されている)。ジャスパーモリスン氏や深澤直人氏の作品もあった。チョット面白い展覧会。


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