ある日、青い空に向かって
[design]森豪男・三橋いく代展
西麻布le bainでの展覧会http://www.le-bain.com/gallery/schedule.html。内田繁氏の「茶」の展覧会は行く時間が無かったので、三橋いく代氏の方は行ければ・・・。インテリアデザイナーの森豪男(ひでお)氏http://www.japandesign.ne.jp/KUWASAWAJYUKU/KOUZA/98-1/INTE/MORI/との二人展と言うことらしいが、どのような作品が出現するのかは不明。「ニューヨークへのオマージュ」と言う説明は有るが、「9.11」のことではない。
二人ともインテリアデザイナーと言う事になっているが、経歴から見ると「家具デザイナー」と言ったほうが良いような感じがしないでもない。内田繁氏のインテリアデザインの仕事に、三橋いく代氏がどの程度関与しているのかは分からない。
夫婦の建築家と言うのは結構耳にするが、デザイナーの夫婦と言うのは余り聞いたことがない。それはそれとして、これほど著名なデザイナーでありながら、ネットにその作品はほとんど見つけることが出来ない。著作権に関する規制があるのだろうか?もう少しネットで作品を見ることが出来ると、デザイナーへの理解も深まろうと言うものだが、デザイナーのデザイン傾向はときと共に変わると言う、厄介な問題はあるにはあるが。
三橋いく代氏に関して言えば、かなり昔になるが、六本木のAXISに「Chairs」と言うショップがあり、そこは「スタジオ80」か三橋いく代氏の直営店ではなかったかと思う。(勿論)現在はなくなっている。
写真はそのカタログで表紙は内田繁氏の椅子を稲越功一氏が撮影したもの。15頁までを稲越功一氏がさまざまなシーンの、Chairsを写した作品集のような感じのする40頁のカタログ。カタログの中にあるいくつかの椅子⇒http://japandesign.jp/HTM/DCG/UCHIDA/chairs.html
二番目の写真の椅子はずっと三橋いく代氏のデザインだと思っていたが・・・。間違いなく三橋いく代氏のデザインを見ることが出来るのは、INAXのタイル(IMシリーズ)だけなのだろうか?
森豪男氏については全く知識がない。松屋のデザインギャラリーで展覧会があったようだから、見てはいるのかもしれないが記憶にない。
■会期:2005.11.1[Tue]-11.08[Fri] ■開館時間:11:00-19:00 最終日は17:00まで 月曜休廊 入場無料
[Days]古い建築雑誌
■午前中は「RHODIA」のカバーについてアメリカと電話とメールで連絡等々。午後から古い「新建築」のチェック。1950,51年のものを眺めていたが結構面白いものがある。たとえばコルビュジェのマルセイユのユニテの工事中の写真とか、清家清の初期の住宅「森博士の家」・「うさぎ幼稚園」。郵政省の「新宿郵便局」・「東京逓信病院高等看護学院」なども綺麗な建物だと思う。
1952年になると鎌倉の近代美術館の完成記事が有り、DETAILや工事中の写真が沢山あったりと、とても面白い。これらの写真は「カフェー」の掲載が終わったらblogに載せていくつもりだが、著作権のことなどはよく分からない。
建築学会の図書室ぐらいでしか見られないようなものが、ネットで見ることが出来れば建築文化のためにも良いと思うのだが・・・。
[Days]建築「市場経済化」に警鐘
■朝日新聞の10月7日のに、レム・コールハース氏の講演会の記事が載っていた。『建築「市場経済化」に警鐘』というものだが、特に東京の現状はひどいものがあると感じているようだ。「市場経済が強すぎ、いつも同じ街が生まれる。寂しい限り」と語ったようだが・・・。
とにかく東京の再開発・建築には経済至上主義がすさまじい。まさしくコールハース氏の言うように「ジャンクスペース(クズ空間)」が次々と生み出されていくわけだが、そこにまともな「建築」の姿はない。超高層の表層を外国から「建築家」を呼んで化粧させてお茶を濁す。後はその開発で如何に収益を上げるかだけが残され、広告宣伝に踊らされてぞろぞろと人々は出かけていく・・・。その一方で「地上げ」と言う「死語」が復活して市民生活を二重の意味で破壊していく(今日の12chのWTBでレポートしている)。
「a+u」の10月号は「特集:トール・ビルディング」と言うもので、世界の高層建築が取り上げられているが、残念なことに日本の建築家の作品は皆無のようだ(詳細に見ていないので確言は避けるが)http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/au/magazine/2005/10/main.html。それも、現在の日本の建築のおかれている現状が反映しているのだろう。「3M」をはじめとする日本のディベロッパーは、文化的視点が極端に欠落していて、彼等にあるのは「金勘定」だけと言った印象が強い。高層建築に能力ある日本の建築家を使っていない(「客寄せパンダ」的に低層部の小さな建築にパラパラと安藤忠雄氏や隈研吾氏などを使っているが、そんな使われ方に唯々諾々と尻尾を振る建築家の側にも問題がある)。このままでは日本の都市も建築家も自滅していくだけだろうが、それに対抗する手段があるかといえば・・・ウ〜ム!
[建築]11月19日見学会:大谷石資料館+松が峰教会+旧篠原邸
日本建築家協会関東甲信越支部建築交流部会とカルチャー教室の共催で、建築の見学会を行いますので、興味のある方は建築家協会関東甲信越支部または建築交流部会までご連絡ください。
今年は建築史の大家・日本大学名誉教授山口廣氏を講師に向かえ、宇都宮での見学を企画。
定員は30名程度としているが、応募状況で柔軟に対応する予定。
日本建築家協会関東甲信越支部(建築交流部会の告知参照)⇒http://www.jia-kanto.org/members/
見学会案内⇒http://udf.jugem.cc/?day=20051023
About this entry
You’re currently reading “ある日、青い空に向かって,” an entry on udf weblog
- Published:
- 10.22.05 / 11pm
- Category:
- design
- Tags:
No comments
Jump to comment form | comments rss [?] | trackback uri [?]