日本近代建築史の伏流
[建築]日本近代建築史の伏流
日本建築家協会関東甲信越支部建築交流部会主催で、標題のセミナーを開催します。サブタイトルは「郵政建築130年のあゆみ」、と言うことで、官庁営繕の中で建築の実戦部隊を持ち続けた、逓信省〜郵政省の建築について、映像を主にして紹介するセミナーとなっています。
明治・大正期の様式建築などをへて、昭和初期に「率先して合理主義を唱導し、近代建築運動を推進してきた」逓信営繕、その担い手として、「表現主義の岩元禄、分離派をリードした山田守、日本建築を近代建築に昇華させた吉田鉄郎などが有名ですが、その背景には、彼らを支え、建築の正道を歩んでいた組織とその伝統があります。」
セミナー資料から一部を紹介しておきます。
1.郵政公社民営化まで明治4年(1871)、国家近代化事業の一つとして郵便が創業(民部省の所管)されました。以後、郵便為替および郵便貯金を加えて(1875)、1885年に逓信省が発足。以来、簡易生命保険創業(1916)、通信、輸送などを管掌し、組織は拡大しますが、終戦後2省に分割(1949)、電気通信省(1952電電公社、1985 NTT)とともに郵政省が発足します。所掌は郵便、貯金、保険の現業と電気通信の監理で、この体制が半世紀続きます。
平成13年(2001)、省庁再編に伴い、郵政省の現業部は郵政事業庁に、電気通信は総務省に編入されます。さらに、平成15年(2003)、郵政事業庁は郵政公社に改組し、今年、去る10月1日に民営化し、136年の公営の歴史に終止符を打ちました。
郵政公社は民営化により、5社に分かれ、日本郵政グループ(日本郵政蝓⇒絞愡鉢蝓⇒絞惷畢蝓↓蠅罎Δ舛膓箙圈↓蠅んぽ生命保険)として営業を開始しました。
この機会に、かつて郵政省に奉職した立場から、郵政/逓信建築の歩みと現存する作品を紹介したいと思います。
この後、「2.逓信/郵政建築の歩み」として、明治から現在に至るまでの、すでに解体されて今は見ることが出来ない建築から、現在も「現役」で活躍中の建物まで、郵政事業や社会の動き、各時代の建築の流れ等を合わせ、解説していただく予定です。
地下鉄銀座線外苑前駅から徒歩5分程度のところにある、建築家協会の建物(JIA館)1階の建築家サロンで開催予定ですので、ご参加をお待ちいたしております。
■会場:日本建築家協会・JIA館(渋谷区神宮前2-3-18)http://www.jia.or.jp/
■開催日:2010 年12月2日(木)
■時間:18:30会場 19:00(開演)〜20:30
■参加費:(事前申込・定員40名)1000円(飲物付)
■申込先:日本建築家協会関東甲信越支部 rkikuchi@jia.or.jp
●岩元禄 http://www.mediawars.ne.jp/~m921320/a_map/map_of_kyoto_30.htm (ARCHITECTUAL MAP)
●山田守 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%AE%88 (wikipedia)
http://inaxreport.info/no174/feature1.html (INAX)
●吉田鉄郎 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E9%89%84%E9%83%8E (wikipedia)
http://inaxreport.info/no178/feature1.html (INAX)
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- Published:
- 11.17.10 / 3pm
- Category:
- 建築
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