白井晟一展
[建築]白井晟一展
展覧会チラシ:表
この展覧会は群馬県立近代美術館で開催されたものの巡回展で、展示内容が前期と後期で展示内容が多少異なるとのこと。
展覧会チラシ:裏
展覧会チラシと「風声」、「燎」
「風声」は1976年10月8日に株式会社「岡澤」の発行で、「第零号」(試作版)が出されている。発足時の同人は本文の中にある通りで、第零号には村野藤吾氏が「信条としての少数派」と言う一文を寄せている。(「風声」(第一次・第二次)総目次より)
サブタイトルは「精神と空間」、白井晟一氏の建築を語る上でのキーワードとして、実にふさわしい言葉、かもしれない。
「意外」にも白井晟一氏と「機能主義」の旗頭であった前川國男氏との間には深い親交があったようだ。前川國男氏は、1968年に「建築界の状況でもっとも根本的な問題は、建築における「精神」の問題に対する無関心であると言えます。」と語っていることから、当時の様々な状況の中で「建築」に対する「精神」性ということに、共通の認識を持っていたのかもしれない。
手元にないが「風声」の第拾七号は、「風声」同人であった白井晟一氏の追悼特集だが、「白井さんと枝垂桜」と言う追悼文を前川國男氏が書いている。その文中かどうかは分からないが、「白井(晟一)さんの訃報は、花を散らす一陣の強風のように私の胸中を吹き抜けた。日本の闇を見据える同行者はもはやいない。」対極にあるように思われる二人の建築家だが、おそらく「精神」という「不可解」なものを介して、同じような思いを抱いていたのかもしれない。(当時の「風声」同人:岩本博行・大江宏・神代雄一郎・白井晟一・前川國男・宮内嘉久・武者英二)
翻って、現在の建築界を見るに「精神」と言う言葉はすでに「死語」ではないかと思われないでもない。ずっと昔、どこかの建築雑誌に「死語累々」と言う連載記事があったが、さしずめ建築家における「精神」も、累々たる死語の最後尾にでも並んでいるのだろうか・・・。もっとも、昨年、白井晟一氏の自邸「虚白庵」が解体される前に公開された時は、雨の中多くの若者が列をなして、別れを惜しんでいた情景は印象的だった。何もかもがデジタル化されようとしている昨今、建築における「精神性」や、「手の力」が再評価されようとしている気配が無いでもない。
■会場:汐留ミュージアム http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/ ■開催日:2011 年1月8日(土)〜3月27日(日)
前期展示:1月8日(土)〜2月13日(日)
後期展示:2月15日(火)〜3月27日(日)
■時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
■入場料:一般500円/大学・高校生300円/中・小学生200円
[days] クリスマス
今年のudfのクリスマスカード、もっともクリスマスカードとして送ったのはT君の所だけだが。
2,3年前に「つくば」から来た花売りの「おばさん」から購入した「ジャスミン」(後に1株追加)は丈夫で成長も早く花も沢山咲く。
イルミネーション:左がudfの看板で右奥の青いドアが入口。
ドアのリースは毎年手造り、左側のダウウンライトは故障中なので右側一灯で
ゲスト用トイレ(地下)のサンタ
階段踊り場のラビットチェアーとサンタ(他のクリスマス飾りは一眼レフカメラのデータが取り出せず・・・)
■今年も年の瀬、今日はクリスマスイブ。宗教的なことはともかく、クリスマスの飾りはせっせとセッティング。今年は三茶のドンキで電飾を購入、門のジャスミンのアーチにセット、udfの看板周りは重点的に派手に照明を飾り付けてみた。
来年の年賀状は、「月にウサギ」久々にシルクスクリーンで作成、思ったようなインクが無くチョット軽めの出来栄え
■今日は、昨日の続きで年賀状の作成、なかなか思うように出来ないが、何年かぶりにシルクスクリーンで作成。以前使っていた「ホルバイン」の油性インクが製造中止になっており、水性のインクを使ってみたが、インクに厚みが無くかなりイメージの違うものになってしまった・・・。
鎌倉浄妙寺喜泉庵:民家を移築した茶室で、八畳の広間が4部屋「田の字」型に配置され、玄関は昔の土間がそのまま使われているのではないかと思われるが、詳細は不明。4部屋のうち3部屋は竿縁天井だが、残りの一間は梁を見せる意匠で民家の名残を残している。部屋自体は書院造りに改修している。お薄が上手に点てられていて、久しぶりに良いう空間で美味しいお茶をいただいた。
閉める時間を少し過ぎていたが、前客が残っていたこともあり、快く茶室に上げていただいた。喜泉庵には、珍しく水琴窟があり、縁側で竹筒を通して水の落ちる音を聴くことが出来る(セルフタイマーで撮影)
。
■このところ余りの忙しさに、blogもかなりご無沙汰してしまった。忙しいと言っても、楽しい忙しさと言うよりは、なかなか困難な仕事の忙しさと言ったところだろうか、もちろん「雑用」もかなり多いが・・・。とは言え「忙中閑有」と言うか、ここのところでオープンハウスや美術館めぐりもしている。横須賀美術館や練馬美術館の「大沢昌助と父三之助展」、鎌倉でのオープンハウスはJIAの住宅再生部会のもので、山形から蔵を移築して住居としたもの(帰りに時間ぎりぎりで「浄妙寺喜泉庵」でお抹茶をいただいたが、薄暮に近い庭を見ながらのお茶もなかなか良いものだ)でなかなか面白いものだった、その前日には駒場東大前と四谷三丁目で対極的な二つの住宅を見ることが出来たが、これもいろいろ勉強になると同時に、住宅は大きさに関係なくそれぞれに楽しく暮らせるもの、と言うことを学ぶことが出来た。その他いろいろな用事をこなしながら日々「労働」。
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- Published:
- 12.24.10 / 6pm
- Category:
- 建築
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