construction materials

東雲
正しいようで正しくないと思われる広告。
建物はCODAN東雲の2街区・基本設計:伊東豊雄氏

NPS
このようなパーツが増えてくると、建築は堕落していく・・・ような気がする!
DETAILは「既製品」でなく、建築家自らが考えないと・・・楽しくない!
[建築]防雪・防風パネル
建築のデザインでは、素材の選択・発掘はかなり重要な仕事ではないかと思っている。イメージした空間を作るためには、「構造」と「素材」が特に重要、勿論、空間そのものの作り方と機能がベースにあるのだが。
防雪・防風パネルは、パンチングメタルの延長線で使うと言うこともあるが、外部仕様なので耐久性もあるし、構造的な強度もあるので使いみちは広い。
現在では「ABC商会」で扱っていたり、伊東豊雄氏など著名な建築家が使用しているので、かなりメジャーな製品になっている。数年前まではこの素材を探すのは結構大変で、「外構」のパーツとして僅かに道路や海岸などの防風・防雪施設として、製品が開発・紹介されている状態だった。
建築パーツとしての製品化が進むと、その素材自体に魅力がなくなることがある。この製品もコーナーの役物などが出来たり、天井用の製品が開発されてきているようだが、「外構部材」としての「新鮮さ」とか、「DETAILを考える楽しさ」のようなものが、消えつつあるように感じないでもない。
この傾向は建築の素材に関らず、いろいろなことについて言えるのだろう。常に「初心忘れべからず」、何が人の心を引きつける要素なのか、忘れずにいたいものだが・・・。ついつい変化する状況に引きずられがちと言える。
今回取り上げたものは、「日本パーツセンター」のパネル。
日本パーツセンター⇒ http://www.n-parts.jp/home.htm

リンゴカッター1


リンゴ2

リンゴカッター3

アメリカ土産のリンゴ・カッター、よく切れるので最近愛用している。皮まで食べるようになった!

グルービジョンズ
グルービジョンズのスクリーンセイバー、とても面白いがデスクトップと相性が悪いようで、thinkpadに入れて楽しんでいる(相性がどうかは今のところ不明)
日産の広告用なので、車の画面がほとんどだが、時々ヘリコプターや旅客機が飛んでくる。
日産のサイトから自由にダウンロードできる(期間限定)。

[Days] 「非武装中立が正しいと今も信じている」
「三毛猫ホームズ」など多くの小説を世に送っている、赤川次郎氏の言葉が目にとまった。かなり長くなるが、「週刊金曜日」のインタビュー記事から引用しておく。

それといまの人は、最初から高い理想などをあまり持たないですよね。理想を持てば、まずそこに向かって努力しようと思うだろうし、努力していけば、必ず壁にぶつかる。
 そしたら今度は、その壁とは「なんだろう」というふうに考えるし。それはとても辛くてしんどいことなんだけれども、そういうことをしないと、この世に生まれてきた意味がないような気がするんです。
 よく若い人に話をするときに、こう言うんです。一人きりで砂漠の中に放り出されたとき、「あの星に向かって歩いていけばいつか目的地に辿り着くんだ」という遠い目標と、同時に、毎日、日々の自分を支えていく「砂漠の水」の両方を持つように、と。その両方がないと正しい道には進めないのですよね。

―――岩波ブックレット『大人なんかこわくない』で「あきらめちゃいけない」と主張していますよね

そうです。あきらめるのが一番いけない。憲法を変えたい人は「あきらめさせたい」わけですから。ともかくどんどん実績を積み上げて、抵抗しても意味ないよって、憲法を守りたい人たちに思わせたいわけです。だから、そういう意味ではある程度楽観的に「まだまだなんとかなる」と思っていないとね。
たとえば、「通信傍受法」のような盗聴を可能にする法律ができたら、今度は、盗聴する際は本人の許可をとらなきゃいけない、みたいな法律をもう一つ作ってしまえばいいのです。誰もそんな了解をするわけがないから(笑い)盗聴法はないのと同じになる。
それぐらいの考え方でないとね。そして、そういうことをあきらめないで言い続ける。いまだにそんなこと言ってるなんてバカじゃないの、って言われても、言い続けないと。
ぼくなんか化石みたいな人間で、「非武装中立」が正しいと、いまだに信じています。
「週刊金曜日 10|28」より

中には、チョットおかしいかな、と思うようなこともあるが、「遠い目標」(理想・夢?)を持たなければならないこと、「あきらめない」こと(理想や夢なんてそう簡単に実現するわけではないのだから、あきらめてなんていられない)それは、明らかに必要なことだし、「非武装中立が正しい」ことも間違いない。
自民党の改憲案では9条の第2項として「自衛軍」を持つことをあげている。どこの国が「侵略軍」を持つことにしました、などと言うだろうか。どのような名称をつけようと、常備された「軍」自体が他国を侵略し、自国の国民を抑圧する可能性を秘めているのではないだろうか。今回の自民党改憲案では、海外派兵は勿論、明確に「自衛軍」の治安出動を認めているようだし。
本当に嫌な世の中になってきた・・・。でも、「戦争のない世界」と言う「遠い目標」を、日本は「あきらめてはいけない」ような気がする。
武装をしない中立の国、それが日本の進む道として正しいと今も信じている。


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