ウィーン工房1903-1932展

*[design]ウィーン工房1903-1932展

 

 

ウィーン工房に関する展覧会は、時々思い出したようにどこかで開催される、という感じがするが、特に根拠があるわけではない。1996年に豊田市美術館で「ホフマンとウィーン工房」という展覧会があったときは、車を飛ばして日帰りで見に行ったことがあるが、19世紀末から第2次世界大戦までの間に起きた、建築・デザインの様々な運動は非常に魅力のあるものであることは間違いないと思う。

だいたいある程度規模の大きい展覧会というものは、その時の「社会的欲求」を反映する部分があるように思うし、その時代の空気を読んで企画を立てるというのも、キュレーターの重要な能力の一つだと思う。で、なぜ今「ウィーン工房」か?フライヤーは[ウィーン世紀末には、明治浪漫派につうじるエロスがあった]ではじまり、「百年前の美意識の交流の灯火を消さず、どうか現代の新しいライフ・スタイルを、日本のセンシビリティーに共感した作家たちの仕事のなかに、あなたなりに探ってみてください。」という「ゲストキュレーター」の言葉で終わっている。20世紀末には盛んに19世紀末の建築特にデザインについて取り上げられることも多かったように見えるが、そもそも「100年単位」ということ自体意味を持つのかも再考の余地があるように思えるが。どうも、何か行き詰まると「昔に帰る」と言う常套手段のひとつに思えなくもないが、「温故知新」と言うことで、何か現状を切り開く手段が見つかればよいのだが。

■会場:汐留ミュージアムhttp://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/

■会期: 2011 年10月8 日(土)-2011年12月20 日(火)

■時間: 10:00~18:00 休館:月曜日

■入場料:一般700円、学生(大学・高校)500円

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*[脱原発+再生可能エネルギー]小水力発電

  

再生可能エネルギーには様々なものがあるが、地産地消・稼働率という点からすると小水力発電はかなり有力なものといえそうだ。東京新聞2011年11月17日の記事では、那須塩原の千KW程度の小水力発電所についてレポートしている。稼働率は一般的に70~80%と、太陽光や風力の10~25%に対しかなりの高稼働率になっている。小水力発電の3万KW未満の開発可能な地点は、全国に2600箇所以上あり、総出力は百万KW級原発10基分に相当する1千万KWにもなるという。特に「限界集落」と言われる過疎地帯にこそ向いているという。確かに、新潟など過疎地帯を見ると、棚田が美しい高低差の大きい地域がかなり多いようだ。「売電で自給自足できれば、そこに住むことがステータスになるかもしれない。小水力発電は、農村と都市との関係を見直すきっかけにもなる」と茨城大学の小林久教授(地域資源計画学)は言っている。もっとも、ご多分に漏れず、再生可能エネルギーには克服しなければならない問題がついてまわる。一つは水利権とその関連の手続き、そして初期投資ということになる。しかしこれも手続きの簡易化や電力の買取義務化で解決の可能性は大きい。発電機などの関連技術やメーカー http://www.smallhydro.co.jp/products/suisya.html にとっても良いはず、大いに期待したい再生可能エネルギーと言えよう。 http://www.seabell-i.com/stream-case.html

 

*[days] Unter Kontrolle・Found MUJI青山・eneloop

  

  

  

  

■先日blogに掲載したUnter Kontrolleを観てきた。渋谷と表参道の中間にあるイメージフォーラム http://www.imageforum.co.jp/theatre/about.htmlで上映中。定員108席のシアター2での上映だったが、午前中一番の回だということもあるが、観客は約20名程度で余りにも少ないような気がした。もっともこの規模の映画館はかなりマイナーな映画を扱うということもあり、営業的にはかなり厳しいモノがあるのだと思う。建築はあの高橋正治氏であるが、それにしてはちょっと大人しいような気がしないでもない http://www.takasaki-architects.co.jp/tokyosinemacomplex.html

肝心な映画の方だが、原発の廃棄物の処理の難しさと、解体そのものの困難さもよく理解できる映画だ。とにかく原子炉関連施設はやたらと頑丈にできているので、ジャイアントブレーカーでも鉄筋だらけのコンクリート躯体の解体は大変だ。まして、放射能で汚染された大量のパイプを完全防護服で切断する状況は最悪だ。いずれにせよ、廃炉解体の困難さを原発やむなしと考える人は認識しているのだろうか?その後の廃棄物の保管(実際のところ「永久」に保管が必要と映画でも説明されていた)をどうするのか?この種の映画を観るのは大体が原発に反対している人だろうが、原発推進あるいはそれに近い人たちが見てこそ意味があるようにも思えるが・・・。

■「どうするんだ原発!」と思いながら青山通りに出て、オープンの案内が来ていた「Found MUJI青山」 http://www.muji.net/foundmuji/ に寄ってみた。1階はほとんど商品は置かずに、世界から集めた「日用品」が置かれ、現代版シンプル民芸館のような雰囲気で、商品は主に2階に置かれている。「現代の民芸品」と見るか「ガラクタ」と見るかどうかは、見る側の判断と言うことになる。インドのアルミを使った容器とか、made in japanのポリエステルの容器にアルミの蓋といったものを少し買って帰ったが、アルミの容器はプランターカバーにしているがなかなか良い。ポリエステル容器の使い方はこれから考える。

■その後、「だるまや」で「カヤクそば」で昼食を済ませ(相変わらず美味しいが、野菜の汚染があるのかなど、やはりなんとなく外食が今一3.11以前のように楽しくないのが悲しい)、SPIRAL GARDENで革製品の一日だけの展示(?)を見て乃木坂で「TOTOギャラリー間」の「3.11失われた街展」を見たが、それはまた日を改めて。そういえば森美術館で「メタボリズム展」も先日見てきたので、それも含めて簡単なレポートを改めて書く事にしたい。

■先日、DESIGN TIDEでミッドタウンに行ったとき、地下の通路で「エネループ」の展示をしていた。そのとき「2億個達成記念モデル」 http://jp.sanyo.com/eneloop/lineup/tones_chocolat.html が11月14日に発売ということで15日に渋谷のビッグカメラに買いに行ったが、単3が無く仕方なく単4を購入した。渋い色揃えでなかなか良いが、大多数の器具は中に入っている電池は見えないので、「何のための色か」と言う気もするが、それはそれで気にいったものを持つことに意味がある、のかな?

 

  

  

  

  

  

Unter Kontrolleのパンフレットから。全体的に感じたことは、稼働中の原発やとりわけ汚染された廃棄物容器のデザインが美しいこと、それに比べて解体中の全てがただ壊すためにあるということ。冗談ではないかと思ったのは、上から4段目の右端にある頁の右から二番目の「ホントにできる?煙幕発生装置」を説明する原発職員の話、ハイジャックされた飛行機が原発の方向に飛んできた場合、その発煙装置で街全体を煙で覆うという仕掛け、敵の目をくらます巨大煙幕ということだが、GPSの時代にホンキ?


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