百椿図展

*[art]百椿図展

画像説明:上・中段 展覧会チラシ 下段 シマザキ ミユキ氏の年賀状(展覧会とは関係ないが、奇麗な椿の年賀状)

南青山にある根津美術館での、「椿」の関する展覧会。と言っても漠然と「椿」と言う訳ではなく、江戸時代に椿の栽培が流行した時代に書かれた「百椿図」を中心に、椿にまつわる作品を展示するようだ。椿と言えば資生堂がすぐ頭に浮かぶが、以前ハウス オブ シセイドウhttp://www.shiseido.co.jp/house-of-shiseido/(昨年3月閉館)で椿に関する展覧会が開かれた時の解説を少し引用しておく。

 

・・・江戸前期の寛永時代(1624~44)に、椿は爆発的に流行しました。その愛好ぶりは後水尾天皇(1596~1680)や徳川二代将軍秀忠(1579~1632)が椿園を設けるほどで、文献は宮内庁蔵『椿花図譜』、安楽庵策伝著『百椿集』、松平忠国編『百椿図』と、それぞれに特色があります。『百椿図』古写本は、1947年、花道家 安達潮花氏によって発見されたことで寛永期の椿の全貌が明らかになりました。本図の『百椿図』は丹波篠山の城主、松平忠国が狩野山楽に依頼したものとされ、「本之巻」、「末之巻」の 2 巻から成り立っています。68図の構成で選抜した100余種を鼓や扇子、花籠、漆器の高杯にはじまり、硯、懐紙、文具、調度品類に至るまで、実生活に溶け込んだ椿を描いています。この図譜の特徴は、文化人に図譜の椿絵を題材に詩歌を付して貰うことでした。皇族、公家、僧侶、儒者、文人など49名から和歌、俳諧、漢詩が寄せられています。・・・   http://www.shiseido.co.jp/ginzabld/img/vol11p1_4.pdf

今回の根津美術館の「百椿図」と資生堂が所有する「百椿図」とはどう言う関係か知らないが、椿に関する図は、オリジナルのものから「写し」までいろいろあるようだ。茶道でも椿は珍重されるところなどを見ると、花の少ない冬の時期、貴重なものだったのかもしれない。日本には四季折々の花々を文化として大切にすると言う習慣がある。椿はその中の大切な花の一つと言うことになるだろうか。

 

■会場:根津美術館 http://www.nezu-muse.or.jp/

■会期:2012 年1月7日(土)~2012年2月12日(日)

■時間: 10:00~17:00(入場は16:30まで) 月曜日休館

■入場料:一般 1000円

*[原発+再生可能エネルギー]  ストレステスト

2012年1月16日現在、稼働中の商業用原発は54基中5基になっている、4月中にはこのまま行けば商業用原発はすべて停止するhttp://genpatumap.seesaa.net/article/198173618.html。それだからと言って日本の経済も国民の生活も決定的なダメージを受けるわけではないのでは。今現在5基だけの稼働でも日常生活に特に問題は起きていないし、国民の一定程度の節電と代替発電で今年の夏も乗り切れることはほぼ間違いない。だが、原発でお金儲けをしている人たちは、国民の将来のことなどどうでもよくて、当面のお金儲け以外考えていない。どうしても原発を動かして儲けたい、と言うことで、福島第一原発の事故原因(津波以前にどれほどのダメージを地震で受けていたのか等々)も判明しないのに、「欧州の権威をかりて」ストレステスト(耐性評価)を実施して、原発を再稼働しようとしている。でも、原発の弱点(福島第一原発の事故原因など)が科学的に解き明かされていない今、どのように原発の災害に対する「耐性」を評価しようとしているのか、ごくごく普通に考えても、「ストレステストって根拠があるの、で、何が分かるの?」と言うことになるのではないだろうか。もっとも、野田首相は、「収束」を宣言すれば事故が収束したことになるし、「ストレステスト」で「原発は安全」と「宣言」すれば、「原発は安全」なことになる、そうやって原発を再稼働して、利権システムも再稼働しようということなのだろう。でも、日本の未来のために、原発はこのまま静かに終息してもらわねばならない。薄汚い利権のために、日本の未来を売り渡すわけにはいかない、これは当たり前の話、だと思うが。

2012年1月18日追記

経済産業省の原子力安全・保安院は、福井県にある関西電力大飯原子力発電所の3号機と4号機の運転再開の判断の前提となるストレステストの結果について、最終的な議論をするということだが、一般市民の傍聴を認めず、それに異議を唱える市民の抗議で会議が開催できない状態が生じている。だいたい、会議の司会進行役の岡本孝司氏は原発メーカーの三菱重工出身で、新聞の記事にもあるように三菱重工から寄付を受けている。他の委員山口彰氏は三菱重工グループのニュークリア・デベロップメント社http://www.ndc-tokai.co.jp/から、3385万円の寄付を受けている。経産省はそう言う委員を選んでいるわけだが、寄付金の指摘などに「中立性を保つ上で問題無い」と言っている。こんな連中(原子力ムラの住民)が原発の安全性を判断すること自体、すでに一般市民の常識からかけ離れている。原発と言うものはそのようなからくりの中で存在している、そんな連中に日本の将来を決めさせることはできない、と思うのだが。経産省はすでに警官隊を動員した・・・、警官隊の力で原発を再稼働させるというのは余りに強引ではないだろうか。

*[days] 脱原発世界会議+脱原発世界大行進

  

  

  

画像説明:上段 出発地ポートサイド公園での集会 中段 左・私服のお巡りさんと美女(?) 中右・パレード 下段 左・税関の塔クイーン 中・ゾウの鼻(コンペで小泉雅生氏が一等) 右・MM21

■14、15日と横浜で脱原発世界会議+脱原発世界大行進(14日)が行われたhttp://www.npfree.jp/。ちょうど横浜の日本郵船歴史博物館で「籾山艦船模型製作所の世界展http://udf-tokyo.com/weblog/?p=1677が開催中だったので、朝から横浜に出かけた。展覧会を見て、元町で買い物と食事をした後、パシフィコ横浜で開催中の脱原発世界会議に参加。会議では時間があまりなかったが、制服向上委員会のメンバーから「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」のCDを購入したり、脱原発ポスター展を楽しんで、その後、ポートサイド公園の集会と脱原発世界大行進に参加。ツイッターデモのメンバー(?)がピエロなどに扮装して、文字通りパレードと言う感じでスタート、山下公園までの約4.3kmと言う長いコースだが、ランドマークタワー、MM21の観覧車、税関のクイーン、レンガ倉庫、ゾウの鼻など、途中からは夜景を楽しみながらの行進で、4.3㎞はあっという間だった。思ったより人が集まっていたが、東電をはじめとした原発推進派は、マスコミを操りながら「電気料金値上げ」など、着実に原発再稼働に向けて準備を進めている。とにかく気は許せない、このような催し物を繰り返し開催して、脱原発の機運を維持していかなければならない。まあ、かなり厳しいことだが、脱原発の行動を持続すること、それ以外に未来を守る道は無い。

脱原発世界大行進映像⇒http://www.youtube.com/watch?v=2iiTssKPytg 5:17

http://www.youtube.com/watch?v=iOWglGmRRsw&feature=related 32:06



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