「昭和の名作住宅に暮らす」展

[建築] 「昭和の名作住宅に暮らす」展

戦前の近代建築は、残されるものと壊されるものが大体見えている、と言うか、東京の近代建築は基本的に「壊滅」状態と言えるかもしれない。この「近代建築」と言うイメージは、事務所や商業建築あるいは邸宅(お屋敷)と言った感じで、ごく「一般的」な住宅は余り話題に上ることも無く、ひっそりと消えていくのが普通になってしまった感が有る。次は戦後、1950年代以降の建築が解体の危機にさらされている。以前少し書いたが、京橋の交差点付近では、前川國男氏と村野藤吾氏のオフィスビルが解体されて、大規模な「いつもの」再開発がおこなわれている。

今回の展覧会は、昭和の名作住宅の中で、吉村順三氏(先日、吉村多喜子さんが亡くなられ、軽井沢の別荘やソルフェージュスクールがどうなるか心配なところ)の「自由が丘の家(園田高弘邸)1955年」、吉田五十八氏の「旧倉田邸1955年」、「新・前川國男自邸1974年」の三つの住宅の展覧会、それに「園田邸」と「旧倉田邸」は見学会も企画されている。

「園田邸」については以前にも書いたがhttp://udf-tokyo.com/weblog/?p=668、見学の機会が有り(コンサートと内田青蔵先生の講演会と言う豪華な企画だった)一度見ている。「旧倉田邸」と「新・前川國男自邸」については、見学会の企画の連絡は受けたが、残念ながら見学し損ねたので、「旧倉田邸」については出来れば見学会に参加したいと思っている。

 

■会場:ガレリア・アビターレ(堀部安嗣氏設計)http://www.chousing.info/CH-JA/Galleria.html

会期:2012年9月21日(金)~10月21日(日) 

■開館時間:13:00~18:00(開館:木・金・土・日)

入場無料

■展覧会フライアー(pdf):http://www.aij.or.jp/jpn/databox/tadantai/120810.pdf

 

 

[days] 越後妻有トリエンナーレ

■新潟の十日町、津南、松代、松之山、川西、中里の6つのエリアからなる広大な里山に展開する300を超えるアートを見て回ると言うものhttp://udf-tokyo.com/weblog/?p=3780。勿論、一度にそれだけのものが見れるわけではないが(10日間ですべての作品を見て回るというツアーもあるようだ)、今年も1泊と言う強行軍で、主に建築家の作品を中心に見て回った。今年で5回目、と言うことは第1回目は2000年、3年に一度だがアートと新潟の里山風景を楽しめる芸術祭だ。今年は、秋山郷と言う秘境にある廃校を宿泊施設にリノベーションした施設に泊まった。詳細については、時間のある時にまとめることとしたい。

日曜美術館:安野光雅「雲中一雁」・久しぶりに日曜美術館を見た、「今日は誰かな?」と言うことでNHK教育テレビ(昔の名前)にしたところ、安野光雅氏の「旅の絵本」を中心にしたドキュメンタリー(?)だった。ペンと淡彩の絵は以前から好きで、「安野光雅風」スケッチが描けたらきっと楽しいだろうと常々思っているのだが。「旅の絵本」もいよいよ日本にやってきたようで、制作中の様子を詳しく見ることができた。番組の中で、原発のことについて語っている場面が有ったが、過度な電気の使用をすること無く過ごせば、原発の必要はないと言った趣旨の発言だった。日本の豊かな自然を描きながら、原発よりも自然とそこに暮らす人々の生活が大切と思ったのではないだろうか。再放送は16日の夜8時から。http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2012/0909/index.html 安野光雅美術館 http://www.town.tsuwano.lg.jp/anbi/tenzi.html

番組とは関係ないが:鶴岡八幡宮(安野光雅筆)

■3.11以来、今までは無かったようなことが日々の生活に入り込んで、年老いたこともありなかなかしんどい日々だ。それでも、仕事の合間を縫って、原発に反対する集まりなどは出来るだけ見に行くようにしている、今日はオスプレイの問題で国会周辺で集まりが有るようなので、見に行ってきた。沖縄の踊り手が沖縄の踊りを踊ったり、反原発集会でよく見かけるドラム隊も少し来ていた。こう言うことで時間と体力を使わないで済む時代が来ると良いのだが・・・。思うに、・・・。


About this entry