SHIBUYA VISION展

 

  

先日、ヒカリエのD&Dについて書いたが http://udf-tokyo.com/weblog/?p=4991、同じくヒカリエの8階で開催中の「SHIBUYA VISION」 http://www.hikarie.jp/event/detail.php?id=801という展覧会が開催されている。ほとんどパネル展示で余り力が入ってないんじゃないのか、と思ったりしたが、渋谷は変わりつつある。ゼネコンとディベロッパーの餌食かはたまた新しい「文化」の誕生か?渋谷の開発については日経のweb版で再三取り上げられているので、時間があればそちらを見ると言うことで。

渋谷における東急の建築と言えば、坂倉準三氏の作品で成り立っていたわけだが(五島慶太氏が坂倉準三氏に渋谷の開発を任せたと言う http://area.enjoytokyo.jp/shibuya/hikarie/vol0.html)、もうじきに坂倉準三氏の作品はすべて解体されてしまう(塩野義やヴィラシリーズは健在だが)。

個人的には、渋谷は極めて近い存在で、小学生の頃の初デートが東急文化会館の名画座だったような。友人二人と4人で出かけて、途中で二人で抜け出すと言う・・・。その後、高校が外苑前だったので必ず渋谷で玉電から地下鉄の銀座線に乗り換える、・・・。そこでもいろいろ思い出があるのだが、「個人情報」にかかわることなので、話を戻して坂倉建築について。

と言うわけで、人生の節目で坂倉建築には馴染みがある、東横線の渋谷駅も個性的なデザインで、渋谷にはなくてはならない建築のひとつだと思うのだが、安藤忠雄氏のいかにも貧相な「卵」のある副都心線駅に吸収されてしまい、東横線も地下深く沈んで行った(残念)。

今回の展覧会は、建築的側面から見ると余り魅力的とはいえないと思うが、渋谷の過去と未来をダイジェスト的に展望するには良いかもしれない(余り期待しない方が良いが)。「建築」と言う視点に立てば、変わりゆく渋谷に魅力があるとは思えないが、他の視点から見ればそれなりに楽しいかもしれない、もっとも、渋谷が変貌を遂げるまで生きていられるか分からないが・・・。

坂倉準三氏の渋谷にかかわる建築については、古い雑誌(建築・建築文化・新建築)が手元にあるはずだが、捜している時間がないので、見つかったときには一度まとめてblogに書いてみたい。今日はとりあえず「建築」1970年6月号が坂倉準三氏の特集だったのでそこから少し載せておくことにする。

■会場:渋谷ヒカリエ 8階 CUBE

■日程:2013年4月19日(金)〜2013年5月13日(月)

■時間:11:00~20:00

■入場無料


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