WILLIAM MORRIS AND INTERIOR DECORATION

ウイリアムモリス1

[design]ウイリアム・モリス展
松下電工汐留ミュージアム」での開催。
■会 期:2005年10月8日−12月4日
■開館時間:10:00−18:00
 入場は17:30まで 月曜休館[ただし10月10日は開館]
■入館料:一般500円
ウイリアム・モリスと言うとなんとなく、壁紙やテキスタイルのデザイナーのように思われているふしがあるような気もする。
今回の展覧会は、サブタイトルにもあるように、「モリスのインテリアデザイン」と言うことで、椅子などを含めた家具、テキスタイル、中でもステンドグラス(フィルムで再現)がいろいろ見ることが出来るようだ。
大学で近代デザインの歴史を教えるときに、真っ先に登場するのがウイリアム・モリスであるように、近代デザインの理論的創始者といえるのかもしれない。 ゲルト・ゼレが「デザインのイデオロギーとユートピア:晶文社」で書いているように、ジョン・ラスキンとウイリアム・モリスは「社会的デザイン理論の創始者」ともいえるようだ。
デザインや芸術はその背景となる社会状況と、切り離すことが出来ないことは周知の事実だが、ウイリアム・モリスはイギリスの産業革命と言う、近代資本主義が成長する真っ只中にいて、初期資本蓄積時の社会的・文化的ひずみを、もろに体験している。その中から近代デザインの形と理論がうまれてくるのだと思うが、機械生産との関係から考えると、よく言われるように「かなり微妙」と言うことだろうか。勿論ラスキンは中世回帰的な部分があり、近代デザインの父にはなりえない訳だが。ゲルト・ゼルは「・・・彼らが近代デザインの父と誤解されないように注意される。」とも言っているが。
マルクス主義は「イギリスの経済学」と「フランスの社会主義思想」から作られていると言われることがあるが、ウイリアム・モリスはイギリスにおける社会主義運動の中心の一つであった。『エンゲルスは、はたせるかなモリスを的確に「心情社会主義者」と呼んでいる。』
「デザインのイデオロギーとユートピア」の中で、ウイリアム・モリスの言葉として以下のような文章がある。

実をいうと、私はマルクスの価値論がどれほど貴重なものか知りません。私がそれを理解していないからといって、それは私にとってまったくどうでもよいことなのです。・・・自分はそれにもかかわらず社会主義者だと思っているのです。私にとっては、腐敗した富裕階級が金持ちで、労働階級が貧乏であること、また金持ちが金持ちであるのは彼らが貧しいものを搾取しているからなのだということを知ること、それが経済学なのです。

まあ、今の経済学は、なぜ貧乏人と金持ちがいるのかと言うことは、間違っても教えない。教えるのは金の儲けかただけ。それも、ほとんどが「嘘」を教えているとしか思えない。なぜなら、経済学者の大金持ちなんて余り聞かないから。中には、どこかの国のように、宗主国の意向を忠実に実行する、経済学者の大臣なんていうのがいるが、これは確かに金のもうけ方を知っていて、たっぷり私腹を肥やしているようだ。
話がずれてしまったが、これは是非見ておきたい展覧会か(?)
画像はhttp://udf.jugem.cc/?eid=33

[Days]八王子
■午前中から午後に掛けて、【PTT-B】のデータ整理、アドバイスチェックリスト作成。
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