上野伊三郎+リチ コレクション展

[design] 上野伊三郎+リチ コレクション展

展覧会のチラシ。最近のチラシはかなり楽しめるものが多くなっている。このチラシも片面で考えると、A4判4枚分のボリュームがある。京都国立近代美術館のホームページからPDFでダウンロード出来る。

チラシ:上野伊三郎の数少ない(?)建築作品、島津邸。

チラシ:説明もかなり詳しいので、美術館のホームページからダウンロードして読むと良いかもしれない。

チラシ

分離派建築会の展覧会カタログ(これはコピー、原本は以前展覧会に貸し出してからまだ戻ってこない!)。右が1回目、左が3回目のカタログ。
分離派宣言
有名な「分離派宣言」
ウィーンから京都へ、建築から工芸ヘ」と言うサブタイトルが付いている。
上野伊三郎」の名前は聞いたことがあるが、その作品や経歴はほとんど知らなかった。1927年に上野伊三郎が中心になって設立された、「インターナショナル建築会」は日本の近代建築史の中でも、よく知られた運動のようだ。日本の近代建築運動と言えば、まず、
我々は起つ
過去建築圏より分離し、總の建築をして眞に意義あらしめる新建築圏を創造せんがために。」
と言う言葉で始まる、1920年に東京帝国大学を卒業しようとしていた学生、山田守、石本喜久治、堀口捨己ら六名による「分離派建築会」、それと逓信省営繕課の「図工」が中心になって活動した「創宇社」がよく知られている。分かりやすく言ってしまえば、「分離派」は高等官などのエリート集団で、設計者としての実作が期待できた集団であり、「創宇社」は「製図労働者」として「設計者」としての実作は期待できない、そんな二つの「運動体」だったようだ。
そのあたりの事情は、稲垣栄三の言葉を借りれば、「創宇社の場合、実際的な設計活動によって技術的な成果をたかめることが期待できなかったから、展覧会における作品の遅々たる充実の傾向は、文字通り刻苦勉励の跡といえる。」(SD選書「日本の近代建築[その成立過程](下)」 より)
稲垣栄三は、その後の部分の文章で、若干の説明の後「インターナショナル建築会」の「問題の立て方が、創宇社の場合とほとんど同じ着想によるものであることは注目されると思う。」と述べている。それは、上野伊三郎が学んだヨゼフ・ホフマンの影響と言うよりは、インターナショナル建築会」の外国会員でもあったグロピウスの影響が強いようだ(上記、稲垣栄三の著作参照)。
今回の展覧会は、上野伊三郎とリチの拠点であった京都で行われているが、4月11日(土)〜5月31日(日)に目黒区美術館に巡回する予定。
■会 期:2009年1月6日(tue)→2009年2月8日(sun)
■開館時間:9:30−17:00  休館日:月曜日
■会 場:京都国立近代美術館⇒http://www.momak.go.jp/
■入場料:一般/600円、大学生/300円
[days] 港北IKEA

IKEAのcafeの照明

IKEAcafeのケーキはなかなか美味しい、FAMILYカードでコーヒーが無料(平日限定)。
 
IKEAの向かいにある車のショールームらしき建物、designも大胆だが、外壁の納まりがまた凄そう。
■今日は久しぶりに「IKEA」http://www.ikea.com/jp/jaGOLFで出かけた。10時のオープン直後に入る感じで出かけたが、結構人が出ていた。ほとんどが若者、小さな子どもをつれたお母さんがグループでたくさんいたのには驚いたが、住宅や建築のデザインに関する知識やセンスが、IKEAに来ることでアップすると良いのだが。ただし、低価格だけあって材質や作りに満足できないものもあることは確かだ。10000時間の寿命を持つはずの電球型蛍光灯が、使用開始15秒ぐらいで切れてしまったのは何故だろう?


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