ハンター

[書籍]ハンター
ハンター表紙
最近は表紙カバーを外すと、真っ白と言うことが多いが、しっかりイラストが描かれている。
ハンター挿絵
挿絵の一部、女性はマダサンに雰囲気が似ているような気がするが、大体描いた本人に似ると言うのがイラストの通説(?)
モレ ハンター 表
マダさんのもう一つの著書「モレの国メキシコ」と「ハンター」のブックカバー(表)
モレ ハンター 裏
上記ブックカバーの裏表紙
モレ 表紙
「モレの国メキシコ」の表紙にもちゃんとイラストが描かれている。
マダサン作品集
マダさんの初期の作品集(平成6年12月発行)
ワニ
作品集より「陽気なセニョール」、初期の作品
マダサン
作品集より:当時のマダさん
腕時計2
「G8」での年末チャリティー作品(2001年)
ダルマ1
これも「G8」でのチャリティー、その年は「ダルマ」だった、多分1999年の年末か?
ダルマ2
DETAIL、シール1枚毎に年号を書き貼ってある力作、シールが2000枚あるかは???
マダ・ジュンコさんがイラウト、装丁本文デザインを行っている、「ハンターhttps://www.kaiseisha.co.jp/webapp/bookdata.pl?isbn=978-4-03-726780-3と言う、「少年少女向け」小説が偕成社から出版された。作者はニュージーランド生まれの「ジョイ・カウリー」氏、翻訳は大作道子氏。
ニュージーランドの中でも指折りの名所である「フィヨルド国立公園」http://www.newzealand.com/travel/ja/destinations/national-parks/fiordland/fiordland.cfmを舞台に、1805年と2005年の出来事が、不思議に絡み合う物語として展開される。
マダ・ジュンコ氏がその挿絵を描いている。ニュージーランドの自然やマオリの姿を巧みに描いているが、カラーだったら一段と楽しいものになったようにも思えるが、モノクロにはモノクロの魅力がある。
マダ・ジュンコ氏と言えば、立体の作家としての作品が多い。20年ほど前に池袋の「ハビタ」で「ピテカントロプス・デンジャラス」と言う馬田さんの個展を偶然見て興味を持ったわけだが、その後、「さいたま新都心」で郵政庁舎のパブリックアートをお願いした。もともとこのプロジェクトでは、パブリックアートのアーティストを決めるのに、当時の建設省と郵政省が中心になり委員会を発足させ、キュレーターを介してアーティストを100人選出し、その中からそれぞれの事業主が個々の作家を選出するスタイルをとった。キュレーターと各事業者がそれぞれ候補者を推薦することとなったが、郵政省から馬田さんの推薦が有っただけで、99名はキュレーターの推薦で決まった。
話は「ハンター」からそれてしまうが、「さいたま新都心庁舎」の設計には当初、設計者の意図で屋上に巨大な金属製の樹木のオブジェを置く計画が有った。当時の担当者は、超高層の巨大な樹木からの落ち葉が低層部の屋上に乗り、そこにヤモリとか蛙と言った、マダさんの得意としていたオブジェがヒョッコリのっかている、と言うイメージで実施設計を進めたが、やはり現業官庁とは言えそこまでは無理があり、結局屋上の排気塔の葉っぱの形をした屋根だけが残った。
結果として、屋根の上のヤモリではなく、メインの入り口に立つ「チャッティングタワー」が無事、マダ・ジュンコ氏の手で完成することとなった。屋根の上のヤモリは単に担当者の空想の世界での出来事にすぎなかったわけで、それは屋上の樹木のオブジェが消えた時に一緒に消滅したのである。
まったく予想と違ったものがマダさんから提案され、それが「正解」であったことは明らかであった。
「ハンター」の紹介が、結局「さいたま新都心」のアートの話http://d.hatena.ne.jp/udf/20041101にすり替わってしまった、いつものことながら、困ったクセだ、と思う。
[days] 竹内浩三
骨
東京新聞(2010.08.15朝刊)より 骨のうたう:竹内浩三作品
1945年4月ルソン島で戦死、竹内浩三の遺骨は日本に戻ることは無かった。
■今年も8月15日が来た。戦後65年という節目でもあり、戦争の実体験を持った人が高齢になり、話を聞くことも難しい状況になりつつある中、今年はいつになくNHKの取り組みが熱心なように思える。先日NHKの番組で、戦争記録映画をカラー化すると言う番組が有り、若手の俳優が何人か出演していたが、今の若い人にとっては、第二次世界大戦は歴史上の事実としても、本当に有ったようには思えなかったが、からーの映像を見て本当に有ったのだと実感した、と感想を述べていた。確かに今の若い人にとっては、「無かったこと」のような印象を持っているのかもしれない。
今日の東京新聞のコラムに山口二郎氏が「・・・、われわれの世代は平和を望んでいるはずだが、知らず知らずのうちに戦前を準備しているのかもしれない。後世の人々から戦前責任を問われないよう、心したい。」と書いているが、本当に「平和」は知らぬ間に浸食されていくものかもしれない。
同じ東京新聞に、「天性の詩人・竹内浩三 戦争と闘った軌跡」と言う記事が有った。竹内浩三氏http://www.nansai.net/2007/07/は日本大学専門部映画科に入学している、日本大学芸術学部と言うことであれば、マダさんの大先輩と言うことになるのかもしれない・・・。 


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