新建築1961.6 東京文化会館

新建築

[書籍][建築]東京文化会館
新年早々、古雑誌でもないだろうが、昨年末頂いた古い雑誌などの中にあった「新建築 1961.6」が、「前川國男」の東京文化会館の特集をしている。前川國男については時々書いているが、この雑誌には沢山「DETAIL」が出ていて面白い・・・。
大ホールの壁面音響調整板の作家「向井良吉」のコメントも載っているが、そこでは音響について、NHK技研の名前が挙がっている。「INAX REPORT 音場を究める」の中では、東京文化会館の音響について永田穂氏の話が載っているが・・・。
「東京文化会館をみて」と言う記事では、アントニン・レーモンドの「才能豊かな前川國男の大交響楽」と言う賛辞を送っているが、小木曽定彰は「行きづまったコンクリート芸術」と言うことで、打ち放しのコンクリートは市民には理解されないと言ったような批判を行っている。今では、安藤忠雄氏の力もあってか、コンクリート打ち放しに対する一般の理解は深まっているが、40年前はそうはいかなかったのだろう。
大体、当時は安藤忠雄氏の試みる「鏡のような打ち放し」ではなく、型枠も塗装型枠なんていうものはなく、杉小幅板を並べた型枠が主流なわけで、確かに「ブルータリズム」そのものと言った仕上げだったのだろうから、仕方がないと言えるかもしれない。ちなみに、コルビュジェや前川國男の(もちろん、吉阪隆生の打ち放しほどは凄まじくないとしても)ブルータリズム的打ち放しと違った方向を模索したのが槇文彦氏ということらしい。
いずれにしろ2006年は今までの「軽薄短小」的建築の反動から、DETAILをしっかり造った建築がしっかり評価される年になるかもしれない。また、そうあって欲しいとも思っている。
東京文化会館のサイトから引用。
当館は、東京都が開都500年(1457年江戸城築城を起源)を記念して建設し、昭和36年(1961)4月に開館しました。 オーケストラ、バレエ、オペラなどのための大ホールと、小編成の演奏会による小ホール、その他各種の会議室、リハーサル室、音楽資料室を備えた音楽の殿堂であります。
今までも前川國男氏に何度か触れた⇒「INAX REPORT 音場を究める」http://d.hatena.ne.jp/udf/20050703 、弘前の雑誌「Ahaus」の発行http://d.hatena.ne.jp/udf/20050228 。 
矩計2

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[Days]kawasaki-housing
kawasaki-housing:年末ぎりぎりに話のあった「仕事」(あるいはまたまた、ボランティア)。知人のインテリアデザイナーが持ってきた、施工業者がどこかの設計事務所に書かせたプランを修正。面白い案だが室内の家具レイアウトまったく検討されていないようで、トイレや収納の扉が並んでいて、ベッドやダイニングテーブルを置く場所が問題だらけ・・・。特にワンルームの場合、かなりしっかりレイアウトを検討しておかないととんでもないことになる。
■今年も恒例どおり着物で新年を迎えたが、喪中でもあり家から出たのは、コピーを取りに隣のスリーエフに行っただけ。


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