杉浦康平・マンダラ発光

*[design]杉浦康平・マンダラ発光

  

 

画像説明:上段・左 展覧会DM表、中 展覧会DM裏、右 武蔵野美術大学展覧会チラシ表  下段・左 都市住宅創刊号1,968年5月号立体メガネ付き、右 エピステーメー1977年7月号「空間」特集

日本には世界的なグラフィックデザイナーが大勢いるが、杉浦康平氏のデザインはちょっと変わっているように思える。比較的シンプルでシャープなデザインを好むデザイナーが多い中で、やけにコッテリとアジア的である。具象的と言えばそう言えないこともないが、具象を突き抜けているので、そのデザインは一種独特の雰囲気をもっている。ある種宗教的で、半端でない濃密さを併せ持っている。

今回の展覧会は、杉浦康平氏が好んだ装幀・ブックデザイン(装幀には、装丁、装釘という場合もあり、ブックデザインの定義もいろいろあるようだが)中心の展覧会ということのようだ。展覧会の内容については「ggg」のホームペイジhttp://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/に詳しいのでそちらを見てもらうことに。

本のデザインについて言えば、「都市住宅」の創刊号の表紙は磯崎新氏と杉浦康平氏のコラボレーションということになるだろうか。「都市住宅」の表紙は創刊後しばらく杉浦康平氏のデザインのようだ。他に手元にあるものとしては、昔の不思議な思想雑誌「エピステーメー」。いずれにしても独特の雰囲気をもったデザインで、デザイナーの杉浦康平氏自身も不思議な雰囲気をたたえている。

今回の展覧会は3冊の豪華本がテーマのようなので、結構見ごたえのあるものになっているのではないかと思う。

関連した展示として、武蔵野美術大学http://mauml.musabi.ac.jp/でも杉浦康平氏の「脈動する本」と言う展覧会が大学美術館で開催されている。

 

■会場: ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

■会期: 2011 年12月1日(木)~12月24日(土)

■時間: 11:00~19:00 (土曜日は6:00pmまで)日曜・祝日休館

■入場無料

*[原発+再生可能エネルギー] 「原発」都民投票

 

   

画像説明:上段・住民投票のためのチラシ、下段・左 チラシの裏側(クリックすると大きくなります)、ほか3枚は渋谷モヤイ像の前でのビラ配りなど(いしだ壱成さんhttp://ameblo.jp/isseiishida/ もマイクを握って原発について発言)

東京新聞によると、世の中、急激な脱「脱原発」に誘導されているらしい。大体、福島の原発が地震でどの程度ダメージを受けていたのかも、まだ全く分かっていないというのに、事故の検証も反省もないまま電力会社や経済会、それに霞ヶ関は再稼働へと突き進んでおり、マスコミもそれに対し批判することも、正確な情報を報道することもない。脱原発の道は長く険しいものだとしても、日本の未来を守るために、持続した志の下、頑張り続けなければならない。とは言っても、あまり無理すると長続きしないので、そこのところのさじ加減が難しいところでもある。

それにしても、一向に脱原発に舵を切らない政治を動かすために、普通の市民が立ち上がらないと何も進まないというのが、哀しい日本の現状ということになる。まず東京と大阪から動きが起きているので、身近な東京の動きを紹介しておきたい。

原発に関する住民投票を行うための条例を制定するために、「直接請求」のための署名集めというのが今月10日頃から始まる予定だ。これにはかなり高いハードルがある。有権者の2%の署名を集める必要がある。2%と言っても2ヵ月間で22万筆も集めなければならない。しかも「1000万人署名」と違って法的強制力のある署名なので条件も厳しく制約されている。生年月日や印も必要となっているし、署名を集める「受任者」という立場の人が必要で、まずその「受任者」を2万人集めるのが目標。また、都議会に出す署名であるにもかかわらず、「受任者」は在住する区の選挙民の署名しか集められない。これは単にお役人の手間を省くための手段に過ぎないが、署名を集める方としては厄介な規制だ。各区や市といったところでのクリアー数はないので、東京都全体で22万筆集めればよい、集まりそうな地域でせっせと集め、あまり集まりそうもないところもそれなりに頑張るというところだろうか。

取りまとめの窓口は→http://kokumintohyo.com/branch/

まず、「受任者」になれる人を沢山探すこと、から!

息子推薦のロック!「17分の大作ですが,今風の脱原発ソング。イイですよ。」確かにスゴイ!

FRYING DUTCHMAN humanERROR http://www.youtube.com/watch?v=ENBV0oUjvs0&feature=share#start=0:00;end=17:05;autoreplay=true;showoptions=false

渋谷の街頭宣伝の様子が「朝日新聞」には載っていたが、「東京新聞」では見つけられなかった。最近「東京新聞」は脱原発トーンダウン?(12月2日追加)

*[days]  JIAアーバントリップ

 

 

画像説明:上段・左) 清水建設の「安全安震館」パンフレット 中と右) 「塔頂免震」の論文の一部(耐震構造のコアの頂部に免震装置が乗っているが、その装置がちょっと変わっていて、免震ゴムが水平ではなく角度がついているて、全体として理論上の振り子が上下についているような形になっている)  下段:左) 実際の「安全安震館」、小さいせいか説明にあった「透明性」は今ひとつ、かな。 右) 構造の説明の時のメモ、久し振りにモールスキンの手帳に書いた、置いてあるのは今blogを書いている机の上、片付けても片付けても資料などで一杯になってしまう。右下の方にあるのは12月15日~17日まで開催される「エコプロダクツ2011」http://eco-pro.com/eco2011/の事前登録mailを印刷したもの。

■先日、JIA主催のアーバントリップがあった。「建築家シリーズvol.5」高橋靗一氏の建築見学ツアーで、朝8時に日比谷集合、八王子の首都大学東京(都立大学)図書館・国際交流館⇒全労災センター⇒清水建設技術研究所安全安震館をバスで回るというもの。全労災センターは完成当時、高橋靗一氏の案内で見学しているので、午後から越中島にある清水建設の研究所の見学と高橋靗一氏の講演会に参加した。「安全安震館」http://www.shimz.co.jp/theme/sit/facilities_13.htmlは延べ面積213.65平米という小さなものであるが、設計は高橋靗一氏で清水建設との共同設計と言うことのようだ。構造が「塔頂免震(ヤジロベイ免震)」というちょっと変わった免震構造になっている。理論的には超高層ビルでも可能と言うが、かなりきわどい構造だ。3.11には大きな被害もなく機能を発揮したようだが。

高橋靗一氏は郵政省の先輩と言うことになるが、郵政在籍は短くほぼ「第一工房http://www.daiichi-kobo.co.jp/での活動となり、すでに87歳。それなりの「衰え」はいかんとも仕方がないが、ウイットに富んだ話は魅力的だった。


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