日本の映画ポスター芸術展
*[art]日本の映画ポスター芸術展
ポスターと言うと比較的シンプルでモダンな表現が(田中一光氏のような)、なんとなく浮かんでくるが、映画のポスターとなると映像と言うもう一つのビジュアルな表現をいわば静止画的に表現しなければならないので、その辺りの兼ね合いが難しそうな気がする。もっとも、日本の映画ポスターの場合「映画作品の宣伝メディアとして、劇場や街角に貼られてきた映画ポスター―日本の場合、その多くは製作・配給会社のコントロールのもとで匿名的に作られてきました。」と言うことになる。確かに、昔は映画館には手描きの大きな看板がかかっていたが、ポスターもその延長で、俳優の写真や似顔絵的なものが多かったように思う。そのような中で、「自立したグラフィック作品としての価値を主張するポスター」を取り上げているということのようだ。このポスター展のチラシに乗っている作品を見ると、結構「コッテリ」しているものが多いような気もする(宇野 亜喜良氏・横尾忠則氏など)。日本のものではないが、ロシア構成主義的な戦艦ポチョムキンのポスターなどは、明らかに「芸術」としての評価が与えられているが、日本の映画ポスターはどうなのだろう、そういう目で映画のポスターを見たことはあまりないような気もする。余り行かない場所(今までに2,3回行った程度)だがINAXギャラリーの帰りにでも寄れば、ちょうど良いかもしれない。
■会場:東京国立近代美術館フィルムセンター http://www.momat.go.jp/fc.html
■会期:2012 年1月7日(土)~2012年3月31日(土)
■時間: 11:00~18:30(入場は18:00まで) 月曜日休館
■入場料:一般 200円
・
・
・
*[原発+再生可能エネルギー] 核燃料サイクル
画像説明:最下段 「原発がなくても電力は足りる!」より その他は東京新聞より
原発には非常に無駄なお金を使っている部分があるが、その典型のひとつが「核燃料サイクル」事業のようだ。東京新聞の記事によると、現在判明しているだけで「核燃サイクル事業」に投入された金額は45年で10兆円になるという。これは現在の貨幣価値に換算していない数字と言うことなので、たとえば昭和45年のハガキが5円、大卒初任給が2万円チョットということなので、約10倍と言うことになる。そのまま10倍にして100兆円とは言わないが、かなりな金額になることは間違いない。
核燃料サイクルの仕組みは、極々簡単に言えば使用済核燃料を再処理して使用可能なプルトニウムとウランを取り出し再利用しようというもの( http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/cycle.html )。このプルトニウムとウランを混合してMOX燃料として使用し、ウランを節約するのが目的と言う訳だが、混合してMOX燃料にするための費用は非公表(東京電力)のため、その金額や関連研究費などは含まれていない。日本ではいまだにこの核燃料サイクルの完成のめどは立っていない、が、すでに「10兆円」の資金をつぎ込んでいる。この核燃料サイクルに重要な役割を果たす高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」にいたっては、ナトリウム漏れに始まり、14年ぶりに運転を再開し、45日たったところで核燃料交換用機器をろの中に落として停止。装置を現場で担当する燃料環境課長が福井県敦賀市の山中で自殺(?)。落下した機器を引き上げたが、パーツが原子炉内に残っているか確認中。「もんじゅ」は停止中も維持費に1日5500万円の費用がかかると報道されている(ウィキペディア参照)。さらに猛毒のプルトニウムを含むMOX燃料の輸送の問題等、このようなものを燃料として使用する必然性はまったくないと考えて良いのではないかと思う。
あれやこれやと考えると、この核燃料サイクルというシステム自体で富を得ようとする集団が存在すると考えざるを得ない。造ってしまったものを安全に維持することはやらざるを得ないが、このようなシステムを諦めれば、今すぐにでもより多くの資金を、いまだに避難生活を強いられている福島の人たちや、放射能に汚染された土地で農業等を続けることができなくなった人々の救済に充てることができるはずである。
今また、電力業界や保安院を中心にした経産省の官僚たちは、停止中の原発の再稼働を画策しているようだが、もういい加減にこのような未来を暗くするような、核まみれの危険な試みは止めにしてもらいたいものだと思っている。
・
・
・
*[days] 脱原発いろいろ
画像説明:最上段 スクランブル交差点・毎度おなじみHIKARIE・国連大学前のマーケット 上から2段目 SPIRAL(槇文彦氏)・ONE青山(隈研吾氏)・青山パラシオ(ボーフィル) 上から3段目 トッズ(伊東豊雄氏)・看護協会(黒川紀章氏)・ディオール(妹島和世氏) 下から2段目 ジャイル(MVRDV) 東急プラザ原宿・東急プラザ 表参道原宿の完成予想図(資料:東急不動産) 最下段: テレフォンレディーのティッシュ(「おかんとおじん」だと思ったら「おかん同人」らしい!http://reiricketts.com/ODZ.html ▼ODZ 「台所は放射能と闘う最前線になった(DUBヴァージョン)」(2011年) http://illcomm.exblog.jp/14436799/)・Tシャツと今回の小旗・デモのフライアー
■少し前の話になるが、1月のツイッターデモに参加した。非常に寒い日だったが、スタートの30分前には宮下公園にかなりの人数が集まっていた。約1000人と言ったところだろうか、寒さの割に良く集まっていた、とは言っても爆発的に人数が増えているわけではない、とにかく継続していくことが重要だと思う。
■「原発都民投票」のための署名集めも一部を除き今日(9日)で終了。一時期あまり署名が進まないようだったので、三茶で署名活動に協力、街頭に立って署名を集めた。何とか法定数には達しそうな感じになっている、無効票が一割強出ても何とかなりそうだ。署名に協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
画像説明:経産省別館前(大飯原発の再稼働の動きに抗議する人たち)・経産省別館向かいのイイノビル(2枚とも)⇒http://www.japan-architect.co.jp/jp/works/index.php?book_cd=101111&pos=8&from=new
■昨日、何とも強引な保安院の、大飯原発再稼働のためのストレステストに関する専門家の意見聴取会が経産省の会議室で開催された。たまたま霞が関近くに行く用事があったので、経産省前の様子を見てきた。国会の事故調が福島原発の事故原因を調査中と言うのに、また、政府の事故調の最終報告も無いのに、すなわち、福島原発の過酷事故の原因が分かっていない状態で、どうして「ストレステスト」といった仮想のチェックで、「原発は安全です」等と言えるのだろうか?何とも不思議な発想をする人たちが、国民全体の命運を握っているかと思うと、かなりまずいのではないかと思わざるを得ない。
About this entry
You’re currently reading “日本の映画ポスター芸術展,” an entry on udf weblog
- Published:
- 2.9.12 / 9pm
- Category:
- art
- Tags:
No comments
Jump to comment form | comments rss [?] | trackback uri [?]