KOBIKI
[建築] 木挽とその道具
展覧会のチラシ
上記チラシの裏の「目立て」の写真
かなり先の話になるが、「竹中大工道具館http://dougukan.jp/」の企画展示で、東京が神戸より先にスタートと言うことらしい。サブタイトルは「木を生かす匠」で、英語のタイトルは「KOBIKI Sawyer and tools」となっている。「鋸」の話ということだが(ではなくてもっと巾の広い話のようだ)、「木挽」の鋸はやたらと大きい、でないと丸太は挽けない。
東京会場では小原二郎氏や木挽頭梁(チラシ・ママ:棟梁ではない?)による記念シンポジュウムや木挽実演、体験教室などが開催されるようだ。
場所は竹中工務店東京本社に併設されている「GALLERY A4」http://www.a-quad.jp/main.html。東陽町で駅からは近いが、我が家からだとチョッと遠い。
わが国は、豊かな森林に恵まれ、古来より木を用いて建築や工芸品など世界に誇りうる多彩な「木の文化」を作り上げ、またそれを大切に育ててきました。しかし工業化が進んだ現代社会では、木は機械で加工されるものとなり、これまで培われてきた木に対する人々の接し方は急速に変化しています。
前挽と呼ばれる大型の鋸を用いて原木を挽き、美しい木目を持った建築用材を生み出す木挽の卓越した技も、今日では機械製材に押され、めったに見ることはできなくなりました。しかしながら本当に美しい木肌を追求するのであれば木挽の熟練した技に機械は及ばないといいます。近年、安らぎの場所を求めて木の文化が見直されつつある中で、木挽の技と心を理解することは、木の魅力と活用方法を考える上で重要なことではないかと思われます。
本企画展では、竹中道具館所蔵の木挽道具や木挽の達人・林以一氏の道具など約50点の道具、ならびに木挽の作品ともいえる美しい木目を持った銘木の板約15点を展示し、木挽の技と心、そして木の素晴しさを紹介します。
チョッと長くなったがチラシの案内を引用しておいた。「木挽」に限らず、現在は「プレカット」と言う工場加工で、現場ではただ組み立てるだけと言う状況が多く、「大工」の技は確実に落ちているのではないかと危惧される。工務店によっては、「大工の手が落ちる」と言うことでプレカットを採用しないところもある。
もっとも、プレカットも万能ではなく、角度のある平面に掛かる屋根、登り梁の加工などはかなり苦戦するようだ。以前の現場でも建て方のときに結構大工さんが手を加えていた。プレカットが普及するに伴って2階床組の考え方も変わってきているようだ。先日、材木屋さんに行ったとき聞いた話しでは、根太も90角をボコボコ架けていくらしい。確かに1尺や1尺5寸ピッチに根太受けを决(しゃく)っていては手間ばかり掛かると言うことだろうか。一事が万事で仕事が荒っぽくならなければ良いが・・・。
■会期:2006年8月21日〜9月20日
■場所:竹中工務店東京本店ギャラリーA4
■開館時間:10:00−18:00(日・祝日休館、最終日は17:00まで)
我が家にやってきた大き目の「鋸」⇒http://d.hatena.ne.jp/udf/20060330
[days] triplus ball
成長の早いパキラとステッドラーのボールペン
■書類を受け取りに表参道へ。spiralで待ち合わせたが、少し早く着いたのでスパイラル・マーケットを見て歩いていたら、「STAEDTLER」の「triplus ball(http://www.staedtler.co.jp/products/01_writing/10-ball-point/index.html)」と言うボールペンがあったので、つい衝動買い!黒・赤・ブルー・グリーンの4色がコンパクトなポリプロピレンの半透明ケースに入って600円だった。ちょうど良く使う色の組み合わせだったので、迷わず購入。0.3mmという細さもなかなか良い。
知人を待つ間、1階のSPIRAL RECORDSでCDを試聴、「Nouvelle Vague」の「Bande A ‘Part」を思わず衝動買いしそうになったが、こちらはまたの機会に(ここで試聴できた⇒http://www.cisco-records.co.jp/cgi/title/rnb/detail_164501.php)。
【吉-house】この間、見積りの調整。工務店に発注者側の意向をリストにして伝えたので、後は最終調整を待って着工するのみ。今日、確認申請を手伝ってもらった知人から、確認済証を受け取る。民間の確認済証は何と和紙!UDIのはただの上質紙だったが。
【momo-house】図渡しを控えて最後の追い込み、この2日間で建具表をほぼ書き終わったが、まずいことに建具表をどちらが書くかを決めていなかった。ウ−、まずいか・・・。構造も今日金物のリストが来て、後は基礎の最終的なつめ、連絡口の案を送り検討依頼。
■先日、FC2のblogにコメントがあり、「北朝鮮のミサイル乱射と、日本の国家安全保障」に関して見解を述べよ、と言うものだが、そう言われても・・・。まあ、このblogは見てもらえば分かるように、建築・design・artに関する感想や情報を主題にしたもので、政治と宗教は避けて通りたいもの。政治や宗教はそれぞれに強い思いがある場合が多いので、原則としてblogの題材からははずしている。時々、チョッと感想を書くことがあるが、『「痴」的な大臣』という書き方がいけなかったのかもしれない。言葉は気をつけないといけないという教訓だった。
北朝鮮のミサイルについては、矢張り自国民が苦しい生活をしているようなので、ミサイルよりは国民の生活を大事にした方が良いのではないかと言うことと、物騒なものを振り回して欲しくないと言う、まあ、世間並みの印象と言ったところだろうか。「国家安全保障」となるとさらに難しい問題なので、まあ、よく分からないと言う感じ。ただ、第二次世界大戦のときに世界でも有数の軍事力を持った日本が、何百万と言う貴重な国民の生命を失って(世界中で見ればもっと大変なことだったと思うが)、多くの都市を焼け野原にしてしまったことを考えると、武力は国家の、少なくとも国民の生命財産を守る力にはならないのではないかと感じてはいる。
余談だが、旧日本軍の艦船は実にきれいなシルエットをしていたと思う。戦闘中のことを考えると不合理だという意見もあるようだが、艦橋のシルエットの美しさは他に類を見ない。ドイツの「ビスマルク」なども高性能であったことは間違いないようだが、「形」は日本のものが良かったのではないだろうか、特に気に入っていたのは「陸奥」で、子どものころよく正面からの絵を書いたものだった。航空機も姿が良かった、特に「三式」の「飛燕」はメッサーシュミットやスピットファイアーといった類似系のものよりバランスが良かったように思う。
それはそれとして、平和な時代が続いて欲しいものと思っている。武力を必要としないような時代を作ることが、政治家の重要な使命だと思うが、さて、現在の日本の政治家の皆さんはどうだろうか・・・。
兎に角、政治的なコメントについては今後は回答を遠慮させていただきたいと思っています。まあ、時に感想を述べることがあっても、それは軽く聞き流してもらいたいものです。気楽に何でも話せるのが、良い時代でしょうし、「寛容」ということが日本人の大切な資質でもあるのですし。
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- Published:
- 7.21.06 / 9pm
- Category:
- 建築
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