INAX
[magazine] INAX REPORT no.167
INAX REPORT no.167 表紙:慶応義塾創立五十年記念図書館 正面入り口扉上部のアイアンワーク
『空間へ』
『東雲キャナルコートCODAN』より
『Architect at Home』のスケッチ
「TOTO通信」と並んで内容の充実した企業情報誌。167号では今までとはちょっと違った切り口になっている(166号は?)。今までは建築家やその周辺の人々で現代(亡くなったかどうかは別にして)の作家が特集されていた。もっと以前のINAX REPORTは故内井昭蔵氏の編集で、「装飾の復権」とか「部位別」の特集だったり、日本の近代建築家の特集とかかなり面白いものだった。最近、「ネタ切れ(失礼な言葉かもしれないが)」と言った感じで、やや勢いを失った感じだったが・・・。
167号は3つの特集が組まれている。
■特集1 行き続ける建築-1 曾禰達蔵
■特集2 著書の解題-1 『空間へ』磯崎新
■特集3 デザインする街-1 東雲キャナルコートCODAN
特に今まで余り無かったものとして、「特集2」の「著書の解題」が面白そうだ(まだ読んでいないが)。書いているメンバーがなかなか興味深い。[序論]として岸和郎氏、[対談]著者本人の磯崎新氏と内藤廣氏、[コラム]が3本で、三宅理一氏、松岡正剛氏(松岡正剛「セイゴオちゃんねる」⇒http://www.eel.co.jp/seigowchannel/archives/2006/07/post_16.html)、赤瀬川原平氏といった面々。
東雲の特集には、山本理顕氏や木下庸子氏も登場すると言った具合で、かなり力が入った編集のように思える。それぞれの特集は「-1」となっているので、今後も連載される可能性が強いが、この力の入り具合を維持するのは無理なような気もするので、今後の展開が気になるところ。
そのほかに連載記事に中村好文氏の「Architect at Home」と言うスケッチ入りの記事がある。今回は「アルテック」の阿部勤氏の自邸で、妹尾河童氏の「河童が覗いた」シリーズのようなスケッチが載っていて楽しいものになっている。
阿部勤氏の自邸は戦後の住宅の中でも傑作のひとつだと思う。
※NO.167は「a special number」となっているので、次からの構成は当然違うと言うことなのだと思うが・・・?
[design] アーム付ラビットチェアー
SANAAのアーム付ラビットチェアー(写真より実物の方がはるかに良い)
Nextmaruni 12Chairs の展覧会が西麻布の「GALLERY le bain(http://www.le-bain.com/gallery/index.html)」で4日まで開催されている(http://d.hatena.ne.jp/udf/20060708)。今回は「12Chairs」のアーム付バージョンの展覧会で、「影シリーズ」も展示されている。
今までのカタログには無かった(http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-227.html)SANAAのアーム付ラビットチェアーが出品され、新しいカタログには載っている。どのようなものが出てくるか楽しみにしていたが、期待にたがわぬ発想で登場していた。「天使の羽があったらいいな!」と言った感じの発想らしい(Oさんのお話し)。
百聞は一見にしかず!「ひびのこづえ展」と合わせて見るのが楽しいと思い、仕事の合間を縫って出かけて良かった、と思えるひと時だった。気分転換は矢張り必要!
*[days] RC(B)
西麻布の建物[RC(B):打ち放しコンクリート用型枠]
■鈴木了二氏の設計だったhttp://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/jt/jt2006/jt11/works/03.html
■西麻布のle bain から六本木ヒルズに向かう途中に安藤忠雄氏の設計と言われている共同住宅があるが、そのすぐ近くに工事中だった建築。用途は住宅かオフィスか、はたまたもっと違う用途なのか。構造は「壁式ラーメン」と思われるが西側と南側(方位は想像)の作りが象徴的で、内部の構成もチョッと変わっていて面白い建物だった(外から見た印象)。でも変なところに打ち継目地のようなものが有ってチョッと不思議。
【eko-house】KS工務店の社長さんから連絡が入り、見積りを届けてもらった。これで明日クライアントに渡せることになった。午後銀座で待ち合わせなので京橋のINAXに寄りたい。
【吉-house】今朝工務店に契約用の図面を送った。
【momo-house】図渡しまで後3日しかない!!!もう今日から8月!
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