和紙から生まれる祈り
[design] 堀木エリ子の世界
展覧会のチラシ
「和紙から生まれる祈り」と言うサブタイトルの付いた、堀木エリ子氏http://www.eriko-horiki.com/ の展覧会。堀木氏の作品が「art」なのか「design」なのかと言うところは、なんとも良く分からない。オブジェはアートでそれが照明器具になればデザインなのか、と言うのは本当に難しいところ。
「art」と「design」をそれほど峻別する必要性はない、と言うことはあるが、それでもやはりそこに違いはあるのではないかと思っている
BWUの模型の授業の最後のレジュメに、いつも、佐藤晃一氏の短い文章をつけて、「デザインとは何か!」を一度は考えてみるように話している。まあ、「それが、なにか!」と言われてしまえばそれまでだが。
20代の頃、私はデザインこそ新しい芸術だと信じていた。
ビートルズのサウンドは額縁芸術の葬送行進曲であり、現実と虚構の間の壁に風穴を開けるデザインのカラクリこそ、心躍る芸術の解放だと考えていた。
しかしキャリアを積むにしたがって考えが少しずつ変わってきた。
芸術には本来目的がないのに、デザインにはいつも目的があった。
プロとして目的を果たすことの的確さが最大の関心事となり、「デザインは芸術ではない」と言う立場にも強い共感を覚えるようになっていた。
そして今、若い頃とはまた別な意味で、私はデザインの芸術性を大切にしたいと思うようになっている。
なぜなら、例えば、野に咲く花の様子を見ても、花の美しさは虫たちを呼び寄せるという目的からずいぶんと逸脱しているように見えるからである。
佐藤晃一 The Energy of Asian Design
第532回デザインギャラリー展(銀座松屋)
堀木エリ子氏の作品を初めて見たのは、多分、渋谷の「雪月花」で、今から10年ぐらい前だったと思う。その後東京での展覧会や、京都の細見美術館のcafé、京都駅横にある「京都ぱるるプラザ(郵政の貯金の「地域文化支援施設」)」、成田空港などで目にしていたが、最近では「東京ミッドタウン」ガレリア棟でも見ることが出来る。
■会場:そごう美術館(横浜そごう)
■会期:2007.11.03〜12.02
■時間:10:00-20:00 最終日は17:00まで
■入場料:大人800円
ちなみに、JIA建築交流部会主催で「東京ミッドタウン」他の「メモ展」を京橋のINAX8階で現在開催中!他に三菱地所の協力で、「新丸ビル」のメモも展示されている。
[design] WELCOME TO MAGAZINE POOL
gggのDM
銀座にある「ggg」http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/での展覧会。日本雑誌協会・日本書籍出版協会 創立50周年記念企画、と言うことで「雑誌出版協会」と言うものがあることをはじめて知った。雑誌の企画デザインはかなり難しいものなのだろうと思う。雑誌全体のデザインが一人のデザイナーのコントロールするところとも思えないが、そのあたりは一体どうなっているのか、「見れば分かる」かもしれないし、「見ても分からない」かもしれない。
サブタイトルは「雑誌デザイン10人の越境者たち」となっているが、「越境」とはなにを言っているのか・・・。「・・・10名のクリエーター。アーテイストや広告デザイナーなど雑誌デザイン以外の分野で活躍している人や、編集長と言う肩書きをもっている人・・・。」と言うことで、「雑誌デザイン」と言う一つの領域外から「越境」している、と言うことのようだ。「雑誌デザイナー」が他の分野へ越境するのではなく。でも「雑誌デザイナー」と言う職業が一つの分野を形成していると言うことは知らなかった。
■会期:2007年11月2日(金)−11月27日(火) 11am−7pm (土曜日は6pmまで) ◎日曜・祝日は休館
■会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー 入場無料
[days] 葉紗味屋
「葉紗味屋」の様子。左の壁に飾られている額の中には、「はさみの出来るまで」の工程があるような・・・。
HOUSE FOR A DENTIST – Tokyo, Japan, 1994
■「葉紗味屋」は多分「はさみや」と読むのでしょう。何屋サンかと言えば当然「刃物」屋さんなわけで、ショーケースには変わった刃物が並んでいる。お店の中には入らなかったが、「ハサミ」は見当たらないようだが・・・。代わりに棍棒のようなものが壁に陳列してあり、その上に、植木屋さんが使う柄の付いたハサミの写真が飾ってあった。きっと、植木屋さんが使う特殊なハサミとその「柄」を扱うお店なのだろう。でも、その「棍棒」のようなものは蕎麦を打つ道具(蕎麦を平面的にをのばす「麺棒」らしい)のようだ。ショップカードには「刃物・蕎麦打ち道具」と書いてある。何かヘンな取り合わせだが、よく店を見ると「なるほど」と言う感じがする。面白いお店だと思う。場所は井の頭線「東松原駅」の駅前商店街の一角。
3日ほど前から奥歯の歯茎がはれて、リンパ腺まで腫れてきたのでとうとう歯医者さんへ。その薬をもらいに「東松原」の薬局へ行った途中で見たお店。
その途中に、坂茂氏設計の歯医者さんがある。完成直後はネットに造花のアイビーが付けられていたが、今は本物の植物がしっかり茂っている。新築当時の様子は、坂茂氏のホームページ参照⇒http://www.shigerubanarchitects.com/SBA_WORKS/SBA_HOUSES/SBA_HOUSES_13/SBA_Houses_13.html
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- Published:
- 10.18.07 / 8pm
- Category:
- design
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