CAFE DE SHINRAN
[cafe] CAFÉ DE SHINRAN
「CAFE DE SHINRAN」:久しぶりに平面等をスケッチ、時間が押していたので余り丁寧に書いていられなかった。家具と建物のプロポーションも違っているようだ。尺度になる手がかりが少ないと、「絵」のバランスがおかしくなる(MOLESKINEの方眼に初めてこのスタイルで書いてみたが、見開きで使えるので結構良いかもしれない。帰宅後写真を貼り付けた)。もう少し書き加えてホームページの「CAFE見聞録」に載せてもらおうと思うが・・・。
「CAFE DE SHINRANN」のショップカード、裏と表
「CAFE DE SHINRANN」の外観、構造が良く分かる。三方に屋根がはねだしているが梁がそのまま伸びている。角には構造体は無い。斜材は175×175のH型鋼、梁は350×175程度だと思われる。
築地本願寺との位置関係(チョッとピンボケ)、コーナーから入る、手動の引戸でここだけは「木」。
内部の様子、梁も折板も全て露わし。仮説的な雰囲気が良く出ている(手前の人物は知人ではないので画像を処理している)。
長いテーブルには、手製的なベンチ。結構良い雰囲気を出している。
TOTOの「すずり」を使ったトイレ、白い壁に絵が書かれているが・・・、白と赤で上手く構成している。
「精進プレート」ご飯は「十六雑穀米」。
シューコフによる「ラジオタワー」(「ロシア・アヴァンギャルド建築 – Masslogue」より)
築地本願寺に(多分)仮設と思われるCAFÉがあることを以前聞いていたので、近くに出かける用事があったので、チョッと寄ってみた。名前は「CAFÉ DE SHINRAN」http://www.sotokoto.net/lohasbar/index.php 、流石に築地本願寺だけあってそのような名前になっているのだろう。
運営は「ソトコト」http://www.sotokoto.net/なのではないかと思う。最近余り聞かれなくなってしまったが、「ロハス」な生き方の「ロハスピープル」のための雑誌が「ソトコト」。どうも日本人は「流行」と言う表面的なとらえ方が好きなようで、「ロハス」もその背景にある「思想」はさておいて、といった感じで上滑りしている感じがしなくも無い。
肝心の「CAFÉ DE SHINRAN」だが、提供されるものは「自然食品」を素材とした、ヘルシーなもの、と言うことになっている。今日は昼だったので2種類のランチの中から、「精進プレート」を選んだ。内容は、「きのこのあんかけマスタード風味の厚揚げと雑穀ごはん」、スープとコーヒー(又は紅茶)が付いて、税込み1000円。
味もまずまず(かぼちゃが苦手なので、まあ、かぼちゃの煮つけは・・・:写真参照)でいかにも「健康食」といった感じで、見た目はまさしく「カフェめし」そのもの。
ディナーはまた色々あるようなので、夜行く場合はホームページで確認しておくのも良いかもしれない。
建物は結構面白い。まさしく「仮設」そのものだと思うが、一応重量鉄骨でブレース構造と言うのか柱は無く、鉄骨の「斜材」で鉛直荷重も水平荷重も受けることになっている。まあ、平屋で屋根は折板とごく軽いものなので、これで十分なのだろう。
斜材による構築物といえば、真っ先にロシアのシューコフによる「ラジオタワー」となるのだろうが、現代では「仙台メディアテーク」や大江匡氏の作品にも多く見られるし、最近の「構造的アクロバット主義」(勝手な命名)と言った作品の中にも多く見られるように思う。まあ、そういったものの中の「モスキート級」の建築、それも良く出来た建築、といえるかもしれない。
カーテンウォールも極めてシンプルで100×50のリップ付Cチャンに押し縁をビス止め、内部のCチャンにビスが飛び出しているという、ものすごいDETAILになっていた。天井も折板露しで、扇風機が回り照明も実にシンプルで、わずかに「あかり」とおぼしきペンダントにやや装飾的な処理を施しているだけ。
立地的には西日が強烈で、外部に厚手のロールスクリーンが付いていて、日差しが強いときはお店の人がフックで回して降ろすといった、極めて「ローテク」なもので好感が持てる。
café好き建築屋さんにとっては一見の価値ありか。そう言えば、トイレの水周りは【momo-house】で使った、TOTOの「すずり」http://www.totoplatec.co.jp/c_suzuri.htmが使われていた。
[days] 波除神社
波除稲荷神社、右手前が魚市場。
波除神社の「お歯黒獅子かしら」、かなり大きいが昔からこのぐらいの大きさだったらしい、白木で作られていたこともあるそうだ。
獅子がしらのお守り
築地界隈に残る銅板葺きの建物、修復してある部分も銅板で葺いている。
別の建物のDETAIL、この建物は外観が良く保存されている。内部は分からない。
研究会の例会が有った部屋からの隅田川の眺め。一度この船に乗りたいと思っているがまだ実現していない。
■午前中は生ゴミをきざんだり何となくバタバタしているうちに出かける時間になってしまった。ランチを築地本願寺の「CAFÉ DE SHINRAN」で済ませた後、母の実家があった旧小田原町にある「波除神社」http://www.namiyoke.or.jp/に回り、獅子頭の「お守り」を叔母のために求めた。この辺りは小学校以来、来ていないが、ほんのわずか昔の面影の残る部分があるように思うが、魚市場がなくなれば更に「昭和」の雰囲気はなくなってしまうだろう。
■築地の裏通りを通って、聖路加病院近くの区の施設で、「江戸東京まちづくり歴史研究会」の例会があり、今日は「江戸のまちと川柳」と言うことで、約3時間の講演を聞いた。俳句や川柳と言うのは、「日本語」特有の文化なのだろうか。自然を読み込んだ「俳句」と人間を読み込んだ「川柳」といったとらえ方か・・・?それにしても、聖路加周辺は空襲を免れているので、銅版で外壁を葺いた建物が少し残っていて、なかなか面白いがこれらの建物を目的意識的に残す方法が無いものだろうか・・・。
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- Published:
- 2.7.08 / 10pm
- Category:
- cafe
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