PAPER’S
[design][書籍] PAPER’S
「PAPER’S」の最新号、実際には「タテ」型。
25号の「遠山式立体印刷」の頁、立体用メガネが付属している(組み立てていないが、本当に立体的に見える、頭の中を調節しなくても良い!)
立体画像の表紙と言えば、なんと言っても「都市住宅」の初期のもの。表紙デザインは磯崎新氏で創刊号には「立体メガネ」が付属していた(我が家に残っているもの)、ただし、立体としてみるために、かなり「頭脳」に負担がかかる・・・。
「PAPER’S」2003年No.11、「見本帖本店」内の様子が少し分かるかもしれない・・・。
「竹尾http://www.takeo.co.jp/」については過去に何回となくblogに書いているが、その「竹尾」で出している「季刊誌」に「PAPER’S」というものがある。大きさは225mm×112.5mmという大きさで、紙の大きさの基準からするとどうなっているのか分からないが、それはそれとしてなかなか面白い内容になっている。
おそらく2001年から発行されていると思うが、最新号が2007年のWinterで27号となっている。
10頁程度の小冊子だが、紙のことは勿論印刷のことなども色々知識が付く。紙に関するデザインについても毎号いろいろ「雑学」(雑学は人生の友、付き合うと楽しく、ためになる、多分!)が載っている。「青山見本帖」にも置いてあるが、今回「見本帖本店」でバインダーに綴じてあるものを見て(社員さんの手作りだった)、その効果の程を知ることとなった。
ちなみに最近面白かったものは(と言っても、今日バックナンバーで手に入るものをまとめていただいてきたのだが)、No.25の「不思議な遠山式3D印刷」と言う、いわゆる「立体写真」用印刷の話。以下にその一部を引用しておく。
右目と左目にそれぞれ青と赤のセロハンを割り当てたメガネで見る「アナグリフ」。
目で見る情報を頭の中で組み立てるという、
人間の知覚の仕組みを利用した、立体視の方法です。
視覚と脳の関係の不思議を印刷に利用したのが3D印刷。
中でもひときわリアルな存在感を再現する
「遠山式立体表示法」をご紹介しましょう。
と言うことで、赤と青の立体メガネが付いている。
遠山式立体表示研究所http://tohyama-shiki.com/labo/index.htm
「青山見本帖」のインテリアデザインは内田繁氏によるものだが、「見本帖本店」は?おそらくこちらも内田繁氏ではないかと思うが確証が無い。青山の方は収納の表面は全て「木」で、本店の方は全て白い「アクリル」で作られている。典型的な「ミニマル・デザイン」だと思うが、実にうまいデザインだ。道路に面した一面以外は「白いアクリルの引き出し」に埋め尽くされていて、その壁に囲われた大きな空間に、はがき大のサンプルが色や紙の種類別などで分けられた、サンプル台が整然と並んでいる、一見の価値があるインテリアデザインであることは間違いない。
[days] 神田(古書街)散策
東京ドームで開催されている「ラン展」、観覧席で大勢の人がお弁当を食べたり休憩している。
兎に角凄い人で、中高年の男女で埋め尽くされている。
假屋崎省吾氏の作品の前も山のような人だかり。でもランがほとんど目立たない。
確かに綺麗ではある。
この程度のものも悪くはない。
東京ドームのグラウンドの仮設床。
白山通りの「研数学館:は健在。スクラッチタイルとテラコッタを使った建物も、すっかり少なくなってしまった。
白山通り沿いの残り少ない古本屋さん。
白山通りの一本裏道に入ると、土蔵なども残っているのだが・・・。
白山通りの一本裏道にあった、打ち放しコンクリートの家の玄関ドアについていたレバーハンドル。マリオボッタのデザインだと思う、他には「ワタリウム」の外階段に出る扉に付いていたと記憶しているが・・・。
靖国通りに面した矢口書店+古賀書店(専修大学寄り)、形式的には単なる切妻の2階建てだが、不思議な「様式建築」的なデザインになっていて、最近ちょっとした話題に。
靖国通り沿い(小川町寄り)の「明倫館」、地下に建築の古本がかなりある。もう少し先の「村山書店」にも以前は建築の本がずいぶん置いてあったが、代替わりしてからは建築の本はほとんどなくなってきている。
「明倫館」の横の「一誠堂」、立派な建物で内部も堂々としている。ファサードの欄間にはステンドグラス。
南洋堂外観、以前は正面に入り口があったが、今回の改修で以前は3階に上がる階段室だった部分が入り口に変更されている。
「見本帖本店」。
■午前中は、南側の部屋の片付けの残り、ようやく何となく座れるスペースが出来た感じ。昼はラーメンで簡単に済ませて、東京ドームで開催中の「世界ラン展日本大賞2008」http://www.jgpweb.com/を見に行った。「ラン」に特別興味がある訳ではないが、入場券をいただいたので、話題のイベントでも有るので、神田に行く前に寄ってみた。それにしても「ラン」を好きな人の多さに驚いた。
■水道橋駅の前から、白山通りを神保町の交差点に向かって、随分久しぶりに歩いた。昔は白山通り沿いにもたくさん古本屋さんがあったが、今はもう数件を数えるばかりになってしまった。途中、裏通りに回って「李白」http://home.h05.itscom.net/udf/topics/cafe/08.htmlを探したが、予想通り既になくなっているようだった。
神田の古本屋さんで建築の本をまとまった形で扱っているのは、現在では「明倫館」http://www.meirinkanshoten.com/と「南洋堂」http://www.nanyodo.co.jp/ぐらいになってしまった。「南洋堂」は土岐新氏の設計だが、昨年の8月に改修された。新建築の2008年3月号に記事が載っているが、個人的には土岐新氏に改修もやって欲しかったかな、と思う出来栄えだった。確かに「今風」にはなっているが、昔の「古本屋」としての建築専門書店としての「味わい」が消えてしまったように思える。
■その後、「見本帖本店」に回ったが、今日は久しぶりにかなり歩いた。帰りは、小川町に出るか神田まで足を伸ばすか考えたが、結局神保町に戻って半蔵門線で帰宅。
About this entry
You’re currently reading “PAPER’S,” an entry on udf weblog
- Published:
- 2.28.08 / 10pm
- Category:
- design
- Tags:
No comments
Jump to comment form | comments rss [?] | trackback uri [?]