文部省 あたらしい憲法のはなし
【 文部省 あたらしい憲法のはなし】 http://www.aozora.gr.jp/cards/001128/files/43037_15804.html
・・・いまやっと戰爭はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな戰爭をして、日本の國はどんな利益があったでしょうか。何もありません。たゞ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。戰爭は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。・・・
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そこでこんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戰爭をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戰爭をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。
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もう一つは、よその國と爭いごとがおこったとき、けっして戰爭によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの國をほろぼすようなはめになるからです。また、戰爭とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戰爭の放棄というのです。そうしてよその國となかよくして、世界中の國が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の國は、さかえてゆけるのです。
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みなさん、あのおそろしい戰爭が、二度とおこらないように、また戰爭を二度とおこさないようにいたしましょう。
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1947年8月2日に当時の文部省は、同年5月3日に公布された日本国憲法の解説のために新制中学校1年生用社会科の教科書として発行した。「憲法」「民主主義とは」「國際平和主義」「主権在民主義」「天皇陛下」「戰爭の放棄」「基本的人権」「國会」「政党」「内閣」「司法」「財政」「地方自治」「改正」「最高法規」の十五章からなり、日本国憲法の精神や中身を易しく解説している。~ウィキペディア~
NHKの世論調査は憲法を変える、変えないが半々という結果と報道されているようだが、どのような質問をしたのだろうか、一方、東京新聞が「9条」について調査をしたところ、変える必要が無いとしたのは62%、変えたほうが良いとしたものが24%という結果となっている。日本の憲法の特徴は「9条」に見られるように戦争の放棄にある、改憲を声高に唱える人もこの戦争放棄を変えたいというわけだから、NHKも9条について世論調査をすればよいのだが、そうはせずに、「なんとなく」憲法変えますか、環境とかありますし、といった感じで世論を操作する、それもかなり稚拙だと思うが・・・。人が殺しあうほど争わなければならないものがあるのだろうか、死んでどうすると言うのか。
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- Published:
- 5.3.14 / 11pm
- Category:
- 社会
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