戦後日本住宅伝説ー挑発する家・内省する家

2014.07.07  チラシ版下修正0521-600

住宅の設計は、いろいろな意味でとても難しい。クライアントの思いと建築家の思いが、上手く共鳴することが「良い」住宅を作る条件であることは、再三言われていることであるが、そう簡単に響きあうものでもない。

この展覧会は「伝説」と言う言葉を使っているが、それがどのような意味合いを持つものなのか、ウィキペディアによれば、「日常茶飯事のものではない異常体験」とある。そうかどうかは見てのお楽しみとなるわけだが、建築の場合、いくら写真を見ても空間を体験出来なければ、そのなんたるかを把握することは不可能に近い。とは言え、面白そうな展覧会だ。

16人の16作品で構成されているとのこと、その16作品を誰がどう選んだか、と言う点も重要な要素だが、個人的には、前川國男自邸、山本理顕自邸(戸建住宅ではないので今回の選択肢には入らないが)あたりも同時に取り上げてもらいところだが(なぜかみな「自邸」、何しろ設計者とクライアントが同じなのだから、最強の組み合わせか)。

■会場:埼玉県立近代美術館 http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=292

■日程:2014年7月5日(土)〜8月31日(日) 休館日・月曜日(7月21日は開館)

■時間:10:00 ~ 17:30(入場は閉館の30分前まで)

■入場料:一般1100円(880円)、大高生880円(710円)


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