世田谷区民会館・区役所庁舎
[建築] 世田谷区民会館・区役所庁舎
シンポジュウムチラシ
日本に「建築文化」が根付くか、かなり疑問ではあるが、現状を考えると「昭和」といわれる時代の建築に大きな空白が出来てしまうのではないかと思われる。
建築史的に見ても重要な存在である「東京中央郵便局」、「大阪中央郵便局」でさえほぼ消え去ろうとしているわけで、その後に建てられるであろう建物は、通り一遍の建物に過ぎないようだ。外国の建築家の名前をあてがえば、とりあえず「免責」が出来たと思っているようなディベロッパーが建築文化を創り得るわけも無い。
日本の「現代」建築にとって大きな役割を持ち、名建築を数多く残した前川國男氏の建築がまた一つ危機を迎えている。世田谷の地にふさわしく、風格のあるたたずまいを見せている、区民会館と区役所庁舎が「立替を前提に」する世田谷区によって取り壊されようとしている。
代官山や青山、清砂などの同潤会にしても、神田の如水会館、救世軍ビルにしても、新しくされた建物が取り壊された建築を超えるものになっていないことは、明らかなことであるし、理由らしい理由もないままに次々と文化としての建築が解体されて良いとはとても思えない。
とりわけ高層化された区役所庁舎にまともなものは一つもない。ただただ図体が大きくなっただけで、区民を和ませる雰囲気などまったく存在しない、そんな庁舎がほとんどで、例外は村野藤吾氏の旧千代田生命本社の建物を買い取った目黒区役所ぐらいではないだろうか、「村野建築」にはなくてはならない「茶室」もそのまま使用している。
と言うことで、日本建築家協会関東甲信越支部世田谷地域会の主催、日本建築学会関東支部・DOCOMOMO Japanの後援で、「世田谷区民会館・区役所庁舎を考えるシンポジュウム」が開催される。
■会場:世田谷区民会館(東急世田谷線松蔭神社駅下車)
■日時:2008年12月21日(日)13:30〜
■参加費:500円(資料代)
詳細⇒http://www.jia-kanto.org/members/org_news/chiikikai_news/setagaya/chiikikai20081221.html
[days] オープンハウス見聞録
オープンハウスの住宅の吹き抜け。最近の住宅ではほとんど見なくなった、杉板の小幅板による型枠の打ち放し仕上げ、白い塗装仕上げとよく合っている。
ミッドタウンのイルミネーション、チョッときついかな。とにかく人出が凄い、結局IDEEのcafeも満席で入れず。満席と言えば、今日の「安藤忠雄展」はラッシュアワーの駅状態、マスコミの取り上げかたも有ってか、異様な情況をていしている。安藤忠雄氏は「東京中央郵便局」の保存を訴えていると言うことらしいが、世田谷区民会館と区役所庁舎についてはどうだろうか?
今日は、国立新美術館にも回ったが、夜景もなかなか良いのでは!
夜景といえば、妹島和世氏のDiorもなかなか綺麗だ!(12月11日夜撮影)
■今日は知り合いの設計事務所で設計した住宅のオープンハウスに【KGJC】の学生さんと出かけた。住宅はなかなか見る機会がないので、住宅の見学と、建築基準法の勉強をかねた見学となった。建物はRC造の2世代住宅で法的には「重層長屋」。「重層長屋」はなかなか実例を見るのが難しいが、代官山の同潤会にはそれに近いものが見られたように思う。
■一昨日は、数少ない「忘年会」で、久しぶりに夜の原宿に出た。前の職場をやめて以来あまり夜の外出は無くなったが、たまには夜風に吹かれるのも悪くはない。「GAP」の裏にある「鳥良」での集まりだったが、インテリアは一風変った感じで、あまり「鳥料理」といった和風の感じではなく、柱型などはカルロ・スカルパが復活させたといわれている「ベネチアン スタッコ」風の仕上げで、どこぞの民家を解体したらしき松丸太の梁の古材、壁は暗くて良く分からないが、艶のある塗装と全くの「創作」インテリア。
■今年も残すところあとわずかとなったが、年内に【katsura-house】の図面修正は何とか目途を立てなければならない・・・。
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- Published:
- 12.13.08 / 10pm
- Category:
- 世田谷区役所・区民会館, 建築
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