世田谷区役所庁舎群

[design] EPSON カラーイメージコンテスト
EPSON
展覧会のDM、文字はチョッと読みにくいが綺麗なDM。
EPSONが主催する「グラフィックデザイン」と「写真」のコンテスト。

「カラーイメージングコンテスト2008」は今年で15回目を迎え、日本国内はもとよりアジアの11の国と地域から10,956作品ものご応募をいただきました。

と言うことなので、それなりの実績のあるコンテストと言うことになるのだろうhttp://www.epson.jp/contest/gallery/cia/2008/index.htm
昨年は偶然SPIRALに行ったときに見ることが出来たhttp://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-467.html。今年も昨年と雰囲気的には似たような作品が受賞しているのだろうか。受賞者を見るとそんな感じがしないでもないが、審査員が昨年と同じかどうかは確認していない。
建築のコンペも同じことだろうが、審査員によって結果はある程度予測できるのかもしれない。審査員がまったく自分と違った作風の作品を評価するといったことは、やはりおかしなことだろうから、おのずと入賞あるいは一等賞になる作品は傾向がハッキリするということになる。
いずれにしろ、コンテストと言うものはそのようなものなのだろう。
■会期:2008年12月18日〜12月28日
■開場時間:11:00〜20:00
■会場:スパイラル・ガーデン(表参道SPIRAL)
■入場無料
審査員の一人、写真家の森山大道http://www.moriyamadaido.com/の展覧会が来年1月に開催される。
■展覧会名:DIGITAL銀座
■会期:2009年1月7日〜2月1日
■開場時間:11:00〜20:00(火曜日定休)
■会場:RING CUBE(銀座三愛8・9階)http://www.ricoh.co.jp/dc/ringcube/
■入場無料
[days] シンポジュウム 世田谷区庁舎群
区民会館 建築61
「建築」1961年6月号、特集 前川國男建築設計事務所 より
庁舎と区民会館の中庭のような広場、見えている外壁は区民会館。
建築61 前川國男
「建築」1961年6月号 表紙
区庁舎コンペ
区役所庁舎コンペ案 日建設計・佐藤武夫・山下寿郎・前川國男の4社による指名コンペだった。最初の写真(「建築」61)は左上の広場(会場の映写画像の写真なのでやや不鮮明だが)
松隈洋氏
講演中の松隈氏。松隈氏は土浦亀城邸などの保存関係で新聞などでもよく名前を見かける。
林望氏
最初の講演は、林氏の「時が磨くもの イギリスの建築と町並みをめぐって」と言う題での講演。イギリスと日本の建築や町並みについての考え方の違いが鮮明になる名講演だった。
■今日は「半世紀を迎えた世田谷区民会館+区役所庁舎」のシンポジュウムに出かけた。昨夜風呂上りにコンビニに行ったのが原因か、朝起きたら喉の痛みと倦怠感ですっかり風邪気分になってしまったが、まあそうも言っていられないので強風の中、玉電に揺られて会場の世田谷区民センターへ。林望氏http://www.rymbow08.com/と松隈洋氏の基調講演とパネルディスカッションといった構成だが、時間不足でかなりあわただしいものになった。
世田谷区(と言っても区長の意向が強いのだろうが)は、取り壊し前提で「調査研究」業務をかなり重ねているようで、報告書が既に6冊ほど出ている。基本的に役所の行う「調査研究」は役所がすでに結論を出しておいて、その言い訳に「専門家」に委託して行う一種のセレモニーのようなもの、違う立場からすれば実にいい加減なものと言うことになるのではないかと思うが・・・。
環境問題や医療や福祉の問題をさておいて、緊急でもない庁舎の建替えを持ち出すなどとは信じられない発想をするものだ。
建築や街づくりと言う面から見ても、子供たちが遊んだり区民が何気なく過ごせる広場を持った区役所庁舎群は貴重な存在といえる。これを解体して通り一遍の庁舎建築にする必然性は全くないのでは。
新たに建てられた練馬区庁舎や文京区庁舎(チョッと古いが)の例を見ても、区民に親しまれるような存在とは程遠いように思える。
前川國男氏の建築はこのところ立て続けに解体の憂き目にあっているが、世田谷区の庁舎群は何とか守りたいものと思っている。小学生の頃、課外授業で世田谷区民センターを訪れて以来の付き合いでもあるし、世田谷区庁舎群は世田谷区民の誇るべき文化でもあるのだから。
今回のシンポジュウムは第2回目だったが、第3回目も行われることだと思う、講演を聴くだけでもいろいろ勉強になる、次回は若い世代にもより多く参加してもらって、是非、世田谷の「良心」としての庁舎建築の有効活用を実現したいものだと思う。


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