第6回越後妻有アートトリエンナーレ
会期が9月13日までなので、ぐずついた天気の合間を縫って一泊で新潟へ。今年で6回目のトリエンナーレで、主要な建築施設は出来上がっている。近年は棚田、林の中などの作品と空き家を使ったアートが新作として発表されている。朝9時頃出発、歳も歳なので休み休み関越を走り、塩沢石打ICから一般道をとおり十二峠を過ぎたあたりから、アートを見る。最初は廃校となった(廃校が凄く多いのだが)清津峡小学校をリニューアルした「清津倉庫美術館」http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/kiyotsu_warehouse_museumに寄る。その後いくつか作品を見た後、十日町へ。例年どおり「小嶋屋」の「へぎ蕎麦」で腹ごしらえの後「キナーレ(原広司)」http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/echigo-tsumari_kouryukan_echigo-tsumari_exchange_centerへ、蔡國強の蓬莱山http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/penglai_hraiとキナーレ内外のアートを見る。「モグラテレビ」と言う変なアートがあった・・・。2009年から連続3回、アート巡り中にコーディネーターの北川フラム氏と遭遇(別に親しいわけではないが、アートフロントとは、さいたま新都心庁舎計画の前あたりからのかなり長い付き合いになる)。蔡國強の蓬莱山は前半分だけで後ろから見ると、山の断面に足場が掛かっていると言う感じで、綺麗だが非常にアイロニカル。泊まりは「当間(あてま)高原リゾートホテル・ベルナティオhttp://www.belnatio.com/facilities/」。前日に行くことにしたので、ホテルが見つからず、やっと「部屋はホテルお任せ」と言うのを見つけて、布団部屋ではないという確認を取って決めた。だが結構当たりで、なかなか良いホテルだった。雪の季節はゴルフ場でソリができるなど、季節を通して使えそうなホテルだ。ホテルに向かう途中で「再構築http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/restructure」と言う、作業小屋のような空き家を内外とも丸い鏡で埋め尽くした作品を見たが、なかなかの秀作のような。前庭に六甲の風の教会を「トレース」したような建物があったが、安藤忠雄本人の設計だった。建築雑誌に発表されたのかどうか(森のホール、他に水辺のホールというのもあるらしい)?なかなか見事な空間構成で魅力ある建物だと思うが・・・。なんと東電の運営する建物のようだった。
二日目のスタートは、安藤忠雄の建築に1時間費やすところからスタート。なんとなく安忠らしき、クロアチアとのフレンドシップハウスを見て、昨日外観しか見られなかった「再構築」の内部を見る。新潟の自然を満喫しつつ「森の夢 http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/forest_dream」と言う作品を見る。神社の裏の森の中にある作品だが、作品に負けず、神社が良かった。祭りの準備中で若者を交えて幟を揚げたり、縁日の準備に忙しそうだった。その中の一つの建物の壁に「市之沢一揆」と言う張り紙があり、その昔の状況が想像された。キョロロに向かう途中で偶然「砂防えん堤」 http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/a_monument_of_mudslide (新潟県のホームページ http://www.pref.niigata.lg.jp/tokamachi_seibi/1356817137305.html周りのアートを見た。311の翌日の地震で崩れた土石流対策として造られた砂防ダムのようなものだが、周りのアートがかすむようなスケールの大きい「アート」だった。耐侯性鋼板の矢板を円形に打ち込んで、土石流の土を充填してるらしいが、力学的に円が合理的ということで、円形の砂防堤になっているが、ほぼアートそのもの。機能を突き詰めるとアートになる典型のようなものか。県の職員が嬉しそうに見学者に説明しているのが印象的だった。その後いくつかアートを見て、例年通り道に迷って、何とか農舞台にたとぢつき、お土産買って一路帰路につく。帰りの高速道路からは一人で運転、約200kmだが意外と疲れなかったので、2018年も車で行けるかな?
安藤忠雄設計:森のホール
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- Published:
- 9.8.15 / 9pm
- Category:
- 旅の手帖
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