内井昭蔵の思想と建築
[建築]内井昭蔵の思想と建築展
展覧会のチラシ、内井家3代の建築家の作品が並んでいる。
展覧会チラシ(裏):現代の、軽く透明な建築とは異なる、建築の魅力を醸し出すことのできた数少ない建築家だった。突然の死からすでに7年の時間が流れている。
内井昭蔵氏の一周忌の追悼会(20030802)で参列者に配布された内井昭蔵氏のスケッチ(「長谷木記念幹」http://kenchikuka.com/modules/search/?mode=st2&name=%E9%95%B7%E8%B0%B7%E6%9C%A8%E8%A8%98%E5%BF%B5%E5%B9%B9&addr=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%B1%9F%E6%9D%B1%E5%8C%BA&lon=139.8174097&lat=35.6728535&pref=13&architect=%E5%86%85%E4%BA%95%E6%98%AD%E8%94%B5%EF%BC%8B%E5%86%85%E4%BA%95%E6%98%AD%E8%94%B5%E5%BB%BA%E7%AF%89%E8%A8%AD%E8%A8%88%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80)
サブタイトルは「自然の秩序を建築に」。
内井昭蔵氏とは多少の縁がある、と言っても高校の先輩であるということと、「さいたま新都心」の再開発のマスターアーキテクトとして、個々の建築のデザインの調整をしていただいた、と言った程度のことではあるが。高校のことはほとんど関係ない、わずかに水上にある高校の「山の家」の設計者が多分、内井昭蔵氏ではなかったかと言うことぐらいで、四谷にあった内井氏の事務所http://www.uchii.co.jp/にお邪魔した時や、打ち合わせの席でそのような話をすることもなかった。
「さいたま新都心」での調整には大変ご苦労されたのではないかと思う。旧国鉄大宮操車場跡地の開発については、首都機能の一部地方移転と言うことで、国の支局が霞が関や大手町から移転するもの、駅周辺にはNTTなど民間の施設が建設されることになっていた。
開発は「再開発地区計画」の法的な取り扱いの変更から始まって、周辺の高速道路整備なども含まれる大がかりなもので、全体の監修は伊藤滋氏がおこない、デザイン的な調整を内井昭蔵氏が行った。
当初は国の機関だけが先行した形になり、旧建設省は2棟の超高層合同庁舎を日建設計等に委託し、当時独立した組織であった簡易保険事業団は山下設計等に委託をして、一時話題になった「ラフレさいたま」http://www.rafre.co.jp/を建設している。旧郵政省は現業官庁でありインハウスの設計組織を持っていたこともあり、実施設計を丸の内建築事務所に外注したものの、デザインや仕上、DETAILに至るまで旧郵政省の組織(大臣官房建築部)で行った。
デザイン的には日建設計の建築と旧郵政省の建築とは全く「折り合わない」もので、全体的な調整にあたった内井昭蔵氏はかなり苦労されたと思うが、その人柄のなせる技でどうにか全体的な「ゆるい統一」が維持された。配置的には、旧建設省の建物と旧郵政省の間に位置した簡易保険事業団の建物「ラフレさいたま」が、うまく「調整役」を担うという形になった。
同時にエドワード鈴木氏の駅庁舎やこれも日建設計のスーパーアリーナ、ピーター・ウォーカー氏設計の「けやき広場」(「東京事変:キラーチューン」のPV撮影場所)http://www.youtube.com/watch?v=OjfSkBZGh64&feature=PlayList&p=3FC87E92AE62F798&playnext=1&playnext_from=PL&index=9 が進行していた。
その間何度か打ち合わせの席で内井昭蔵氏とお話をする機会があったが、極めて温和な建築家であったことを思い出す。
内井昭蔵氏の作品についてはいくつか見る機会があったが、個人的には世田谷美術館が良いのではないかと思う、ロケーションの問題もあるだろうが、ファミリーパークの自然と良く馴染んでいる。しばらく世田谷美術館にも行っていないが、前回は石山修武氏の展覧会だったが、その時は「緑青」色であるはずの屋根が錆止めのような赤茶色をしていたのが気になるが、現在はどうなっているのだろうか。
さいたま新都心郵政庁舎-1 http://d.hatena.ne.jp/udf/20041029
さいたま新都心郵政庁舎-2 http://d.hatena.ne.jp/udf/20041030
さいたま新都心郵政庁舎-3 http://d.hatena.ne.jp/udf/20041031
さいたま新都心郵政庁舎-4 http://d.hatena.ne.jp/udf/20041101
さいたま新都心郵政庁舎-5 http://d.hatena.ne.jp/udf/20041102
■会場:世田谷美術館(http://www.setagayaartmuseum.or.jp/)
■会期: 2009年12月12日(土)− 2010年2月28日(日)
■時間:10:00〜18:00
■休館日:月曜
■入場料:一般1000円・65歳以上/大高生800円
※年末年始等の休館などはサイトなどで確認のこと
*[days] le bain
lebainの中庭にいきなり実物大に近い象が!
会場内は実物大の人物などと、「添景」が小さなアクリルのボックスに入れて壁にレイアウトされている。ボックスの上に説明のイラストが短いコメントとともに。
展覧会の説明:すべてが洗練されている。
作品の一部(営業マンでしょうか? はたまた 恋人でしょうか?)
作品の一部 昔こんな風景があったような・・・。
作品の最後は所員の皆さん(?)のご挨拶。
■先日のことになるが、西麻布のle bainギャラリーで開催された、「1/100×100展」http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-674.htmlに出かけた。 もともと模型の点(添)景として制作されたもののようだが、どうやらそのような位置づけを超えたところに突き進んでいるようだ。寺田尚樹氏はもともとユーモアのある方のようで、展示自体がとても楽しい。
■先日の「湯治」の続きだが、知人の別荘の近くのベジ・ダイニング「空」というお店の家具(椅子)のかなりのものがイームズでまとめられている。話によると、イームズのデザインのライセンス期間が切れて、かなり低価格のものが出回っているらしい。オーナーが直接品物を見て、良く出来ているので購入することにしたということだけあって、作りもしっかりしている。写真やメーカー情報は12月1日のblogに追加しておく(http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-677.html)。テーブル類は「一枚の板」http://kariyushi-kobo.com/と言う家具屋さんのオーダーメードでかなりいろいろな素材を置いているようだ。場所は国道135号線沿いで伊東方面からだとグランパル公園の少し手前の右側にある、大きなゴリラの張りぼてのあるところからチョット先(伊東方面から)。
[画像連載] 和蘭近代住宅-21
39-40頁 グラタマ氏設計 (アムステルダム)
今日も写真は2頁分のみ。解説もなし!
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- Published:
- 12.4.09 / 8pm
- Category:
- 建築
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