バウハウス・キッチン展

[design]バウハウス・キッチン展
チラシ1
展覧会チラシ-表
チラシ2
展覧会チラシ-2
カタログ
展覧会カタログ
バウハウス関連の展覧会は時々開催されているが(比較的規模の大きいものとしては2008年5月「WHAT IS BAUHAUS?展http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-565.html、1995年4月にセゾン美術館で開催された「bauhaus 1919-1933」など)、今回はキッチンとバウハウスの女性をテーマとした展覧会。
女性については、バウハウスの織物工房の学生がほとんど女性だったことも有り、織物と女性の写真の展示と言ったところだ。
キッチンについては、陶器・金属の食器が多く展示されていることと、今回の展示の「目玉」となっている「マイスターハウス」のシュレンマー邸キッチンの原寸模型(キッチンの再現)。金属の食器のキャプションに材質やメッキなどの仕上について説明が無かったのはチョット残念。ついでに言えば、MT8テーブルランプhttp://www.art-chair.com/artchair_selection/e_cs609b.htmlは点灯されている状態で展示して欲しかったと言う感じもする。
シュレンマー邸キッチンの再現模型は面白い。パナソニックとドイツのハレ芸術デザイン大学の共同制作とのことだが(組織と個人の関係は不明)、水栓金物やドアノブなども再制作したとするとかなりの力作。ユンカース社製の加熱機器は本物ではないかと思うが、なにがオリジナルかといった説明はないように思った。余談だが、ユンカース社と言えば第二次世界大戦時のドイツ軍のメッサーシュミットhttp://karen.saiin.net/~buraha/Bf109.htmlと並ぶ名機http://karen.saiin.net/~buraha/Ju87.htmlを制作した会社だと思うが、当時はバウハウスを支持する有力な事業家だったそうだ。また余談だが、メッサーシュミットと飛燕http://karen.saiin.net/~buraha/hien.htmlはデザインがよく似ていると思うのだが・・・。
マイスターハウスのキッチンの他に、スライドショーで実験住宅Haus am Hornのキッチンが紹介されていて、機能的にはHaus am Hornのキッチンの方が合理的なのだろうが、シュレンマー邸のキッチンも面白い。食器洗いのスペースが、加熱配膳スペースと別の空間になっていること、ダイニングから食器洗いスペースを経て調理空間に至ると言う動線が良いのか悪いのか・・・、やはりキッチンを二つの空間に分けると言う考え方に無理があるようにも思うが。
いずれにしても、再現されているキッチンは一見の価値が有るのではないかと思う。ちなみに、このキッチン部分は受付に申し出ると写真撮影が出来る。
■会場:汐留パナソニックミュージアム http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/
■会期:2010 年9月18日(土)〜12月12日(日)
■時間:11:00〜18:00(月曜休館)
■入場料:一般700円
※次回展覧会は白井晟一展
[days] 平山木蓋 ターフーミリ85
ターフー2
ムーミンマグにターフー(蓋)+カードとラッピングの紙
ターフー1
愛用の湯呑茶碗にもピッタリ!
■9月初めにひいた風邪が治らず、いまだに夜中に咳き込んで目が覚めたり、寝返り打った拍子に「50肩」が疼いて・・・、そんな訳でチョット不調のためブログも滞りがち。と言っても主たる原因は、部屋の模様替えにかなり手間取っていることにあるかもしれない。
■先日、極々々親しい知人が、アラビアのムーミンマグ用の蓋を送ってくれた。この蓋は日本のオリジナルで、ネーミングの一般公募も有ったようだが、決まった名前が「ターフー」、ようするに「フタ」をひっくり返した「業界用語」的な名前になっている。まあ、ネーミングは別にして、この蓋はかなり優れ物でいろいろな器にフィットする。我が家でも、同じく極々々親しい知人が益子のお土産に持ってきてくれた湯呑茶碗にもピッタリ。朝の紅茶を入れる蓋の壊れたポットにも上手くハマると言うことも分かった。一家に人数分の「ターフー」はいかが!http://www.scope.ne.jp/hirayamakibuta/wood_lid85/ 
【写真】マイスターハウス・キッチン関係
マイスターハウス-1
マイスターハウス外観・平面図(ハンス・ウィングラー編著)
マイスターハウス-2
同上 平面図(右下部分がキッチン、その上の細長い部屋が配膳室、さらに右上が食堂:若干開口位置等が違うようにも見えるが・・・?)
マイスターハウス-3
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」カタログより(全体平面図とは向きが異なる)
配膳室+キッチン
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(左側が配膳室、右側がキッチン)
配膳室
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(配膳室、と言っても主に食器を洗う機能と言った感じ)
キッチン
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(キッチン)
調味料入れ
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(キッチン:調味料入れ)
コンロ
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(キッチン:ユンカース社製ガスコンロ)
ハッチ
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(キッチン:配膳室間のハッチ)
キッチン床
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(キッチン:床タイルのコーナーは「サニタリー」が使われている)
キッチン・配膳室・食堂
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(キッチンから配膳室を経て食堂を見る)
配膳室ハッチ
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(食堂のハッチから配膳室のハッチを見る)
配膳室棚
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(配膳室:棚と水栓詳細黒いホースは先端がシャワー)
ドア位置
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(展示は、見やすいように壁等を一部「平面図」の表現となっている)
ドアノブ
「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」(ドアハンドルも再現されている)
実験住宅Haus am Horn 
実験住宅
実験住宅Haus am Hornの外観と平面図(ハンス・ウィングラー編著)キッチンは左下角にコンパクトに配置されている。展覧会のスライドショーでは動線の説明が有るが「三角形」の軌跡を描くシンプルな動線だったと思う。


About this entry